《「手紙を読む青衣の女」(『フェルメール展のリーフレット』より)》
現在仙台の宮城県美術館で特別展「フェルメールからのラブレター展」が開かれている。当初(6月25日~10月16日)は京都市美術館で開かれていたものだが、それが10月末からは仙台で開かれるということだったので今まで待っていた。仙台に着いてもまだ開館時間まで時間があったので徒歩で向かった。途中美術館までの道路が分からなくなってしまったので青年に尋ねたならばわざわざそこまで案内してくれた。長野県出身の東北大学教育学部学生の4回生で、将来は高校の英語の先生になろうと思っていて来春からは大学院に進むということだった。優しくて頼もしい青年教師になるに違いないと確信した。
さてその作品だが出展は3点あり、一番の目玉はこの度修復を終えたばかりの
☆「手紙を読む青衣の女」(アムステルダム国立美術館所蔵)
であり、このブログの先頭に掲げたようなものである。たぶん修復に当たっては相当量のラピスラズリを使ったに相違ない。
2点目は
☆「手紙を書く女」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵)
であり、その頭につけたリボンの軽さと、作品の左中央にある鮮やかに光る数個のボタン状のものにフェルメールの卓越した技量を感じた。
そして3点目が
☆「手紙を書く女と召使」(アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵)
であり、左の窓から入ってくる光の明るさの表し方にカメラで写した以上のリアリティがあった。
やはりフェルメールはすごい、私はしばしば息をのんでばかりいた。
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