連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

有形無形の圧力;長期入院阻止方策

2010-06-04 12:50:45 | 健康・病気

高齢者入院にかかる費用が、90日を超えると

かなりの低額の一定基準額の支払いしか認めなかった

(悪性腫瘍剤治療中は例外)、医療保険に対する、

高齢者を差別する制度という非難を受け止めて、

平成22年4月から”廃止”としました。

しかし、さすが官僚!転んでもただでは起きなかった。

日本国の経済状況は好転していないので、

医療費抑制という奥深い方針は変更しないのでしょう。

高齢者に対する90日超え医療費削減は廃止となりましたが、

変わって、老いも若きも、すべての年齢に対して

一般病棟に、90日を超えて入院している理由を、

毎月毎月、出さなければならない書類が、新たに創設されたのです。

有形無形の圧力、方針外の場合は負荷、無償労働で補ってもらおう、

と言い換えられる、医療保険の改定でした。

長期化させる原因を想定しているのは、

a.脳卒中の後遺症、b.認知症が2大疾病で、c.その他 とあるのです。

その他に、短期間に治癒不可能な重症患者が入るわけです。

入院中は安定しているが、外来の場合の危険性を危惧していても、

頭を押さえつけられていると、まあいいか、症状が急変した時は急変した時

とおざなりな考えになって退院させがちです。これを狙った新制度でしょう。

急変した時には、

患者の苦痛、医師は危惧していたんだよな!という嘆息。

この、方針を編み出した人は、

現場とは無縁で、医療費削減のために、腐心しているのだ。

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