<国立歴史民俗博物館>
弥生時代後期の人骨(鳥取市の青谷上寺地遺跡)
のDNAを解析した結果、32人分の人骨の
「ミトコンドリアDNA(母系遺伝子)」と、
4人分の人骨の「Y染色体(父系遺伝子)」
のデータの一部が明らかになったそうです。
それによれば、見つかった29種ほどの
「ミトコンドリアDNA」の大部分が、
大陸系のハプログループに属し、かつお互いに
密接な血縁関係がないことが判明したのだとか……。
また、サンプル数は少ないものの、
4人分の人骨の「Y染色体」に関しては、
3人が縄文系の配列(D系統)だったことから、
当時日本に渡来してきた弥生人の中に、
「他民族の父系遺伝子」を持つ人物が、
ほとんどいなかった可能性が浮かび上がるといいます。
つまり、日本(青谷上寺地遺跡)にやってきた
人々の多くが他民族の女性か、
あるいは大陸で暮らしていた
「D系統のY染色体」を持つ男性であったため、
奇跡的に「日本人特有のY染色体」が
温存されたとも考えられるわけですね。
*あくまでも青谷上寺地遺跡に関するデータです