2013年2月25日 事業譲渡契約成立前、
病棟の旧物品搬出の騒然とした慌ただしさの中で、
高齢の院長は、心中穏やかで無い不穏状態に有り、
種々対応に追われていた齋藤が気がついたときには、
梅、朴、あじさい、雪柳、山茶花、金木犀、紅葉、山法師、山茱萸、栃、月桂樹、もち、ゆずりは、しろだも、柏、ぶな、にしきぎと、高さのある木はのこらず、木株だけになっていた。
根こそぎでは無いので樹木の生命力に期待する気持ちで、悲しみをこらえている。
そういった日々のなかでの診療で
日常の不安を、受診したのだからとばかりに訴えてくる
高級を身に纏っている高齢の女性患者から、
”おめでとうございます”といわれ、雰囲気には無頓着な生活感を感じた。
日々、輸血など切実に受診している患者は、
3月1日の変更を不安の中で迎え、
医師の顔をみて、ほっとして涙ぐんだのとは、別の世界の患者。