すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第26号 巨大地震

2004-08-31 12:14:00 | Tokyo-k Report
 今日で8月は終わる。ということは明日は9月1日。つまり関東大震災の日である。この日と1月17日の2度、日本中が地震について考える。盆と正月ではないが、神様は不思議なバランスを取るものだ。夏と冬、日本の東と西にそれぞれ1ヶ所ずつ、地震の記憶をしっかり刻み込んでいる。さて、南関東直下型地震の再来は?

 関東大震災から今年で81年になる。天災は忘れたころにやって来る――といわれるが、地震のインターバルは人間の寿命から見れば長いから、忘れるどころか大地震を体験せずに一生を終える幸運な人も多いだろう。しかしプレート型地震は阪神のような活断層型と比べると周期がうんと短いらしいから、人口過密のこの首都圏を、M8級の巨大地震がいつ再来してもおかしくない。首都圏に暮らす人は、「自分は運のいい部類に入るに違いない」と、あまり楽観しない方がいいようだ。

 その時、大変な被害に巻き込まれるだろうが、自分が死者の側に入るか、生き延びているかは運のようなものだ。何時に発生するか、それが大きく運命を分けるだろう。つまりその時、自分はどこにいるか、それ次第で、それは運である。早朝だったら家がつぶれて圧死しているかもしれないが、昼だったから会社のビルにいて無事だったという人もいるだろうし、その逆の人もいるはずだ。

 運だから諦めろ、と言うのではない。覚悟はしておけ、といいたいのだ。そして、できる備えくらいは心がけておいた方がいい。私? 狭い部屋で寝ているので、本箱は一応、ロープで壁に固定してある。そして胸から上はその下敷きにならないような位置で横になっている。顔の上に本がバラバラと落ちてきたら、痛いだろうなと思うからだ。しかし阪神大震災の体験者に聞くと、その程度の人知は遥かに超えて、箪笥やテレビは倒れるのではなく「部屋の壁から壁へ、飛ぶんだ!」そうだ。覚悟すべきだね。


                        
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