クローズアップ現代でも、日曜美術館でもテレビを通して目にしていたが、
実際の作品の数々は、
制限、窮乏渦中の強制収容所内の、不用品から生み出された樋ウニは、すごすぎる作品。
人は、困難でも、限られていても、豊かさを追求する強さと、工夫する知恵を備えているのだという実証が眼前に広がっている品々であった。
手作りの金属から創り出した道具、
石を彫り込んでレリーフ模様を備えた硯、
小さな貝殻の花弁のブローチ、際限のない時間を過ごすために根気よく続けて続けて創り上げていたのを偲ばせる。5cmぐらいのブローチ。
花びらは、地中深くに埋まっていた小さな桜貝かしら?
強制収容所で制作した品々は、製作者が生存中はひっそりとしまいこまれ、
死後、家族が整理の最中にたまたま見つけ出されたという。
つらさを、奥に秘めて、過酷な運命におとしめ、さらした米国で、生きる子孫へ恨みを伝えないという思いやりから、しまわれていたのかしら。つらい記憶の紀念となるから封印していたのかしら。
必要とあれば、なんでも作り出した手仕事の日本人の作品。
仙台メディアテークで、”The Art ofGaman;尊厳の芸術展” 青葉祭り中の18日が最終日。
帰りは、目にやさしい欅の青葉の通りを歩いて、