55期十段戦第4局は井山十段が勝って対戦成績3勝1敗でタイトルを防衛しました。挑戦者の余七段は善戦しましたが残念ながら一歩及びませんでした。
十段のタイトルは55年の長い歴史の中で、まだ”名誉十段”(注1)の称号を獲得した棋士はいません(七大タイトルの中では唯一)。井山十段は今回で2連覇ですが、果たして今後もタイトル防衛を続け”名誉十段” の称号を名乗る初めての棋士となるでしょうか。
(注1)連続5期タイトルを保持するか、通算10期タイトルを取った場合に”名誉称号”を名乗る資格を獲得出来ます。十段戦では過去、加藤正夫九段と王立誠九段がそれぞれ4連覇しています。また通算では加藤九段の七期が最高です。