【Tokyo】新潟に所要で出かけたついでに、山形県の庄内地域へ小旅行を試みた。私としてはいまだ、一度も足を踏み入れたことのない地域であり、藤沢周平の愛読者を自認する者としては、「海坂藩」のモデル・鶴岡という町へ行ってみたかったのである。鳥海山や月山など、風光はみな美しく、大いに満足できた小旅行だったのだが、旧繁華街のシャッター通り化という、地方都市の疲弊ぶりを目の当たりにして、気持ちの中が空洞化し . . . 本文を読む
【Tokyo】今朝、いつもの散歩コースで彼岸花を見つけた。私にとって今年はじめてみるマンジュシャゲである。昨日はそこを通らなかったので、いつ咲いたかはっきりしないが、通りかかったおばあさんグループが「あら、昨日は咲いてなかったわよね」と話していたので、今朝、咲いたばかりなのかもしれない。
私の散歩コースのひとつは、井の頭公園の池を周遊する遊歩道なのだが、その近くの傾斜地を利用して、野草を保護して . . . 本文を読む
【Tokyo】今日がなぜ休日なのか、思い出すまでに時間がかかってしまった。「敬老の日」の祭日ということで、世の中は3連休である。何年か前にこの方式が採用され、祭日を日にち特定ではなく、その日に近い月曜日とすることで連休を増やす仕組みが採用された。「もっと休もう」「連休を内需拡大につなげよう」といった掛け声で、国会決議か何かで決まったように記憶しているが、私はいまだにしっくり来ない。
休み過ぎて4 . . . 本文を読む
【Tokyo】選挙開票速報に付き合ったために、今朝は頭が重い。それ以上に、あまりの予想外の結果に、気分が重い。なかなか机に向かう気が起きない。意を決して机の片付けから始めた。開きかけの資料、読みさしの本、郵便物やチラシの類。捨てるべきは捨て、しまうべきは棚に収めると、いささか気分が落ち着いてきた。しかしまだ足りない。こうしたときに読むに限る1冊を探し出し、久しぶりに開く。前田総助著『管見囈語』(青 . . . 本文を読む
【Tokyo】白洲正子著『名人は危うきに遊ぶ』(新潮社)を読んだ。1995年に出版された、著者晩年の随筆集である。著者の『十一面観音巡礼』が読みたくなって図書館に行き、目指す書は見つからなかったものの、代わりに興味を覚えて借りてきた一冊だ。少し変わったタイトルと、すっきりとした装丁に惹かれたのである。
この著者のことは、もはやあれこれ書く必要はないだろう。平々凡々の出自である私などとは対極にある . . . 本文を読む
【Tokyo】大評判のiTunsをダウンロードして、CDをどんどんパソコンにインストールしている。曲数はとうとう3000曲を超えてしまった。こうなるともはや,どんな曲をインストールしたかは覚え切れなくて、時折「このCDはインストール済みです」と、パソコンに教えられている始末だ。
しかしこのiTunsというのは賢いソフトで、自己流のカテゴリーに分類することができるし、再生回数の「トップ25」を表示 . . . 本文を読む
【Tokyo】現代における社会体制は①保守主義②自由主義③社会民主主義――の3種類に分類されるという若い政治学者の発言を読んだ。今回の選挙は長い自民党政権下で続いた保守主義との決別の選挙であり、②か③かを選択することになるというのがその結論だった。選挙情勢は、すべてのマスコミ調査が「自民優勢、民主苦戦」で一致している。すると日本国民は、これからの自分たちの社会を「米国型自由主義社会」にしていこうと . . . 本文を読む
【Tokyo】9月になって、マンジュシャゲのポスターを目にするようになった。あと半月もすれば、あちらこちらであの鮮やかな深紅の花が咲き乱れることだろう。東京近郊では、埼玉・飯能の「巾着田」が有名だが、私はいつの日か、土佐山中「シライ谷」に踏み入って、燃えるような野を眺めてみたい。そうした思いになったのは、こんな文章に出会ったからである。
天保のキキンの時はずいぶん伊予からたくさん来て、シライ谷 . . . 本文を読む
【Tokyo】昨夜テレビをつけると、ちょうど映画「釣りばか日誌」が始まるところだった。シリーズ「13」だったように思うがはっきりしない。私は原作の漫画が連載され始めたころからのファンであり、映画の舞台が、先日行って来たばかりの富山である興味も手伝って、最後まで楽しんだ。しかし気になることがあった。主人公のハマちゃんが、変なところでタバコを吸うのである。
ハマちゃんが愛煙家だったかどうか、記憶にな . . . 本文を読む