意表をつかれると動揺し、形勢が悪くないのにも拘わらず悪手を連発し負けてしまうことがよくあります。
図1は支部新春囲碁大会におけるYさんと一局(互先 小生の白番)。白①と厳しく黒の種石のダメを詰めました。黒は6子の生きを図って来ると想定していました。
図1
ところがYさんは図2の②キリから以下⑯まで、種石の6子を捨てて右下隅に振り替わってこられました。打たれて見ると隅の黒地が大きく見え、それほど形勢が悪くないのにすっかり動揺し、無理を重ね結局中押し負け。意表をつかれた場合は、一度立ち止まって冷静になることが肝要です。分ってはいるのですが現実にはなかなか出来ません。
図2