たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

間違った縄文観

2019-11-10 09:28:48 | 縄文への旅

<三内丸山遺跡>

 

現在の小中学校で使用される教科書において、

縄文時代がどのような扱いを

受けているのかはわかりませんが、

例えば、昭和時代の歴史の教科書を

思い出してみますと、縄文時代の記述は

ほんのわずかだったと記憶いたします。

 

また、当時の教科書には、

「稲作が伝来したことにより、

人々は非文明的な生活に終止符を打ち、

人間らしい暮らしを営むようになった」……等々、

「弥生人優位」のニュアンスが漂っていたのも事実で、

現代人の「縄文観」に間違ったイメージが

刷り込まれているのも致し方ないことなのでしょう。

 

そんな世間の風潮の中でも、

縄文人の優れた人間性と技術の高さを

目の当たりにした一部の考古学者は、

長年にわたり「縄文人は野蛮な人種ではない」と、

誤った概念を払拭しようと努力されて来ました。

そして近年になり、それらの主張を

後押しするような発見が相次ぎ、

「縄文のイメージ」が大幅に

入れ替わろうとしているのです。