40期棋聖戦七番勝負第2局は黒番の井山棋聖が2目半勝ちとなり、対戦成績を2勝0敗としました。期待に違わぬ激戦で、途中山下九段にも勝つチャンスはあったと思いますが、最後は井山棋聖に追い抜かれました。本局も難しい戦いが続き小生などにはとても理解出来ませんでしたが感動した一手を以下の図に。
図1 40期棋聖戦第2局 井山棋聖(黒)対山下九段(45~49手)
図1で白②から④と下がった手に感動。ここで井山棋聖は大長考の末⑤(封じ手)と応じました。この結果白は右辺に飛び出すことが出来、善悪はよく分かりませんが一応白が成功したのではないかと。
図2 40期棋聖戦第2局 井山棋聖(黒)対山下九段(139~141手)
局面は進んで、図2 黒が①のオキから③と下がった一手には驚きました。おそらく大長考した図1の⑤の時、既にこの鬼手を読んでいたような気がしてなりません。まさに恐るべしです。
次局以降も熱戦を期待しています。