すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第1607号 本庄は笑う埴輪と赤城山

2018-11-18 06:00:00 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】本庄市の歴史民俗資料館で「市役所の6階に展望ルームがあります。そこから街がよく見渡せますよ」と聞いたから、メインストリートらしい通りを市役所まで歩く。そこに「本庄新八景・本庄市街地と赤城の山容」という碑が建ち、「赤城の山容は本庄からの眺めが一番美しいといわれている」と彫ってある。えっ、そうなの? と身近な前橋市出身者(わが奥方)に訊くと、「誰!? そんなこと言っているのは」と睨まれた。 . . . 本文を読む
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第1606号 睨み合う眼光鋭い真脇縄文人

2018-11-17 10:38:54 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】再びの真脇遺跡である。今回は遺跡地を見晴らす能登町の町営ホテルに宿泊する。指先を北東の佐渡方向へ軽く曲げたような形をしている能登半島の、指先の内側に能登町はある。そして真脇遺跡は、富山湾へと広がる海の小さな入り江に面している。遺跡を囲む丘陵の中腹に建つホテルからは、その入り江を丸ごと掌で掬えるような、穏やかな風景が一望される。晴れていれば、立山連峰まで望めるのかもしれない。 . . . 本文を読む
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第1605号 復活・珠洲焼とともに街も頑張れ

2018-11-16 10:22:05 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】輪島から「白米千枚田」「名船御陣乗太鼓」「揚げ浜塩田」「上時国家」と、奥能登の名所を案内しながら珠洲の街に入る。街角のポスターが、やたらと「さいはて」を詠う。確かにここは半島の先端部で、陸はここで果てる。そのことを強調して旅情を掻き立てようという狙いか。ところがおしゃれなカフェで休息していると、三人の珠洲マダムがやって来て賑やかな談話が始まった。最果ての寂しさなど吹き飛ばす勢いだ。 . . . 本文を読む
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第1604号 輪島にてフグの卵巣漬けを買う

2018-11-15 16:52:55 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】考えてみれば「あって当然」なのだろうが、朝市に「定休日」があるとは思いがけないことだった。輪島の朝市は正月3が日と、月々の第2、第4水曜日が休業なのだということを、第4火曜日の夜に輪島入りした我々は、暗い通りで細々と灯を灯す商店に立ち寄って知ったのだった。「翌日はまず一番に朝市に出向き」と考えていた私は、案内役失格である。急遽計画を変更し、半島の旅を先に済ませて再び輪島に戻る。 . . . 本文を読む
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第1603号 金沢で工芸の息遣いを堪能する

2018-11-07 14:04:10 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】藩祖の利家から明治の版籍奉還まで、14代続いた加賀藩・前田家の殿様は、概ね明君が揃っていたのだろう。徳川幕藩体制下で、102万石の最大大名として御三家に準ずる立場を守りきった。その治世が後世に遺した最大の功績は、兼六園や城跡を残したことではなく、この地を今も「美術工芸王国」として世界に通用する伝統技術を育てたことだろう。九谷焼も加賀友禅も、そして金箔彫金もその延長上にある。 . . . 本文を読む
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第1602号 似ている? 金沢とボローニャの街づくり

2018-11-05 13:05:28 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】 また金沢である。「また」というのは、幼馴染みの同級生と訪れて以来、まだ16ヶ月しか経っていないからだ。仕事でもないのにこの頻度で訪問する街は珍しい。折しも『まちづくり都市 金沢』と題する新書が刊行されたので読む。帯に「なぜ金沢は、もう一度訪れたいと思うのか」とある。だが今回の私の役回りはカリフォルニアの知人を案内することであって、新書の宣伝文句ほどこの街の虜になっている訳ではない。 . . . 本文を読む
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