【Mie】今年の米アカデミー賞・作品賞、監督賞、主演男優賞ほか５部門を受賞した仏映画「アーティスト」は４月７日に公開され、三重県では唯一、四日市のシネコンで上映されたため、津から電車に乗って観に行った。でも期待に違わずいい映画で、わざわざ足を運んだ甲斐があった。 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】宮部みゆき『理由』を再読した。行を追うごとに「あっ、ここは読んでいる」と思い出すから確かに「再読」なのだが、ストーリー全体の記憶は全くない。だからミステリーの再読であっても、筋を覚えていないから犯人の見当がつかず、最後まで退屈せずに読み進んだ。まるで読書のデジャヴュ（déjà-vu）体験であった。 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】このところの日本はヘンではないか？ だいぶ以前からヘンだと言えなくもなかったけれど、《いったい我々はどこに向かっているのか》といった惑いの中を、漂流しているのではないか？ 私の人生は「戦後」とほぼ重なっているのだけれど、これまでこんな時代はあっただろうか？ . . . 本文を読む
【Tokyo-k】風は、そよとも吹いていないのに、花びらが盛大に舞って来て私を包む。今年のサクラは、吹雪となって終わりつつある。そこで私は、本日を限りに花狂いの日々を納め、正気に戻るつもりで井の頭の《花いかだ》を愛でた。 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】写真は、東京・調布市を流れる「野川」の昨夜の光景である。両岸の桜が満開となる日を見定め、雨の心配がない夜に決行される一夕限りのライトアップである。写真では、漆黒の闇と静寂が支配しているようにも見えるけれど、花の下の遊歩道では、数万の人の波が「停まらないでください、ゆっくり進んでください」と声を張り上げる警備の警察官に急かされているのだ。 . . . 本文を読む
【Mie】快晴に恵まれてポカポカ陽気になった8日の日曜日、近くの公園を散歩したら桜が満開だった。あまりに見事な咲きっぷりに、再び舞い戻ってカメラに収めたのが冒頭と2枚目の写真。「花の命は短くて…」とはよく言ったもので、とくに桜は満開の時が短く、あっという間に散り始める。 . . . 本文を読む
【Tokyo-k】「神々はもはや無く、キリストはいまだ出現せず、人間が一人で立っていたまたとない時間が、キケロからマルクス・アウレリウスの時代まで存在した」という言葉で苦労している。これは『ボヴァリー夫人』で知られる１９世紀フランスの作家、ギュスターヴ・フローベールが、誰かに宛てた手紙に書き記した言葉らしい。その手紙の全文を読みたいのだが、見つけられずにいるのだ。 . . . 本文を読む
