すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第1497号 奥会津の紅葉

2016-11-16 20:59:42 | Niigata Report
【Niigata] 先日(7日)、紅葉狩りと新そばを食べに奥会津へ行ってきた。新潟周辺にも弥彦や石油の里など紅葉の名所は幾つかあるが、山奥の紅葉は海岸部の紅葉と違い色が鮮やかである。今回は、阿賀野川沿いに車を走らせ、旧津川町、鹿瀬町と巡り、福島県柳津町までのコースである。今はすっかり道路も良く整備され、一昔前まで交通の難所と言われた面影はない。冒頭の写真は赤崎山から眺める鹿瀬発電所と周辺の山々。この近くに旧昭和電工鹿瀬工場がある。小学生のころ遠足に来たことがあった。 . . . 本文を読む
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第1496号 とんがったアートを観ている赤城の山の中

2016-11-09 07:00:00 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】下校途中の女子高生なのだろう、電車内で制服姿のまま寝そべり、気だるそうに串を焼き、酒を酌み交わしている。呆然と見つめる教師らしき男と車掌。ホームの表示は「高崎」とあるから、群馬の高崎に通う女子高生らしい。手前で女性が鑑賞しているように、もちろんこれは絵である。まるで一コマ漫画のようだけれど、100号の油絵なのだ。私は赤城山南面の、森の中の美術館へとやって来て、不思議なアートを楽しんでいる。 . . . 本文を読む
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第1495号 盗まれて名も寂し暮坂峠

2016-11-08 13:06:17 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】いつもはひっそり閑としている暮坂峠が、10月20日だけは賑やかになる。1922年(大正11年)のこの日、峠を越えた詩人・若山牧水は、2年後に発表した「枯野の旅」で「上野の草津の湯より澤渡の湯に越ゆる路名も寂し暮坂峠」と詠った。土地の名を美しく広めてくれたと地元の人々は感謝の詩碑を建立、毎年この日に「牧水まつり」を催して今年で60回になる。詩碑の前で詩吟や合唱が披露されている。ところが牧水の像が無い。 . . . 本文を読む
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第1494号 越後塩沢で上布と縮と紬に惑う

2016-11-07 15:12:44 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】およそ日本国中に於て第一雪の深き國は越後なり。しかれども越後に於も最雪ふかきこと一丈二丈におよぶは我住魚沼郡なり。我鹽澤は江戸を去ること僅に五十五里なり。雪なき時ならば健足の人は四日ならば江戸に至るべし。我里の元日は野も山も田圃も里も平一面の雪に埋り、春を知るべき庭前の梅柳の類も去年雪の降ざる秋の末に雪を厭いて丸太などを立て縄縛に遇たるまま雪の中にありて元日の春を知らず。(『北越雪譜』より) . . . 本文を読む
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第1493号 秋山郷に分け入る

2016-11-06 22:01:10 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】「秋山郷に行ってみたい」と私が言い出すと、運転役の友人の奥さんは「えっ、あの道を」と絶句した。行ったことがあるから、その道の酷さを承知しているわけだが、しかし行ったことがない私は「それでも国道なのだから、通れないことはないはずだ」などと暢気に構えている。それが甘かった。こんな国道があるのかと恨めしくなるほど道幅は狭く、深い谷は底が知れない。この先に人の暮らしがあるということが、信じられない。 . . . 本文を読む
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第1492号 日が沈む 野積海岸 日が沈む

2016-11-05 07:00:00 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】「夕日、日本一」を詠う街は多い。日本海に長い海岸線を延ばす新潟県も、夕日自慢の土地だ。ここ長岡市の野積海岸は絶景ポイントのひとつらしい。しかし夕日とは元来が美しいものであるから、競う対象にはならない。風景としての落日に優劣が生じるとすれば、沈む地点のロケーションにある。野積海岸は何もない。何もないのも清々しいけれど、せめて佐渡の島影に架かりでもしたら、と思うのだが、この季節はただ水平線だけである。 . . . 本文を読む
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第1491号 ナターシャ

2016-11-04 21:02:29 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】いつもと毛色の違うものを焼いてみた。女性の胸像である。 . . . 本文を読む
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第1490号 松山の浜から四国にさようなら

2016-11-04 07:00:00 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】松山で今回の四国の旅を終える。三連休初日の土曜日、松山の繁華街「大街道」の昼下がりはほどほど賑わい、三越の駐車場入口は空きを待つ車が列を作っている。松山は人口が50万人を超え、四国で一番大きな街だ。しかし7年前に来たときにも感じたのだが、どこかのんびりした田舎っぽさがある。「坊ちゃん」が苛々したのは、悪童のイタズラ以上にこの間延びした街の空気なのだろう。それが松山の最も好ましいところでもありそうだ。 . . . 本文を読む
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第1489号 ミカンの丘から陶磁の里・砥部を望む

2016-11-03 20:42:31 | Tokyo-k Report
【Tokuo-k】今回の四国行は当初、松山から始める計画だった。しかし日程の終わりの週末に、砥部で「窯出し市」が開催されると知り、予約を全てキャンセルし、砥部の市に行けるよう組み直した。私の陶芸好きは産地巡りへと広がって、なかなか止まらない。陶芸の里は窯出しで賑わっていたけれど、ひときわ大きな歓声は、丘の上の町営グランドで響いている。体育の日の恒例行事か、街の様々なグループが綱引き対抗戦に全力を挙げているのだ。 . . . 本文を読む
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