すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第683号 新潟県上越「桑取谷」

2009-03-30 11:30:29 | Mie Report
. 【Mie】先週のNHK大河ドラマ「天地人」は、上越の「桑取(くわどり)」が物語の舞台となった。景勝と景虎の「御舘の乱」で春日山城に籠った景勝軍の兵糧が乏しくなり、兼続が春日山城の西にある桑取村へ食糧調達の交渉に行くという話である。 最初は桑取の長(おさ)にその依頼を断られるが、兼続が桑取村へ向う途中、怪我をした老婆(長の母)の手当てをしたことが縁で、越後のため命懸けで交渉に来た兼続の訴えに . . . 本文を読む
コメント

第682号 イノカシラ花レポート《8》サクラ

2009-03-25 20:06:12 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】井の頭公園では、つかのまの主役に酔い痴れていたコブシが盛りを過ぎ、世代交代を図るかのようにソメイヨシノがほころび始めた。 「宴会は夜10時まで」の横断幕や立て看板が、花と競い合うかのように数を増やし、公園は間もなく、年間最大の狂乱状態になる。 こうやってサクラとともに《春爛漫》という表現が増えていくものだが、そうなってはこのレポートも店仕舞いである。 花を静かに愛でるこ . . . 本文を読む
コメント

第681号 イノカシラ花レポート《7》カタクリ

2009-03-24 19:58:01 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】春の野草の代表選手・カタクリこそ、野に於いて群落を愛でたいものであるが、世知辛い都会暮らしではそんな贅沢は許されず、公園の中の小さな野草園で満足しなければならない。 それにしても上品なムラサキと、可憐にうなだれたその風情は、日本人の永遠の憧れであろう。そのうえ片栗粉まで採れるのだから・・・。 この姿に出逢えた春は、きっといいめぐり合わせになると思うのだが、私に関する限り、 . . . 本文を読む
コメント

第680号 イノカシラ花レポート《6》カンヒザクラ

2009-03-23 19:44:43 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】寒緋桜と書くのだろう。強い紅が桜の清楚さに結びつかない。しかも花弁が風鈴のような姿で垂れているから、蜜を吸うヒヨドリ?も大変そうだ。 東京では先日、ソメイヨシノの開花宣言があった。気象庁の担当官が靖国神社の基準樹で花を数え、生真面目そのままの表情で「一枝に5株の花が確認されましたので、開花を宣言します」とノタマウと、固唾を呑んで周りを取り囲んでいた大勢の参拝客から拍手が沸き . . . 本文を読む
コメント

第679号 名園より路地裏の蘇州

2009-03-21 23:38:00 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】「不覚なことに、案内されるままにバスに乗り、かつ降り、名所旧跡ばかりを観た。(こんなつまらない町が、蘇州か)と、つい思うようになった」。これは私の文章ではない。司馬遼太郎氏が最初に蘇州(Suzhou)を訪問した際の感想だと『街道をゆく〜中国・江南の道』に記している。私たちの旅に先立つ30年前のことだが、留園、寒山寺、虎丘・・・似たようなコースだったのだろう。私が . . . 本文を読む
コメント

第678号 イノカシラ花レポート《5》トサミズキ

2009-03-19 09:13:50 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】厳しい冬を経て、先ず春を告げる花には「黄色」が多い、というのが私の発見である。ロウバイ、マンサク、フクジュソウ、サンシュユ・・・そしてトサミズキ。 公園に1本、私の背丈より高く伸びたトサミズキがあって、この時期、花をつける。隣に立つ説明板を読むと「四国・土佐地方(高知県)から全国に広まった花木。マンサク科」とある。 「土佐」にしては上品で、いささか寂しい色あいだ、などと、 . . . 本文を読む
コメント

第677号 ラジオ深夜便《人生“私”流》

2009-03-18 10:56:24 | Mie Report
. 【Mie】7日土曜日のNHKラジオ深夜便《人生“私”流》は、「歩けるうちは青春~シニアに生きがいのある仕事を」というテーマで、(株)高齢社・上田社長の話であった。この会社は社名からも分かるようにシニア専門の人材派遣会社で、社員の年齢は60歳以上75歳未満、社員数は290人という。 ほとんどの社員は定年後に年金を受け取りながら働くため、週に3~4日仕事をする人が多く、仕事の日程は社員が働きや . . . 本文を読む
コメント

第676号 ウズラに発生した鳥インフルエンザ(下)

2009-03-13 09:24:08 | Mie Report
. 【Mie】H7型は人への感染はまれだが、病気を持つ鳥と接触した人は呼吸器系などの病気を発症することがあるという。特にH7型の中でも強毒性のH7N7型は03年以降にヨーロッパで広がり、オランダの獣医師が死亡した例も出ている。 感染が確認されてウズラがすべて殺処分された農場には、その商品価格の8割が国から補償され、残りの2割は県から補償されるということだが、農場経営者の精神的な打撃や仕事の意欲 . . . 本文を読む
コメント

第675号 ウズラに発生した鳥インフルエンザ(上)

2009-03-13 09:21:34 | Mie Report
. 【Mie】愛知県豊橋市のウズラ農場で高病原性鳥インフルエンザ(弱毒性)が発生した。愛知県によると、2月中旬から県内のウズラ農家3カ所を対象に行った検査で、1カ所の農場のウズラ10羽のうち、2羽が陽性反応を示した。周辺はウズラの卵生産では全国有数の地域で農場が集中しているという。 検出されたウイルスは、その後の検査で弱毒性の「H7N6亜型」と確認された。H7型の発生は1925年以来実に84年 . . . 本文を読む
コメント

第674号 安曇川で「よえもん」さんに会う

2009-03-09 20:22:24 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】近江聖人・中江藤樹は慶長13年(1608年)、現在の滋賀県高島市安曇川町上小川の農家に生まれた。勉学に励んで四国の小藩に仕え、帰郷して里人らに儒学を教えて41歳で没した。簡単に書けばこれだけのことであるが、その短命を思うと、死後「聖人」と称えられたことは驚嘆に値する。いかなる人格者であったのか、また聖人を生んだ安曇川(あどかわ)とはどのような風土の地か、その空気に直接触れてみ . . . 本文を読む
コメント

第673号 加計呂麻島を思い出す

2009-03-08 16:23:21 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】奄美の海の蒼さは尋常でない、と書いたことがある。そのことを思い出しながら、加計呂麻島のことを考えている。 奄美の海は、紺碧、群青、翠緑・・・、私の貧しい語彙力ではとうてい表現できないほど澄んで、深く濃い色合いであった。島の人は「それだけ開発が遅れているということ。石垣島には敵わないけれど、沖縄本島よりはきれいでしょう」と自虐的に自慢するのだが、私には石垣の海より綺麗に見えた . . . 本文を読む
コメント

第672号 イノカシラ花レポート《4》アラカシ

2009-03-06 17:13:17 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】「花」ではないからタイトルとは矛盾するのだけれど、余りに感動的な「新芽」が顔をのぞかせたので、ここに掲載させていただく。アラカシという、それほど珍しくもない樫の木の苗木なのだが、どっこい彼?には、特別に「縄文のアラカシ」という名が付いているのである。 この苗は、昨年3月に佐賀市の佐賀県立博物館から買って持ち帰ったもの。博物館の庭で元気に茂っているアラカシの「息子」なのだ。 . . . 本文を読む
コメント

第671号 朽木の川霧に亡霊を観る

2009-03-05 15:21:16 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】「朽木(くつき)に行く」と書いておきながら(第658号)、なかなか「行って来た」と書けないでいて、世には何の支障も生じていなかっただろうけれど、私自身は気持ちが落ち着かないでいた。ようやく時間が取れたので、メモ書き程度の記録を残しておく。 滋賀県高島市の湖西一帯を経て京都に行く必要が生じた時、願っても無い好機だと心が弾んだ。朽木を経由できることに、である。私の染色体には、ど . . . 本文を読む
コメント

第670号 イノカシラ花レポート《3》オオカンザクラ

2009-03-04 08:58:45 | Tokyo-k Report
. 【Tokyo-k】今にも雪が舞い降りてきそうな気配の昨日の昼、公園のその一角だけは春爛漫であった。井の頭公園の一番の端になるのだが、「西園」と呼ばれるあたりの片隅に、「大寒桜」が咲き競う場所があるのだ。ソメイヨシノの開花よりずいぶん早く、もう満開である。 伊豆で河津桜が見ごろになったという便りを聞くころ、毎年ここ井の頭でも、同じような強いピンク色の花弁が開く。さすがに《花見》と浮かれるには風 . . . 本文を読む
コメント

第669号 日の目を見る古いお雛様達

2009-03-03 09:32:56 | Nagano Report
. 【Nagano】きょうは雛祭り。Tokyo-k 雀さんの双子のお子さんにはお誕生日ですね(すずめ通信666号)。おめでとうございます。 長野県では、高齢化や、新幹線や高速道路からはずれてしまったために寂れかけているあちこちの小都市で、古くから伝わる様々な行事を、近年、町おこしの手段として使い始めている。その中で、どの町でも年々盛大になっているのが、土地の名所、旧跡とは無関係にできる雛祭りであ . . . 本文を読む
コメント