たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

緑の揺りかご

2019-11-06 09:01:14 | 縄文への旅

<奥入瀬渓流>

 

***** 縄文への旅3 *****

今回、青森周辺の縄文遺跡をいくつか巡る中で、

一番印象に残ったのは「森」の豊かさでした。

これまで全国各地の「森」や

「山」を探索してまいりましたが、

ひと口に「森」とはいっても、

受ける印象は実に千差万別でして、

底なし沼のような熊野の森、

人工的でソリッドな剣山の森、

果てしなく天空に近い白山の森、

フラットでクールな出雲の森……等々

(あくまでも個人的な感想です)、

それぞれに違った特色があり、

訪問時の楽しみのひとつとなっております。

 

東北の森という言葉を聞くと、

厳しい冬の環境や野生動物との遭遇など、

ある意味ハードなイメージを

沸き上がらせるかもしれません。

しかし、縄文遺跡を取り巻く東北の森は、

「母なる器」とでも言い表すべき懐の深さで、

「にわか縄文マニア」の来訪を歓迎してくれました。

まるで母体に回帰したかのような

その「緑の揺りかご」は、

古代の人々が暮らしていたであろう

「縄文の森」そのものなのでしょう。