第408号 52歳宰相の時代

【Tokyo】自民党の総裁選に安倍晋三氏が当選し、週明けには首班指名を受けることが確定した。【安倍氏を新総裁に選出、464票獲得し圧勝＝自民総裁選 (ロイター) - goo ニュース】このこと自体はすでに織り込み済みで、世の中はポスト小泉へ着々と動き始めているが、世の中とは無縁な私が一人感慨に耽っているのは、「とうとう、私より若い総理大臣が登場することになった」という事実である。歳をかさねて行けば . . . 本文を読む

第407号 彼岸花あるいは曼珠沙華

【Tokyo】９月は雨の多い季節だと承知はしているものの、これほどだったろうかと今年の長雨に呆れている。台風の影響もあるのだろうか、東京は昨夜来、結構な降りだ。それでも自然はきちんと季節を覚えているようで、一昨日、晴れ間を見て神代植物公園に出かけたところ、「彼岸花」がたくさん花をつけていた。緑以外の彩の少ない季節だけに、その姿はいっそう目立つ。この花について、印象的な文章があるので紹介しておく。 . . . 本文を読む

第406号 「SNS」って何だ？

【Tokyo】ＩＴ企業「ミクシィ」の上場騒動で、ＳＮＳなる言葉を知った。【ミクシィ上場、買い殺到　ネット業に新世代台頭 (朝日新聞) - goo ニュース】「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」のことだといい、よくわからないが「メンバー限定ブログ」のようなものらしい。そういえば当ブログ『すずめ通信』を始める際、どのサービスを利用しようかと探しているときに、「ミクシィ」というサイトもあったような . . . 本文を読む

第405号 自殺国ニッポン

【Mie】９月４日の医療ニュースによれば、日本の自殺者は一向に減らず、昨年も約 3万2600人が自ら命を絶ち、８年連続して自殺者は 3万人を超えたという。世界保健機関（ＷＨＯ）の04年データによると、日本の自殺率（人口10万人当たりの自殺者数）は、男性が35.2人で世界３位、女性が13.4人で１位であり、日本はロシア、ハンガリーと並ぶ自殺多発国ということだ。 とくに深刻なのは、日本では高齢者と . . . 本文を読む

第404号 北風と太陽と9.11

【Tokyo】世界が「あの衝撃」を体験して5年。各紙は特集を組むとともに、ニューヨークでの追悼式の模様を詳しく伝えている。【９・１１テロ５年、全米で祈り　対テロ結束 (産経新聞) - goo ニュース】あれから5年、対テロ戦争を宣言したブッシュ政権は、国民の安全を守るという目的を達しているのだろうか。軍事力で押さえ込むという政策は、かえって世界中にテロの危険を拡散させてしまったのではないか。5年前 . . . 本文を読む

第403号 「魅力的な都市」とは？

【Tokyo】前号以来、地方都市の「たたずまい」などということを考えていたら、「魅力的な都市第1位は札幌市」という記事を見かけました。「10代から60代の男女約2万5000人を対象に都内のコンサルタント会社が行った」調査だそうで、「２位は神戸、３位は北海道・函館と横浜で、北海道は富良野（６位）、小樽（７位）もベスト１０位にランクインした。沖縄県も那覇（９位）、沖縄（１０位）」とあります。全国７７９ . . . 本文を読む

第402号 都心回帰と「たたずまい」

【Tokyo】「タワーマンション　地方でも人気…シニア層ら転居」という新聞記事を読んで、私は「これだ！」と思わず膝を打った。私が『すずめ通信・266号』（2005年9月29日）で提案した「シャッター通り解消策」が、地方都市で具体化しつつあるというニュースなのだ。地方都市の旧市街地商店街の疲弊ぶりは、みえ雀氏が新潟市の例を紹介（第394号＝06年8月19日）していた通りで、全国共通の悩みである。私は . . . 本文を読む

第401号 底なし！ 公務員の堕落

【Tokyo】いったいこれはどうしたことだ！　開いた口がふさがらないのは地方公務員のモラル低下である。福岡市職員による飲酒運転で幼児三人が「殺された」ばかりだというのに、公務員による飲酒運転事故が後を絶たない。あげくは強姦未遂やセクハラまで明らかになり、もはや公務員の堕落はとどまる兆しがない。地方公共団体を構成する人間たちに、緊張感を欠如させる「何か」が蔓延しているのではないか。その一つがトップに . . . 本文を読む

第400号 祝・400号

【Tokyo】われらが『すずめ通信』が400号を重ねることになった。だからどうした、という声も出るだろうが、切りがいいので「祝」としたい。2004年7月28日に創刊し、2年と44日で400回である。計算が間違っていなければ1.935日に1回の割りで掲載している。私の感覚よりはるかに頻度が高い。ここまで続いているのは「ワシントン雀」と「みえ雀」が加わってくれたことによる。「とうきょう」だけではこれだ . . . 本文を読む

第399号 離職100日者のたわごと

【Tokyo】定年退職して今日で100日になった。「早いもので」といった感慨はない。「一日が長すぎる」という思いもない。何やかやと日が過ぎていくのである。刺激に乏しく、従って「発見」などとは縁遠い日々であるが、強いて言えば「無職」という状態はこれほど「ラク」なものだったのかということを、初めて実感しているような新鮮さはある。何事にも拘束されない、何の予定もない、という状態は、ひょっとしたら小学校に . . . 本文を読む

第398号 出直せ「地方分権」

【Tokyo】「地方分権」という言葉が、遠い昔の記憶の中の出来事のように響いてくる。県や市町村、地方議会が団結し、分権による日本改造の旗を振った合言葉が「地方分権」だった。その中心的役割を果たしたのが、「闘う知事会」を標榜した全国知事会である。会長だった梶原拓・岐阜県知事は、過激な表現と攻撃的な姿勢で「中央」に対峙し、地方団体に「分権」が手の届くところまで来たかのような夢を見させた。しかし今、その . . . 本文を読む