すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第451号 医療事故と医療過誤

2007-01-31 22:09:55 | Mie Report
【Mie】病院での検査や手術、治療などの医療行為が原因で、患者に後遺症や死亡など重大な事態を引き起こした結果、裁判に持ち込まれるケースが後を絶たない。毎日新聞に連載中の「医療クライシス;忍び寄る崩壊の足音」によれば、「96年に575件だった新規の医療訴訟は、05年には倍近い999件になった」という。 これは最近になって医療過誤の事例が増加したというよりも、被害者である患者側に声をあげて訴える人 . . . 本文を読む
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第450号 「本日の1首」から10首 

2007-01-30 10:56:16 | Tokyo-k Report
【Tokyo】リタイアして、日記代わりに「本日の一首」と題して詠み始めた歌が、200首になった。その中から、自分なりに落ち着きのいいものを10首、選んでみた。全くの門外漢が、勝手に言葉を並べたものに過ぎないから、「歌」にすらなってはいないかもしれない――などと言いながら、こうやって人目に曝すということは、どこかに「読んでもらいたい」という思いがあるからだろう。お恥ずかしい限りである。  梅雨明け . . . 本文を読む
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第449号 地方美術館に言いたい!

2007-01-29 12:14:21 | Tokyo-k Report
【Tokyo】地方の公立美術館に言いたいことがある。「収蔵品の常設展示をないがしろにしないで欲しい」ということだ。企画展を試みられるのは結構なことだが、しかしそのために常設展の展示スペースを減らしたり奪ったりしないで欲しい。わざわざ遠くまで出かけて観に行くのは、そこでしか観られない地元作家らの収蔵品を鑑賞したいからなのだ。 最近、札幌市の北海道立近代美術館と、山口市にある山口県立美術館(写真)を . . . 本文を読む
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第448号 異文化の中で長く暮らした日本人が見た日本

2007-01-27 15:55:17 | Nagano Report
【Nagano】ワシントン雀改め「ながの雀」です。12月9日に22年以上暮らしたワシントンから帰国しました。日本の地を踏むのは、実に4年半振りです。まだ両親が生きていて毎年一度は帰国していた頃に比べ、4年半振りの日本では、特に日本を出て18年を過ぎてからの4年半の空白というせいもあるのでしょうか、見るもの、聞くもの、食べるもの、住まい等々、すべてが目新しく思えるほどです。 目新しい中には、良い印 . . . 本文を読む
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第447号 「萩」で考えたこと

2007-01-25 23:25:39 | Tokyo-k Report
【Tokyo】懸案の地・萩にようやく行くことができた。「長州・萩城下」である。何が懸案であったかというと、その地を訪ね、松下村塾の前に立つことが私の宿題だったのである。宿題を課されたのは45年前。実に長いこと、放って置いたものである。 45年前、高校1年生であった私は、その年の夏、山口県宇部市で開催された高校総体(インターハイ)の全国高校バスケットボール大会に出場した。わがチームは、2回戦で対戦 . . . 本文を読む
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第446号 タレント知事誕生の意味

2007-01-23 14:11:47 | Tokyo-k Report
【Tokyo】旅の途中で「宮崎知事選」の結果を聞き、驚いた。【宮崎知事選、そのまんま東氏が大勝 自公推薦候補ら破る(朝日新聞) - goo ニュース】 どこかいかがわしさの付きまとうタレントが、官僚2候補を破って、それも大差で当選したのだ。宮崎県民は実に思い切った選択をしたものだ。官僚に牛耳られる県政に、腹の底から嫌気がさしていたということなのだろう。 私は「そのまんま東氏」の当選は「ない」と予 . . . 本文を読む
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第445号 異常気象は天変地異の前兆? 

2007-01-17 13:14:25 | Tokyo-k Report
【Tokyo】つい先日「初夏のような陽気です」と、半袖でジョギングする風景が伝えられた米国なのに、一転して大寒波に見舞われ、40人以上が死亡しているのだという。東京は暖冬で、わが散歩コースの梅はすでに満開だ。どうもこのところの気象状態は異常である。天変地異が近づいているような、不穏な予感がする。あたかも本日は阪神大震災から12年目の当日。地球は大丈夫なのだろうか。 雪国では、豪雪となった昨冬とは . . . 本文を読む
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第444号 「千の風になって」

2007-01-13 23:31:56 | Mie Report
【Mie】この歌は、年末のNHK紅白歌合戦でクラシックのテノール歌手・秋川雅史が歌っていたので、聴かれた方もきっと多いことだろう。私はその前に聴いたことはあったが、紅白であらためて聴いてから、正月になってこの歌がとくに心に残るようになった。 そして、この歌の作曲者のことや歌の誕生にまつわるエピソードを詳しく知るにつれ、一層この歌に惹かれるようになり、とうとう「千の風になって」の本とCDを買って . . . 本文を読む
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第443号 「食べる」ことと賞味期限

2007-01-12 12:16:23 | Tokyo-k Report
【Tokyo】食品に携わる人たちが、こういうことをしてはいけません。【不二家、全店で洋菓子販売休止 期限切れ牛乳使用が判明(朝日新聞) - goo ニュース】 不二家にはここで徹底的な反省をしていただき、再発防止策を確立してもらわなければならないが、私は不二家の菓子を食べる趣味がないので本当のところはあまり関心はない。ただこのニュースに触れてふと思ったのは、「日本人の衛生観念は、いささか病的なので . . . 本文を読む
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第442号 蝋梅(ロウバイ)

2007-01-09 00:39:19 | Tokyo-k Report
【Tokyo】冬の嵐が去った8日は成人の日。日差しに誘われ昼下がりの散歩に出た。私はウォーキングシューズに足元を固め、わがパートナーは伴走者として自転車である。目的はもちろん、正月の油断で怪しくなった私の身体のシェイプアップだ。パートナーの叱咤でしぶしぶ出かけたウォーキングであったが、おかげでこんな心温まる思いをすることができたのだった。 玉川上水沿いの遊歩道を歩いていて、最初に声を挙げたのは彼 . . . 本文を読む
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第441号 裏日本と表日本

2007-01-08 12:42:02 | Tokyo-k Report
【Tokyo】弾丸低気圧とかが駆け抜けて、昨日は東京も突風に見舞われた。のんきに午後の散歩に出た私は、強烈な向かい風を受け、身の危険を感じてUターンして帰ると、ベランダの鉢植えの多くがひっくり返っていた。しかしこんなことで驚いているのは、私が長年の東京暮らしで、すっかり「ヤワ」になってしまった証明である。【日本海側中心に大雪 広範囲で強風、大しけ続く(朝日新聞) - goo ニュース】 私が生まれ . . . 本文を読む
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第440号 あらためて藤沢周平を読む

2007-01-07 14:09:58 | Tokyo-k Report
【Tokyo】藤沢周平という作家は、格差拡大社会と呼ばれる昨今の世相の中で、再び存在感を増しているようである。今月26日で没後10年になろうというのに、書店ではいまだ新刊書の一角を占め、古本屋もなかなか値を下げない。『たそがれ清兵衛』『蝉時雨』『武士の一分』など、映画やテレビドラマに次々と取り上げられているのも、原作の面白さとともに時代背景がそうであるからだと思われる。 「読んだことがない」とい . . . 本文を読む
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第439号 ダウニング街10番地

2007-01-06 11:33:29 | Tokyo-k Report
【Tokyo】雨の土曜日、つれづれなるままにネットを渡り歩いていたら、英国の首相官邸を覗き見してしまった。ニュースや映画などで見かける「ダウニング街10番地」、あのドアの中に入り込んでしまったのだ。【英首相官邸 270年でネット初公開(産経新聞) - goo ニュース】  (直接入り込みたい方は、こちらからどうぞ)www.number-10.gov.uk 「いかにも英国風」という調度、カラーコ . . . 本文を読む
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第438号 青蔵鉄道と台湾新幹線

2007-01-05 22:50:13 | Tokyo-k Report
【Tokyo】この正月、二つの鉄路に興奮した。中国の青海省西寧―チベット自治区ラサを結ぶ青蔵鉄道と、台湾の台北―高雄間の新幹線の開通だ。青蔵鉄道(青海・チベット鉄道)は標高5000メートルにもなる「世界で最も標高の高い地域を走る鉄道」であり、台湾新幹線は従来4時間以上かかった台北―高雄を、わずか90分で結ぶ弾丸列車だ。どちらも夢の実現であり、乗客は興奮している。つられて私も、テレビを見ながら興奮し . . . 本文を読む
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第437号 猪肉日本一は紀州産、か?

2007-01-04 12:38:49 | Tokyo-k Report
【Tokyo】今年の干支は「亥」である。亥つまり猪の肉の味は、大台ケ原の天然林に生息するものが「国内随一」なのだそうだ。そして「伊豆の天城山、丹波の雲ヶ畑、日向の霧島山あたり」がこれに次ぐというのである。神聖?なる十二支の「味」を云々するとは、正月早々、不謹慎であるような気もするが、これは佐藤垢石という随筆家の『たぬき汁』という文章からの引用であるからご容赦願いたい。 大台ケ原は紀伊半島の南東部 . . . 本文を読む
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