たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

遺伝子の反乱

2019-11-23 09:48:28 | 縄文への旅

<青森県立美術館>

 

縄文的な能力を封印した現代人は、

災害に対する危機意識も、

他人に対する思いやりも見失い、

ただ漫然と「自分の利益」のためだけに

生きているような状況です。

 

恐らく、昨今の縄文ブームというのは、

私たちの細胞の片隅に追いやられた

「縄文遺伝子」の反乱でもあり、

縄文時代の遺物を通じて、

「思索する力」「人間としての基本」

を思い起こさせるための「最終手段」なのでしょう。

 

そして、「縄文」に惹かれる人の多くが、

そういった遺伝子の発露を

先取りしている状態なのだと思います。

 

以前、「縄文時代の終焉の理由がカギ」

といった内容の記事を書きましたが、

もしかすると1万年以上続いたとされる

「平和な縄文時代」が終わりを迎えたのも、

人々が自己利益を優先するようになったことで、

「祈りの質」が変わり、神々との距離が

開いてしまったからなのかもしれません。

 

逆に言えば、私たちが自分本位の態度を改め、

「祈りの質」を変化させることで、

縄文時代のような「神々との距離感」

を取り戻せるのもまた事実なのです。