伊田九段が久々にタイトル戦に登場。若き関天元に挑戦します。今期の天元戦挑戦者決定本戦トーナメントにおいて同九段は準々決勝で張栩九段、準決勝で井山四冠、そして決勝では一力棋聖を下しての挑戦者ですので、まず現在、最も調子のよい挑戦者と言っていいと思います。
2014年伊田九段(当時八段)は本因坊戦七番勝負に初登場し、井山本坊に挑戦しました。そのシリーズは1勝4敗で敗れましたが、網走市で行われた第3局目において、星にケイマ掛かりから、大ゲイマに滑る、いわゆる「網走スベリ」を披露し囲碁ファンは仰天させられました。今回の天元戦五番勝負においても、ぜひ面白い碁を見せて欲しいのですが、当時と異なって”オムツ代”等も稼がねばなりませんから、まずタイトル奪取を目指して頑張って貰いたいと思います。