第1108号 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

【Tokyo-k】確かに「季節の替わり目」を迎えたようで、標高１０００mの陶芸キャンプで土と格闘していた私は、慌てて冬物のベストを羽織って一息ついたほどでした。さて世の中に目を転ずれば、南の離島では領有権を巡って隣国同士が喚き合い、国内では代わり映えのしない悪相たちが「私こそが国を救える」と叫び、臆面もなく代表・総裁の椅子を競っています。しかし陶工は、無心に土と向き合い、時おり工房の周りで風に揺れる草花に目を留め心の平穏を保っています。「年年歳歳花相似　歳歳年年人不同」なのです。というわけで、久しぶりの「花の名クイズ」です。 . . . 本文を読む

第1107号 季節の変わり目

【Mie】「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔の人はよく言ったものだ。まさに彼岸の22日を境に空気が入れ替わり、すっかり秋の気配となった。あれほどの残暑がうそのように涼しくなって、夜の犬の散歩にはこれまで半ズボン・半袖だったのが、さすがにそれでは寒く長ズボン・長袖となった。 . . . 本文を読む

第1106号 名古屋ボストン美術館・「日本美術の至宝」展

【Mie】先日、名古屋ボストン美術館の「日本美術の至宝」展を観た。以前にNHK「日曜美術館」で紹介され、もし日本国内にあればどれもが国宝級という日本美術がこれだけ一堂に会して観れるのは、所蔵するアメリカのボストン美術館でも不可能という。まさに《まぼろしの国宝》。 . . . 本文を読む

第1105号 タイ・アユタヤ遺跡を訪ねて

【Mie】8月上旬にタイのアユタヤ遺跡（世界遺産）を訪ねた。この時期のタイは雨季（5月中旬～10月）で日中スコールに遭うことがあるらしいが、私たちは幸いなことに日中、一時的に雨がぱらつく程度で済んだ。ちなみにタイの夏（暑期）は2月中旬～5月でこの時期がもっとも暑い。 . . . 本文を読む

第1104回 アメリカの友をもてなし、１週間で１０年分の遠出（５）

【Nagano】六日目：今日も快晴。早朝の高峰高原からはほんとに富士山が見えた（写真）。幾重にも重なる山の間を霧が埋め、その先に高い山々の頂上が浮かび上がり、雲などに遮られることなく見える富士山の特有の姿が神々しいほど美しい。その景色はここから何回も富士山を見たことがある私でさえ息を飲むほどだった。日本に度々来ているが本物の富士山を見たのは初めてという彼女はただ黙って眺めている。時々写真を撮りながら、１時間以上もそこを離れなかった。 . . . 本文を読む

第1103号 アメリカの友をもてなし、１週間で１０年分の遠出（４）

【Nagano】五日目：雲一つない青空が広がる中、ゴンドラで３０００メートルの高さに向かった。展望台からの眺望は予想に違わず素晴らしい。ただし、それほど広くない展望台で、記念写真を撮らせようとする何人もの写真屋の客引きの大声が堪え難いほどうるさいのには閉口した。 . . . 本文を読む

第1102号 アメリカの友をもてなし、１週間で１０年分の遠出（３）

【Nagano】四日目：私は朝４時半に目覚めた。あと３時間音を立てないようにするのかと思った。彼女が６時半に起きてくれたので助かった。通勤ラッシュが終わった頃に松本に向けて出発。彼女は松本城（写真）が意外に大きくて驚いたようだ。ゆっくり見終わったときまだお昼すぎだったので、急遽、奥穂高まで足を伸ばして、ロープウエイで３０００メートルの高さまで上って日本アルプスを反対側から見てみることにした。私の所から日帰りで行ける場所として私の妹の一番のお薦めの所だった。すぐに行けばロープウエイの最終便に間に合うだろう。 . . . 本文を読む

第1101号 アメリカの友をもてなし、１週間で１０年分の遠出（２）

【Nagano】初日：軽井沢で友人を迎えたのは午後３時過ぎ。我が家で一休みの後、早速、すぐ近くの菱野温泉へ。「雲の助」という小さい温泉で、旅館の建物内からケーブルカーで上がって行くので有名だ。露天風呂からはアルプスが眺められ、夕焼けが美しかった。彼女は温泉が痛く気に入り、ほぼ毎日入ることになる。潔癖性が災いして他人と一緒のお湯の中にずっと入ったことの無かった私も、最近の温泉は昔に比べてずっと清潔であることがわかり、その後も抵抗無く彼女に付き合うことができた。 . . . 本文を読む

第1100号 アメリカの友をもてなし、１週間で１０年分の遠出（１）

【Nagano】２年前からベルギーのブリュッセルに住んでいるアメリカ人の友人が１週間ぐらい滞在の予定で夏に遊びに行きたいと、私の都合を半年も前に打診してきた。私がアメリカから日本に戻ってくる直前、自宅を売ってホームレスになった私に「ホテル代を払うなんてもったいない」と自分の家の一室を１０日間提供してくれた友だ。大歓迎以上である。来る日は８月の下旬と決まった。 . . . 本文を読む

第1099号 風の盆、大地の芸術祭、そして残暑の空

【Tokyo-k】残暑を衝いて、越中八尾（やつお）から越後妻有（つまり）を旅してきた。「おわら風の盆」と「大地の芸術祭」を見物しようと歩いたのである。それぞれのイベントとも興味深いものだったが、「夏空とは、こんなにも面白いものだったか」という印象が強く残った。とりあえずここでは、そうした空をお届けしよう。「逝く夏を惜しみて蝉のおわら節」である。（冒頭の写真は、「ほくほく線」が頸城平野に入ったあたりの車窓である） . . . 本文を読む

第1098号 映画「プロメテウス」

【Mie】8月24日に全国公開されたSF超大作「プロメテウス」を観た。「人類の起源は何か？」「人類はどこから来たのか？」という人類最大の謎をテーマに、「エイリアン」「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督による最新作にして3Dエピック・ミステリー巨編。 . . . 本文を読む