たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

非凡な世界

2019-11-07 09:07:20 | 縄文への旅

<八甲田・十和田ゴールドライン>

 

「原生林」や「縄文の森」などの言葉を聞きますと、

鬱蒼とした濃い緑の木々が四方八方から迫り、

得体の知れぬ動物たちの気配や鳴き声が充満し、

異世界が常に隣り合わせに共存する……といった具合に、

ある種の暗さを伴うイメージが付きまといます。

ただし、ここ青森周辺の森は、

想像以上に明るい空間が一面に広がり、

サワサワと絶え間なく通り過ぎる風も、

湿った感じはなくとても爽やかで、

「いつまでもここにいたい」と思わせる

不思議な磁力にあふれておりました。

 

まあ、他の季節に訪れたことがないので、

何ともいえない部分はあるのですが、

恐らく縄文時代というのは、

決してアースカラー一色の単調な世界ではなく、

現代人である私たちがイメージするよりも、

「色鮮やか」で「非凡」な世界だったのでしょう。

ブナ林の新緑や是川遺跡の「朱」の世界……等々、

豊かな森と様々な色彩に囲まれた

「桃源郷」だったような気がするのです。