すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第551号 東海道新幹線に物申す

2007-11-29 17:50:59 | Tokyo-k Report
【Tokyo】月に1、2回、新幹線で出かけることがあるのだが、気に入らないことがある。車両出入り口のドア上部に流れている電光掲示板に、いつのころからだろうか、ニュースに混じって企業広告やJRのお知らせが増えてきたことだ。明らかに「乗客サービス」の削減である。JRはそうやってまで、収益を上げなければならないのか?

特に東海道新幹線でその傾向を強く感じる。退屈な列車の旅は、ウトウトとまどろんで目を開けると、思いがけないニュースが流れていて目が覚めたりするものだが、その最後のあたりを読み取るのが精一杯だったりして、「何のニュースだったのだろう」と気になることがしばしばある。

再び流れる際には読み落とさないようにしようと見詰めるのだが、最近はニュースとニュースの間にだらだらと広告が挟まれることが多くなり、いわれなきストレスを与えられてしまう。いっそのことニュースの断片を知らずにいたほうが旅としては快適なのかもしれないが、何か文字が流れていると、つい目がそこへ行ってしまうのだから困るのである。

広告が増えたのは、増収増益という鞭に尻をたたかれているJR社員が思いつき、営業活動を強化したためかもしれない。ひょっとしてその社員は、収益アップに貢献したとして支社長賞くらい貰ったかもしれない。しかしそこで欠落しているのは「乗客サービス」という視点である。私のような乗客は、ニュースの量を減らされた挙句にストレスを付与されてしまったのだから。

経営を合理化し、効率のいい収益構造を目指すのはよろしい。しかしそのとき、乗客の「楽しみ」を無視して自分たち(企業)を優先させるのは、誤りであり、手痛いしっぺ返しを食らうことは、過去の事例がいくつも証明している。最悪のケースは安全より利潤が優先され、ダイヤの過密化で惨事を引き起こしたJRもあったではないか。

電光ニュースという乗客サービスを削って収益を上げたとしても、その額は微々たるものであろう。そんなことをするよりも、乗客が快適に、楽しい旅ができるようにすることが何より大切だ。あるいは全てを広告にし、高すぎる新幹線料金を半額にしてくれるなら私も納得する。
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