【Tokyo-k】《陶芸の道》といった名称があるかどうか知らないまま、自分で勝手にそう名付けて陶芸三昧の旅をして来た。唐津→大川内山→伊万里→有田→波佐見と続く九州北部の《陶芸の道》である。写真の品々は、その道すがらの窯元やギャラリーで買い求めた器だ。よくも買い漁ったものだ、とも思わぬでもないけれど、帰ってみると「あれも買っておけばよかった」という思いが募る。それほど魅力に満ちた旅であった。
. . . 本文を読む
【Mie】102歳の人が語る言葉には重みがある。私は当時46歳で何と倍以上の56歳も年上。前会長からみれば私などは《鼻たれ小僧》。その年で私の倍以上も人生経験のある人と接するのは初めてで、あまりに大きな存在で格が違い、親しく話すことなどできなかった。まさしく《雲の上の人》だった。
前会長は中高年齢者の教養講座の講師として登場し、「百二歳の健康と生活~運動と読書と酒と~」と題して講演。記事の横 . . . 本文を読む
【Mie】私が「三重新潟県人会」に入会したのは今から20年以上も前のことで、同じ職業の先輩から誘われての入会だった。もちろん三重県在住の新潟県人がメンバーだが、別に新潟県出身でなくても《新潟にゆかりのある人》なら誰でも入会できる。
発足は昭和28年頃というからずいぶん古いが、私が入会した昭和62年当時の会員数は40人足らずだった。三重県在住とはいえ当時は津市近在の県人のみで、毎年1月に新年会 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】最近、接するたびに暗澹たる思いにさせられるニュースは、若者の就職難の現状だ。大学や高校の就職希望新卒者の40%超が、師走を迎えてなお来春の就職先が決まらない、という現実。これから自分の人生をスタートさせようとする若者に、不安しか与えられない社会とはいったい何だろう。
当事者にとっては不景気だ氷河期だといって諦められる話ではない。政権与党は何をしているのか! 小沢などという過去 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】すずめ通信834号で「波佐見はまた、棚田が美しい町だという。いつかそうした風景のなか、窯元を巡る旅をしたいと思う。そして山を越えて有田に下り、伊万里を経て唐津に向かう。できたら途中、鍋島の窯跡にも立ち寄るという焼物三昧の旅である」と書いた。「波佐見焼きにハマった」私の、いつか実現したい夢だからである。
そんなことを家で話したら、翌日には「行きましょう! こんなプランがあったわ . . . 本文を読む
【Tokyo-k】「老い」を語るなど、まだ早い! と叱られそうなのだが、またそのことを実感する事態が発生した。今度は「目」である。「虫の目・鳥の目」の例え話ではなくて、眼球そのもののことだ。
このところ、といっても、もう半年以上前なのだが、右目の視力が急速に悪化した。裸眼では本の文字が読み取れないし、まぶたが腫れているような違和感がつきまとう。眼鏡を新調してみても何の効果もない。
家で打ち明 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】定年退職した後の生活がどんなものであるか、なかなか実感できなかった。リタイア生活とはいっても、人生をリタイアしたわけではなく、単に職業を離れたというだけのことなので、いつまでも「長い休暇中なのだ」といった感覚がつきまとった。しかし最近になって、ようやく「ははあ、これが《老後》の生活感覚なのか」と思い当たるに至った。
ポイントは《情報》だった。このところ、ニュースで報じられる事 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】《夏の一日もさすがにフィナーレに近づき、太陽が葛城山の稜線に接した。もうすぐ車木という村になるはずだ。手持ちの簡単な地図では、斉明陵はその入口にあることになっている。明るいうちに着こうと急ぐ。右手に、森の中に消えていく石段を見つけた。ここだと見当を付けて登り始めると、石段はどこまで行っても終わらない。急な石段があまりに苦しくて、途中、座り込んでしまった。はあ、はあと息づかいを音 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】ファッションの世界で名高いデザイナー(トム・フォード)が、初めて製作・監督した映画だということに興味が湧いて映画『シングルマン』を観に出かけた。ただ映画が始まってから、男性同士の愛の物語だと分かって困ってしまった。描写が露骨でないことが救いではあったが、肌がざわつくようでやはり落ち着けない。
しかし監督が語りたいのは性別などを超えているらしく、《愛》が人間の《心》を深く支配し . . . 本文を読む
【Mie】この事件の報道から約1週間がたち、事件の全容が次第に明らかになってきた。当初は酒に酔っての喧嘩とはいえ、大ケガをした海老蔵に同情的な報道ぶりだったが、新たな状況が判明するにつれ、被害者の海老蔵にも殴られても仕方がないような理由があったらしいということが分かってきた。
私も酒飲みだから若い海老蔵が明け方まで酒を飲むことを咎める気は毛頭ない。しかし報道によれば、予定されていた記者会見を . . . 本文を読む