昨日は秋分の日で「すずめ通信」はお休み。1昨日のマレーシアシリーズに「明日へ続く」と書いたのはうっかりミスであった。ついでにマレーシアは本日もパスして「プロ野球スト問題」を書く。
球団側大幅譲歩でスト回避となったそうだ。私はもともと「プロ野球がどうなろうと構わない」というクチだから、球団と選手側の細かい合意内容までは興味ないが、今回の騒動で最も面白かったのは、球団側の見通しの甘さ、大局観の乏しさ . . . 本文を読む
クアラルンプールはマレーシアの首都ではあるが、政府機能は近隣の新都市に移転、集約されているようで、政治都市というより経済・商業都市という印象だった。都市の規模としては仙台市くらいだろうか。地下鉄はないが環状のモノレールが発達している。
銀座4丁目にあたるような繁華街の中心に伊勢丹の入る商業ビルがある。日本でのデパートの規模としてはごくコンパクトだが、食料品を含め日本にいるようなショッピングができ . . . 本文を読む
海外ロングステイ夢想者のマレーシア下見見聞録を続ける。私が現在書いているのはクアラルンプールについてであるが、マレーシアのその種の紹介ブックで必ず取り上げられているのはペナンである。リゾート地としても著名なペナンは素晴らしい所らしく、この「すずめ通信」にも「ペナンがいいと思う」というコメントをいただいた。私は残念ながらペナンへ回る余裕はなかったので、主にクアラルンプールと東マレーシア(ボルネオ島) . . . 本文を読む
マレーシア・シリーズを中断して、昨日の朝日新聞夕刊2面に掲載されていた記事について書く。「虐待対策費も対象に」という見出しで、三位一体改革の国庫補助負担金の廃止問題がテーマで、4段見出しでこの面のトップニュース扱いだ。「全国知事会などがまとめた廃止対象項目に、虐待を受けた子供をケアする対策費や、子供を受け入れる児童養護施設の費用が含まれていることがわかった」という内容。
あまりに嫌らしい手法、記 . . . 本文を読む
マレーシアが人種の混在国家であることまで書いたが、混在といっても「土地の人」はマレー人で60%を占める。中国人は福建省などから移住した子孫たちが多いようで、30%ほどの比率、そしてインド人が10%といったところ。クアラルンプールでは時折黒一色のマント?をすっぽりかぶり、目だけを覗かせている女性を見かけたが、アラブ系の人たちもわずかながらいるのだろう。
それぞれ宗教が違うものだから、なかなか融合は . . . 本文を読む
さて、マレーシアは日本の定年退職者に「満たされたリタイアメント・ライフ」を約束してくれる地であろうか。いちどだけの下見旅行に過ぎないが、私の感じたところを綴ってみよう。
まずクアラルンプール。マレー半島のほぼ中央にあるこの国の首都。成田からは7時間ほどの飛行で真新しいKL国際空港に着く。この距離は韓国・台湾・中国などに比べたら「一寸時間を持て余す」が、まあ、海外旅行としては苦にならない近さで . . . 本文を読む
昨日、松本清張『熱い絹』について、失礼を省みず酷評させていただいたのだが、ではなぜそんな思いまでしてこの長編を読んだのかを説明する。
私は「定年」が視野に入ってくる年齢になって、定年後を考えるようになった。当然、今流行の「定年後は海外で年金暮らし」などといった本を手にする機会が多くなる。「そうした生き方もよさそうだな」と感化され始めた私が、「では、どの国がいいのだろう」と考えをめぐらして思い . . . 本文を読む
松本清張『熱い絹』(文芸春秋社版『松本清張全集58』)をやっと読み終わった。「やっと」と敢えて書くのは、極めて不出来な作品で、読み通すことに苦労したからである。解説の深田祐介氏は「興趣に満ちた、異彩を放つ面白さ」と書いているが、この作品をこのように解説することに氏は痛みを覚えていたのではないか。
この作品は1967年、マレーシア中部の高原リゾート地キャメロン・ハイランドで発生したタイ在住の米 . . . 本文を読む
明日は「9.11」。あれから3年になる。パレスチナ、アフガン、イラク、ロシア、ジャカルタ……。世界はますます混迷している。あれは始まりに過ぎなかったのか。1年余を経た「グラウンド・ゼロ」に行った。言葉も出なかった。今も、言葉が出ない。
. . . 本文を読む
注目のプロ野球オーナー会議が開かれ、「オリックスと近鉄の合併」「来季は2リーグ維持」が決まった。しかしこれでは終わらないね、根っこの部分が何も解決していないのだから。
球団経営がワリに合わなくなったから、このゴタゴタに追い込まれたのでしょ。その部分の改革が何もないじゃありませんか。まだあるね、合併、解散、1リーグ、ストライキ。混乱はこれからが本番かも。
代表者会議、オーナー会議……、みんな顔が . . . 本文を読む
台風一過のこの青空はどうだ! 被災地の方々は大変な思いをされていると思うが、自然というものは人間の力を遥かに超えた単純さが凄い。気流の具合で巨大な渦が発生し、暴風雨を伴って走り去ると、あとは一面の快晴。そんな大きな営みを思うと、人間のなんと小さいことか。
ところがその小さな生き物に過ぎない人間が、これほどまでに凶悪なのだから絶望的になる。ロシアの小学校人質事件だ。テロリストたちは最初から幼い . . . 本文を読む
どうやら日本のプロ野球で初めて、選手会によるストライキが実行されそうな雲行きである。オリックスと近鉄の球団合併に反対して、ということだが、「大いにやったらよろしい」というのが私の思いだ。
私個人は、球団が合併しようと、はたまたプロ野球がどうなろうと、構うことではないと言う立場だ。それなのに「スト結構。大いにやったらよろしい」と言うのは無責任のようだが、どうもこのところのプロ野球界の騒動が、鬱 . . . 本文を読む
9月に入ったとたん、地震、噴火、暴風雨の襲来が頻発している。いったい、どうしたということだ。無意味な動揺は慎まなければならないが、なんだか気味が悪い。昨夜の紀伊半島沖での連続地震は、東京でも震度1~2程度の揺れを感じた。5弱という強震に見舞われた地域は、さぞ怖かったことだろう。場所が場所だけに、とっさに「スワッ、東南海地震か!」と考えた。
地球のマントルの熱が引き起こす対流で、地球の表面は1 . . . 本文を読む
朝日新聞の政治面に、興味深い記事が載っていた。「公明党に族議員の芽?」という内容だ。国と地方の税財政改革である「三位一体改革」で、地方団体がまとめた3.2兆円の補助金削減案について、農林・国土・文科など、中央省庁の言い分を鵜呑み?にして、声高に地方案批判をする公明議員が出始めている、というのだ。
補助金をばら撒くことに存在意義があるような省庁では、年末の予算編成に向けて地方案つぶしに躍起だが . . . 本文を読む
浅間山が噴火した。噴石の落下具合からしてほぼ20年ぶりの規模だという。周辺市町村の方々は不安なことだろう。
私が浅間の噴煙を遠望したのは、それよりさらに10年ほど遡ったころの本格噴火だった。私は群馬県の伊香保カントリーでゴルフをしていた。アウトの4番ホールだったように思う。そのティーグランドは榛名山北面中腹の、見晴らしのよい高台である。ティーショットを打とうとして、西の空に何か異様な動きを見 . . . 本文を読む