すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第129号 今年最大のニュースはブッシュの再選

2004-12-31 14:01:10 | Washington Report
【Washington】アメリカでは新聞やテレビが一年を振り返り始めるのはクリスマス休暇が終った頃からだが、今年はインド洋巨大地震が引き起こした津波の凄まじさにそれどころではない。それでも今日(30日)株式市場が一年最後の日を終わったのに伴い、津波のニュースの合間に急いで今年の総まとめをし始めた。 経済的には大抵のアメリカ人がいい気分で一年の終わりを迎えていると思う。景気は拡大を続け、雇用も増え . . . 本文を読む
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第128号 雪の翌日のはだか洗濯

2004-12-30 16:54:31 | Tokyo-k Report
【Tokyo】北関東あたりでは「雪の翌日のはだか洗濯」という言い回しがあるそうだが、今日の東京はまさにそんな穏やかな青空が広がった。関東では雪の翌日は不思議と晴れ上がることが多く、せっせと洗濯に励むと日差しで体が温まり、つい、上っ張りを脱いでいくということなのだろう。 昨日、東京でも夕刻まで降り続いた雪は、街のあちこちにうっすらと積もった。私がよく行く公園には400メートルトラックがあるのだが、 . . . 本文を読む
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第127号 「津波」は英語でも「tsunami」

2004-12-29 15:59:39 | Washington Report
【Washington】インドネシア沖で起きた巨大地震による津波の被害は時間をおってふくれ続けている。津波で洗い流されてしまった町や村が沢山あり、最終的な被害が確定されることはないのではないかという気さえする。 津波を表す英語はないらしく、そのままtsunamiとして使われていることに気がついた。日本が津波研究で一番進んでいることの証明だろう。 海底地震が起きたら津波の心配をするのは日本人には . . . 本文を読む
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第126号 インド洋巨大地震―日本もがんばっている

2004-12-29 13:00:42 | Tokyo-k Report
【Tokyo】朝、新聞を開くことが怖い日が続いている。インド洋巨大津波の被害者数が、日を追って増加しているからだ。今朝はついに「死者5万人超す」という見出しを見せられることになった。こういう惨事が、いま、自分が生きているこの時代でも起き得る、その現実とどう向き合い、いかに消化したらいいのか。 昨日のワシントンからの通信で、ワシントンの雀さんが書いていたように、アメリカ人の一直線な人道支援パワーに . . . 本文を読む
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第125号 インド洋巨大地震―米国速やかに支援活動開始

2004-12-28 11:31:28 | Washington Report
【Washington】パウエル米国務長官は国務省で記者会見を開き、津波に襲われた国々に対し米国が直ちに救援、支援活動を開始したことを発表した。死亡者数を発表する国務長官の声は次第に鼻声になり、しばらく鼻をすする音がマイクを通じて聞こえていた。 国際赤十字に400万ドル、スリランカ、インドネシア、モルジブ、タイに当座の費用としてそれぞれ10万ドルが既に送られ、合計1500万ドル(現在1ドル=約1 . . . 本文を読む
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第124号 インド洋巨大地震

2004-12-27 10:54:55 | Tokyo-k Report
 スマトラ沖の巨大地震地震は、マグニチュードの規模、津波被害の甚大さを考え、速やかな国際的救援活動が望まれます。モルジブなど、連絡の取れない島々の状況が明らかになっていくことが怖いくらいです。以下は被害の大きさに震撼としている「すずめ」たちのメールです。 【Washington→Tokyo】日本が夜中の間にこちらでは津波のフィルムも続々入り始めてます。事態は私の想像力では間に合わない大きさのよう . . . 本文を読む
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第123号 アメリカのクリスマスは家族の日

2004-12-25 14:32:16 | Washington Report
【Washington】アメリカでは、キリスト教徒にとってクリスマスは家族で祝う祝日のため、日本の連末年始のような民族移動がクリスマスの前後でおきる。しかし祝日は25日だけなので、ユダヤ人などクリスマスを祝わない人達や地元で祝う人達が仕事の穴を埋めることになる。 ところが今年は25日が土曜日にあたったために24日が振り替え祝日となり、役人やサラリーマンはクリスマスを祝う人も祝わない人も三連休にな . . . 本文を読む
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第122号 クリスマスイブと政府予算

2004-12-24 12:59:56 | Tokyo-k Report
【Tokyo】2004年は間もなく暮れる。マスコミはあちらこちらで1年の回顧に忙しいが、「自然災害の多かった年」というのはどこでも共通している回顧のテーマのようだ。しかし今日はクリスマスイブ。ビジネス街の弁当屋さんはどこもチキンメニューと芸がないし、霞ヶ関では来年度予算の政府案決定で、財務省は今年最後の賑わいを見せていることだろう。こうした師走風景は、自然災害が多かろうが少なかろうが、毎年、不思議 . . . 本文を読む
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第121号 戦争メーカー!?

2004-12-22 13:01:50 | Tokyo-k Report
【Tokyo】台湾の前総統、李登輝氏に日本政府が入国査証(ビザ)の発給を認めたことに対し、中国の王毅中日大使は21日の経団連での講演で、「(訪日することで李氏は)戦争メーカーになるかもしれない」と日本政府の決定を厳しく批判した。寅さんが生きていたら、きっとこう言ったと思う。「戦争? それを言っちゃあ お終いよ」 王大使といえば、「やっぱし」おじさんだ(すずめ通信第76号・11月16日付)。あれか . . . 本文を読む
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第120号 呉智英さんの『言葉の常備薬』

2004-12-21 10:23:11 | Washington Report
【Washington】先だって若い友人の日本語がおかしいと書いたばかりの私の日本語が怪しくなってきたと思ったらしく、日本にいる友人が、頼んであった本と一緒に『言葉の常備薬』(呉智英著)という本を送ってくれた。 仕事から帰りコートを脱いだだけで着替えもせず小包を開け、一体何を送ってくれたのかとパラパラめくったら結構面白そうで、そのまま台所の食卓の脇で立ち読みを始めた。 朝夕食後に一章と帯に書い . . . 本文を読む
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第119号 初雪 in Washington 

2004-12-20 12:02:45 | Washington Report
【Washington】ひょっと目を外にやると午後から降り始めた雨がいつの間にか雪に変わり、草の上、駐車してある車の上はすっかり白くなっている。待ちに待った初雪。午後6時、気温は零度。天気予報では気温はどんどん下がり続け、あす朝の最低気温はマイナス15度、一日中零下のままらしい。 予報ではこんなに降るはずではなかったし、しかも週末で、ワシントン市や周辺の市や郡が凍った雨や雪を明日のラッシュアワー . . . 本文を読む
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第118号 冬の星座 オリオン

2004-12-17 12:32:14 | Tokyo-k Report
【Tokyo】昨夜、突然電話が鳴って「南の空を御覧なさい。オリオン座がこれほどよく見えることは珍しい」とのご託宣。さっそくベランダに出てビルの谷間から空を見上げると、目印の三ツ星がきれいに連続して輝いていた。それを頼りに視野を広げると、周囲に輝く星を結んで「鼓」の形の星座が確認できた。「冬の星座・オリオン」である。 都会暮らしが長くなったせいか、夜空を見上げることなどトンと忘れていた。強い空っ風 . . . 本文を読む
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第117号 いまは何色?

2004-12-16 13:12:03 | Tokyo-k Report
【Tokyo】大増税時代が始るのかなあ。定率減税の段階的廃止は正確には増税とはいえないかもしれないが、負担増を感じてしまうのは仕方ないだろう。そして3年後にはいよいよ消費税の大幅アップ。さまざまな課題を先送りしながら、増税への地ならしだけは着々と進む。「財務官僚はやっぱりしっかりしている」と、納得すべきなのかねえ。 それにしても党税調の力も地に落ちたものだ。自民党税調のことだ。選挙で頼り切ってい . . . 本文を読む
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第116号 オープン価格

2004-12-15 14:30:22 | Tokyo-k Report
【Tokyo】家電製品などの広告を眺めていて「ではこの商品の価格はいったいいくらなのかな?」と気になって探すと、小さな文字で「オープン価格」と書いてある。価格は商品を広告する中で最重要情報の一つであるだろうに、消費者にはそれを示さない広告とはいったいナンダ! と腹が立ってくる。 テレビ、洗濯機などの家電類、デジタルカメラ、国内メーカーのパソコンなどがほとんどオープン価格。乗用車、時計、ダイレクト . . . 本文を読む
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第115号 「経済制裁」大合唱への懸念

2004-12-14 11:32:21 | Tokyo-k Report
【Tokyo】どうにも気懸かりなので書いておく。北朝鮮への経済制裁問題だ。拉致被害者救出のため「もはや経済制裁を発動するしかない」という大合唱が起きている。私が「気懸かり」なのは、制裁を発動すべきか、発動したらどういう事態になるか、ということではなく、1億総制裁論者に変貌して目を吊り上げているような社会状況が「気懸かり」なのだ。戦後生まれの私は知る由もないが、これは戦前の「大政翼賛社会」に近づいて . . . 本文を読む
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