家の省エネ対策はかなり浸透してきましたが気密に関する思考に曖昧さが多く感じます。
先ずは、省エネのために家の気密性能を向上させた事からが始まりです。
家の気密化で室内の空気環境が汚染され、換気の必要性が問われるようになりました。
隙間だらけの家では、自然換気だけで充分な換気を得られます。
隙間の多い家に熱交換式換気扇を用い、熱回収を行ったところで自然換気量の方がはるかに多く、稼働させる電気エネルギーと相殺することすら不可能です。
隙間の多い住宅では、住居内で人が生活するだけで室内の圧力(湿圧、温圧など)が上がるために必然的に自然換気がなされ、無理やり機械換気を行なう必要などありません。
本来の目的に立ち返えると省エネのために先ずは気密性能を確立させます。
換気量を多くすることは、外気と近くすることを意味します。
気密を行う事は、外気の影響を受けないようにするのですから気密と換気は矛盾します。
換気量は出来上がった家の気密性能とライフスタイルを見極める必要があります。
建築基準法で総て一緒に換気回数を定めるのは、極めて乱暴な遣り方とも云えそうです。
気密性能は換気経路と計画換気を確立するためだけでなく、住む人の生活の仕方を充分に考慮して、換気手法との整合性を極限まで精査しなければなりません。
現状では、換気手法を問えるような家づくりと程遠い、気密と換気の整合性などに頓着で見栄えだけに特化した家が多く存在しております。
ユーザーさまはしっかりと気密と換気の整合性がなされているかどうかを見極めましょう。
今日のファース検査員講習でもこの気密と換気の問題を講義いたしました。
写真はファース工法専用にアッセンブリされた熱交換式換気扇です。
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