すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第62号 真横の肖像画

2004-10-29 12:57:58 | Tokyo-k Report
地下鉄に乗って、気になるポスターとにらめっこをした。東京都美術館で開催中の「フィレンツェ=芸術を生んだ街展」(正確なタイトルは思い出せない)という美術展のポスターだ。婦人の肖像画2点が印刷されているのだが、どちらも真横からのプロフィール。 なぜ、真横なのか。プレ・ルネッサンスのころだろうか、西洋絵画の一時期には確かにこうした真横の肖像画が数多く描かれているようだ。これまでは画集などで見つけても、 . . . 本文を読む
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第61号 新潟県中越地震 4

2004-10-28 11:59:49 | Tokyo-k Report
2歳の男の子が生還した。4日間、土砂に埋もれながら、車の下に生じたわずかな隙間で生きていたらしい。新潟県中越地震で絶望的なニュースが続く中、日本中が勇気付けられる頑張りだった。ただ、母親の死亡が確認され、姉はまだ救出されていない。このことが私たちの喜びと同情を交錯させている。 昨日の「すずめ通信60号」にシンガポールからコメントが届いた。新潟県中越地震のことが、シンガポールでも連日大きく報じられ . . . 本文を読む
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第60号 新潟県中越地震 3

2004-10-27 11:31:07 | Tokyo-k Report
土砂に押し流され、大半が埋まった白い乗用車。ナンバープレートの確認から、消息不明になっていた母子3人が乗った車に違いないという。  地震発生から4日。もし車中で生きていてくれたら、被災地にどれほど大きな勇気付けになることか。祈る! 生存。 . . . 本文を読む
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第59号 新潟県中越地震 2

2004-10-26 12:24:02 | Tokyo-k Report
新潟県中越地震で孤立した山間集落の救助活動に対し、テレビの番組で「こういう不便な所に住んでいるから、こうした場合にコストがかかってしまう」と、あたかも住んでいる方が悪いという意味の発言をした解説者がいたそうだ。 新聞のコラムに書いてあった話で、実際にその番組を見ていたわけではないので正確であると断言はできないのだが、本当なら驚くべき貧困な発想だと、怒りを込めて反論したい。日本国民は、日本国内のど . . . 本文を読む
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第58号 新潟県中越地震

2004-10-25 12:55:00 | Tokyo-k Report
台風23号の被災が収まらないというのに、今度は新潟県中越地震である。小千谷、十日町一帯といえば、伝統の織物産業と豊な水、住んだ空気、緑と豪雪の土地である。そこに阪神大震災を上回る揺れ(ガル)が襲った。 奥尻島(北海道)-日本海中部(秋田県)-新潟(新潟県)-善光寺平(長野県)と、大規模地震が発生したオホーツクプレート境界にあって、ここ数十年間でエネルギーが放出されていない空白域といわれていたのが . . . 本文を読む
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第57号 頑張った高齢者たち

2004-10-22 16:15:51 | Tokyo-k Report
台風一過の穏やかな青空を眺めていると、われわれは極めて微妙な自然のバランスの中で生かされているのだということに、改めて思い至る。 台風23号は、死者・行方不明が88人という、最近では聞いたことのない被害だった。その中で、バスの屋根で一晩頑張った高齢者たちの話に勇気付けられた。  人間は大自然のシステムから見ればあまりに小さな弱いものだが、連帯し、励まし合って何倍も強くなることができる。そのこと . . . 本文を読む
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第56号 裸の西武王国

2004-10-21 12:09:12 | Tokyo-k Report
西武王国が揺らいでいる。西武鉄道株の上場基準違反問題が、インサイダー取引疑惑にまで発展しつつあるからだ。先の総会屋に対する便宜供与(商法違反)事件に加え、現代企業社会の不思議グループが、積年の膿を自浄できずもがいているように見える。 西武グループは、ホテルやデパート、プロ球団など、華やかさがある一方で、土地払い下げにまつわる利権臭、兄弟のどろどろとした血の争い、情報公開に程遠い秘密主義など暗い側 . . . 本文を読む
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第55号 オレ流

2004-10-20 11:03:45 | Tokyo-k Report
昨夜、帰宅してテレビをつけたら、プロ野球日本シリーズ「中日対西武」の第3戦をやっていた。中日の落合監督がマウンドに行って、投手と何か話している場面だった。アナウンサーが「交代ですね。あれ? 代えませんか?」などと混乱している。 監督は結局、投手を続投させ、中日は西武・カブレラに決定的な満塁本塁打を浴びて負けてしまった。アナウンサーはしきりに「オレ流の采配ミスです。ベンチのミスです。ね、ミスですね . . . 本文を読む
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第54号 日本百名山

2004-10-19 11:28:39 | Tokyo-k Report
「日本百名山」とか「新・日本百名山」といった書籍や広告を目にすることがある。「日本百名山」は、深田久弥氏という登山家でもある作家が山容の風格、世の中との歴史的関わり、標高1500メートル以上――という3つの目安で選び著した山岳ガイドブックで、登山愛好者らのバイブル的名著らしい。全山踏破を目的とする中高年者のグループも多いようで、多くの人に楽しみと生きがいを与えてもいるようだ。 それはそれで結構な . . . 本文を読む
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第53号 米国産牛肉 輸入解禁?

2004-10-18 15:24:13 | Tokyo-k Report
米国産牛肉の輸入解禁が近づいているようだ。狂牛病発生以来、「全頭検査が実施されない限り、輸入は認めない」と言い張っていた日本政府が、生後21ヶ月だかの若い牛は検査不用で輸入を認める動きらしい。大統領選でのブッシュへの援護策なのだろうか。しかしいくら盟友コイズミでも、自国民の安全を売ってまで歓心を買おうとはしないと思うのだが。 牛丼の吉野家はかわいそうだったが、「少しでも不安が残れば輸入は認めない . . . 本文を読む
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第52号 朱鷺野生化作戦

2004-10-15 16:58:39 | Tokyo-k Report
先日、新潟へ出張した折、新幹線新潟駅のエスカレーターにトキ(朱鷺)の写真パネルがたくさん飾られているのを見た。それ以来私は、日本海の夕日を浴びて群舞する朱鷺の姿を想像してうっとりとした時を過ごすようになった。本日は「雀」ではなく「朱鷺」のお話。 ご存知の通り、日本の朱鷺は絶滅したわけだが、佐渡の「トキ保護センター」では中国生まれの朱鷺の子孫が元気に増えているらしい。私はそういう世界は詳しくないが . . . 本文を読む
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第51号 ダイエー

2004-10-14 13:18:44 | Tokyo-k Report
ダイエーがついに自主再建を断念した。産業再生機構は新しい仕組みだから単純に言い切れないが、昔流に言えば会社更生法適用つまり倒産ということか。流通業界に革命を起こし、新たな業態を創出した革命児が息を引き取ったということになる。 ダイエーがあらゆる数字で業界トップに君臨していたころだから、もう10年以上昔のことになる。土地の含み益で資金を借り、また出店投資してそれを担保に金を借りていくというダイエー . . . 本文を読む
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第50号 マレーシア 10

2004-10-13 13:06:04 | Tokyo-k Report
私の「定年者年金海外生活適地探索マレーシア編」も、とうとうサラワク州ミリまでやってきました。クアラルンプール、コタキナバル、ミリという3つの町を比較すると、都市の規模はちょうど大・中・小となります。すでに書いてきましたように、「海外で定年後の長期生活を送ろうと考えた場合、マレーシアはとっても魅力的」というのが私の感想です。では、どの町がいいかというのは、それぞれどんな生活を望むかによって違ってきま . . . 本文を読む
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第49号 マレーシア 9

2004-10-12 13:17:22 | Tokyo-k Report
日本人定年退職者の海外年金生活に、コタキナバルは有力候補地と紹介しましたが、同じサバ州の北東部地域には日本政府から海外渡航に関する注意情報が出されています。「フィリピン、マレーシア:アブ・サヤフ・グループ(ASG)等による活動に対する注意」というものです。強制力をもった渡航禁止や退避命令が出ているわけではありませんが、「自分の身は自分で守る」との心構えが必要というわけです。気になりますね。 ボル . . . 本文を読む
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第48号 マレーシア 8

2004-10-08 11:07:35 | Tokyo-k Report
珍しく「すずめ通信」にコメントをいただきました。昨日の「マレーシア7」について、KLの治安はもう少し警戒した方がいいとのご指摘です。ありがとうございました。現地に詳しい方のようです。確かに治安につきましては、短期間の経験だけでは楽観的な見方になるかもしれません。常にそれなりの心構えが必要でしょう。ただ、現地で長くお暮らしの日本人の方々からお聞きした範囲では、KLの治安状況に不安を感じたことはない、 . . . 本文を読む
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