すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第1618号 陽を浴びてなお寂しげな御崎馬

2019-01-29 10:07:02 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】犬や猫の可愛いさは理解できるものの、私は特段の動物好きというわけではない。むしろ関心は植物に向きがちで、動物はどちらかといえば付き合いが苦手なのだろう。しかし「在来種」とか「野生」「希少」といった注釈が付いたら話は別だ。宮崎県最南端の都井岬には、絶滅さえ危惧される天然記念物の御崎馬が、野生のままに生きているという。陸地の先端に孤立する馬のコロニー。これは会いに行かねばなるまい。 . . . 本文を読む
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第1617号 飫肥の城跡に咲く伊東小室桜

2019-01-25 11:06:11 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】飫肥を「おび」とは読めなかったし、日南市に飫肥という古い城下町があって、古風な街並みがよく保存されている、ということも知らなかった。雪国育ちにとって九州は遠く、ましてや南九州となると歴史や地理にはとんと疎くなる。日南海岸で国産みの神話世界を彷徨っていた私たちは、コースを内陸側に変えたことで中世へとタイムスリップすることになる。1月だというのに、城址の陽だまりで「桜」が咲いている。 . . . 本文を読む
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第1616号 日南で国産み神話を考える

2019-01-23 21:25:43 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】青島から南へ、私たちは晴天無風の日南海岸を走っている。七草粥の日の午前、往き交う車は少ない。入り江に回り込むと小さな漁村が現れ、そして再び岬に出て海を見晴らすことを繰り返す。漁船は陸に揚げられ、船体や漁網が水洗で浄められている。まるで伊豆の海岸を行くようだけれど、ヤシやフェニックスが日向国にいることを思い出させる。静かな海に照り返す陽の光は、伊豆よりも眼に痛いのではないだろうか。 . . . 本文を読む
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第1615号 青島にハネムーンの幻を追う

2019-01-21 12:50:35 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】宮崎市観光協会の観光案内冊子が「やっぱり青島」特集を組んでいる。南国宮崎の魅力が最も詰まった観光地は「やっぱり」青島だということらしい。「昭和30年代後半から50年代初めにかけて、全国の新婚さんの35%が宮崎へ新婚旅行にやってきた」のだそうで、その一番のお目当が青島見物だったという。私のちょっと上の世代が、はにかむ笑顔でこの小さな島を目指したのだと思うと、何やら気分が畏る。 . . . 本文を読む
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第1614号 神話ではない日向国の暮らし良さ

2019-01-17 06:00:00 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】宮崎の街路樹はワシントンヤシだけではない。最も多く見かけるのはクスノキだ。なかでも県庁前のクスノキ並木は、この樹特有の奔放に延びる枝がオブジェのように通りを覆い、緑のアーケードを成している。宮崎の話題になると、テレビニュースは決まってクラシックな県庁本庁舎を映し出すけれど、この並木道こそ大写しにしたらいい。あまりの見事さに、私は通行量の少ない車道に出て、何枚も写真を撮った。 . . . 本文を読む
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第1613号 ヤシの並木に南国・宮崎を感得する

2019-01-16 10:28:36 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】新春の宮崎・日南を廻る旅に出る。初めての地ではないのだけれど、記憶はほとんどない。この街を、最も「宮崎」だと知らしめているのは、通りの真ん中に屹立するワシントンヤシの並木であろう。25メートルにもなるという樹高をまっすぐ伸ばし、天空の冬陽を浴びる姿は、私が知らないだけかもしれないけれど、日本の他の街では見たことのない景観だ。迎えてくれた青空とヤシの木が、実に日向国にふさわしい。 . . . 本文を読む
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