エアコン室内機の中には、氷のような冷たいモノが入っている訳ではありません。
エアコン室外機のコンプレッサーが液体状態の冷媒ガスを圧縮して高温高圧に致します。
その液化した冷媒ガスを銅パイプで室内機に運び、この高温高圧、液体状態の冷媒ガスは、室内機に運ばれると開放弁で太い冷却パイプに開放されます。
高温高圧の冷媒ガスは、開放されることで液体から気体になり、これが気化冷熱となって室内機フィンを冷やし、その隙間から送風機で室内へと冷風を送り込む仕組みです。
室内機は、熱気と湿気を含んだ室内空気を吸い込み、気温と湿気は気化冷熱で冷たくなったフィンに触れて気温を下げ、結露を発生させで除湿を行う事になります。
冷媒ガスの特性で吸い込んだ室温10℃を室外機に送り込み、外部に放出させているのです。
本州では外気温30℃以上の時、日射熱で室温が45℃以上になることもあります。
45℃の室温を吸い込むと、吹き出し温は10℃低い35℃にしかなりません。
このような時は、多くの窓を開け放し、扇風機など外気の入れ替を行い、限りなく外気30℃に近づけからエアコン稼働させると早々に省エネ稼働モードとなります。
エアコンは、こまめに電源を切って無駄なエネルギーを使わないのが常識と云われます。
ところが昨今のネット情報などでは、エアコンの電源を入り切りするより、連続稼働の方が省エネになるなどの書き込みを多く目にいたします。
稼働要件で異なりますが、エアコンの稼働時はヒーター並みの膨大な電力消費をします。
冷房が効いて設定温度に近くなるとエネルギー消費効率は高まってきます。
エネルギー消費効率とは、電気1kwの消費でその何倍の熱を排出するかの成績係数です。
高性能エアコンでは、5倍から7倍の成績係数もあり、上手に使うと10倍にもなります。
ファース工法の家は、この成績係数を常に10倍近くで稼働できるように設定されています。
写真は「#ファースの家」の天井裏設置エアコンです。この天井裏から冷気を出して半分は床下に引き込み、上と下と壁面からの輻射熱冷房を行っています。