豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

気候風土と日本の家づくり…函館市~北斗市

2013-03-29 17:45:30 | ファース本部
日本家屋の温熱技術は、主に気密断熱の先進国、北欧あたりから来たものだと云います。
この北欧の気候は真冬時期に湿度が上がり、夏になって気温が上がれば湿度が下がります。
その北欧の温熱技術をそのまま日本に持ちこんだところに多くの問題が潜在していそう。

日本の気候は、夏場の高温多湿、冬場において低温と極端な乾燥状態となります。
この北半球の極東に位置する地形的環境が特異な気象状況をつくる要因との文献もある。
日本家屋は、この特異な気候風土で何千年の歴史を重ね様々な工夫を施してきました。

その昔に建てられていた萱葺屋根の家屋は、屋根の萱にたんまりと雨水を溜めます。
この溜めた水分を強い夏の日差しで蒸発させ、気化熱で家屋内の熱を奪い去る冷房機能を持っていました。また冬はその湿気を居住内に補給して湿度を保ち、住まいする人のカラダから水分蒸発で体温を奪わないようにするためです。

さらに湿気を行ったり来たりさせる土壁、漆喰、木板の壁、木板の床や天井とまさに湿気管理が自然に行なわれるような構造となっていました。
木材は、動く空気に触れていれば腐食しないとの原理原則をあらゆる部分に施しています。
写真は築60年の家を手入れする際に撮ったモノです。
構造的にも見るからに頼り甲斐があります。

どんなに家づくりが進化しても日本の家屋は、高温多湿、低温乾燥の気候風土を前提にすべきです。
この茅葺屋根を構築した匠たちの技術を活かさなければならないようです。
この積年に培った匠の技を無視して行った量産方式の家づくりは、結局30年前後と、先進国で最も短期間のうちに取り壊すような家になってしまったと言えそうです。

私達は、家全体にこの茅葺の構造思想を前提にファースの家を成立させました。
空調で行う調湿効果だけではなく、家全体での調湿機能を保有させています。

さて今日は終日気温6℃前後で、いっそう春の兆しが強くなりました。
今日も家のハード研究を続けながら家庭裁判所から調停依頼の事前調査などを行ってきました。現在気温5℃、旭川2℃、東京19℃、高知

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