まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

渋谷で迷子になる。

2017年05月31日 | 日記

美術館を覗こうと
久しぶりに渋谷に出かけた。
西麻布からバスに乗ったらついウトウトしてしまい
眼が覚めるとそこは別世界だった。



見慣れた渋谷の街が一変している。
いつものスクランブル交差点と109を目印にしたのだが
それがどこだったかサッパリ見当がつかない。
あちこちでクレーンがうなりを上げ
ドンドン新しいビルが建って様相がすっかり変わってしまっている。
渋谷の街が再開発中なのは噂に聞いていたが
まさかここまでとは・・・



地下の入口もバス停もあちこちに移動してしまい
幅を利かせているは工事車両ばかり。
街全体が熱にうなされているような無秩序さで
思わず途方に暮れてしまった。
もともと渋谷の街の「熱気」は好きではないのだが
だんだんと腹が立って来た。
人に断りもなしに勝手なことをするんじゃねえよ!(笑)

とりあえず冷静にもう一度方向を確かめようと
見晴らしのいい陸橋に昇ってみる。
どこもかしこも地面がボコボコと掘り返されて
ここは遺跡の発掘現場か!と怒鳴りたくなってしまう。
この時点で「ああ、迷子になってしまった」と
情けないような気分になって来た。
道行く人にちょっと聞いたら済むようなこなのだが
ナメられたくない、おのぼりさんに見られたくないという
プライド(?)が邪魔して・・・



という訳で陸橋に昇ったのだが
方向を確かめようにも次から次へと人が押し寄せて来て
立ち止まることさえ出来ない。
ああ、このままでは美術館の開演時間が・・・
仕方なくありったけの勇気を奮い起こしてヤケクソで
可愛らしい女子大生風を選んで声をかけた。

  「あの、109はどこでしたっけ?」
  「ああ、(笑)こっちではなくて反対側なんですよ」
  「え、反対側?」
  「陸橋を降りてあのビルの中を抜けた向う側です」
  「そうですか。いやあ、全然、勘違いしてました」
  「私もよく迷うんですよ」
  「ありがとうございます」
  「お気をつけて」

笑うとえくぼが出来る可愛らしい女性だった。

やっといつものスクランブル交差点に到着。
この間、およそ30分。
このままでは「永遠の迷子」になるかと思ったが
なんとか無事に帰還できた。
その安心感からかセンター街のバカ者(いや、若者)たちも
この日ばかりは愛おしく思えたものである。

 


1800円のカレーうどん

2017年05月30日 | 日記

何か美味しいものが食べたい!
そう思い立ってわざわざ新幹線に乗って京都まで行って来ました。
いやいや、私ではなくて・・・
先日、そういう人の話を聞いたことがあります。(笑)
世の中にはお大尽もいるんですねえ。

京都・祇園の割烹「ます多」です。
カウンター9席に座敷が一つだけの小さな店ですが
堂々、ミシュランの一つ星です。
大昔、私も一度だけお偉いさんにご馳走になったことがあります。
京都は奥が深くてこういう何の変哲もない割烹に
実は名店が多いんですねえ。



ご主人の増田さんはこんな方です。
両手に伊勢海老を持って豪快に笑っておられますねえ。
ハイ、このまんまの方です。(笑)
いかにも庶民的な笑顔ですが値段は庶民的ではありません。
コースで一人前が軽く3万円はしますね。
基本的には昔ながらの京料理の伝統を生かしながらも
独創的な「和洋折衷」を取り入れた味で
かなり美味しかった記憶があります。
その中でも忘れられないのが・・・



料理の途中に出て来るカレーです。
近頃は日本料理屋でもカレーを出す店があるそうですが
あれはあくまでも「まかない」感覚で
いわばちょっとした遊びです。
その点、この「ます多」のカレーは本気カレーで
海老とアワビからしっかりと出汁をとっているので味も深く
ホント、のけぞるほど美味かったですねえ。
確かお代わりまでしたような。

で、なんでこんな話をしたかと言うと・・・



六本木でこんな看板を見つけました。
たかがカレーうどんに1800円とはふざけるな!
一瞬、頭に血がのぼりましたが
あの「ます多」のカレーを使っていると知って納得。
でも、これってパクリというか
他人のふんどしで相撲を取るとはこのことではないのか!
と言いつつ、ちょっと食べてみたいような
あののけぞる味に再会したいような
それにしたって1800円はいくら何でもなあ・・・

 


被災地の霊体験

2017年05月29日 | 日記

先日、友人がFacebookで奨めていたので
深い考えもなく買ってみた。
いきなり「霊体験」などと言われてもピンと来ないのだが
読んでみて大いに困ってしまった。



死者・行方不明者18000人余を出しだ東日本大震災。
その被災地で不思議な体験が語られているらしい。
多くの人の胸に秘められながら
口から口へと語り伝えられてきたそれらは
大切な人たちとのかけがえのない「再会」の体験談であり
死者から生者への貴重なメッセージでもある。

津波で流された筈の祖母が
あの朝、出かけた時の服装のまま縁側で微笑んでいた。
夢の中であの人にハグされると体温まで伝わって来てうれしい。
亡くなったあの人の携帯に電話したら、あの人の声が聴こえて来た。
泣いていたら、津波で逝ったあの子のオモチャが音を立てて動いた。

どれも錯覚や偶然の産物と言ってしまえば終わりだが
そうは言い難い切実さにあふれている。



読者からも続々と反響が寄せられていると言う。
さまざまなメディアも取り上げている。
霊の存在を信じるか信じないかという皮相的な問題ではなく
死者と生者の溝を埋めるのは
その人をどれだけ深く愛したかではないかと思ったりする。

 「成仏してどっかに行っちゃうんだったら、成仏しない方がいい」
 「そばにいて、いつでも出て来て欲しいんです」

幽霊などと聞くとすぐに震え上がってしまう私だが
そこには恐怖の感情は微塵もない。
誰もが奇跡のような不思議な出会いに感謝しながら
「大切な人」との再会を喜んでいる。
その思いがヒシヒシと伝わって来て思わず文字がにじんでしまう。
電車の中で周囲の「奇異」な視線に絶えながら
もう一週間近く本に向かっているのに
うーん、涙を拭くのに忙しくて、まだ、半分も読めていない。(涙)




悲願のダービー制覇

2017年05月28日 | 日記

今日は競馬の祭典「ダービー」でした。
最近は予想ばかりで参加することはなかったのですが
昨日は仕事終わりで後楽園のウインズまで。
場外馬券売リ場も久しぶりです。

まあ、いろいろ言っても
やっぱり競馬ファンにとってダービーは特別です。
当たっても当たらなくても
もちろん当たる方がいいに決まっていますが
一年に一度のお祭りですよ。
どうせお祭りならばパーッと派手に大穴当てて
銀座あたりに繰り出しましょう!(笑)



とりあえずダービー馬券を真っ先に購入。
せっかく来たんだからちょっとだけ遊んで行こうかなあ。
なんて言いながらオジサンたちに混じって
レースに参戦したら、なんと6レース中3レースも的中!
こいつあ夏前から縁起がいいや!
たっぷり軍資金も出来たのですっかりホクホク顔でした。
一枠一番、武豊のダンビュライトで勝負!
波乱の予感だったのですが・・・



結果は三コーナー手前で早めに仕掛けた
ルメール騎手の「レイデオロ」が直線も力強く抜け出して
そのまま押し切ってしまいました。
ダンビュライト(左端白帽)もそこまで来ていたんですけどねえ。
今回はルメールの好騎乗を誉めるべきでしょうか。
藤沢厩舎にとっては悲願のダービー制覇!
まことに慶賀の至りであります。
だいたい悲願というものは実らないものですが
時には実るんですねえ。(笑)
私の悲願が実る日はいつ来るのかと思いつつ・・・
さあ、気分を替えて原稿、原稿!

 


ラジオの愉しみ

2017年05月27日 | 日記

使い古した携帯ラジオです。
先日、たまたま押入れの中から出て来たので
最近、持ち歩くようになりました。
ラジオというのはなかなか便利で愉しいものですねえ。



もともとはラジオ畑の出身ですし
現在も関西の放送局で毎月ラジオドラマを書いているのですが
原稿を送るだけでOAはめったに聴いていません。
テレビ開局の年の生まれですから
やっぱり根っからの「テレビ人間」でしょうかねえ。
ただ、最近のテレビは本当に面白くなく
その原因はいろいろあって語り出したらキリがないのですが
あらためてラジオを見直した(?)訳です。
やっばりラジオはいいですねえ。
「音」と「声」だけの世界は限りなく想像力をふくらませくれて
ヘタな映像を見るよりはるかに刺激的です。
情報番組一つとってもテレビとは明らかに違う視点があって
人の話をじっくり聴ける利点もあります。
いつでもどこでも気軽に聴けるのは最大の魅力です。
ラジオドラマの収録現場にも数多く立ち合って来ましたが
スタッフにもまだまだ「手作り」の感覚があってワクワクします。
かろうじて「職人の技」が残っている世界でしょうか。
その点、テレビはあまりにも巨大なメディアになり過ぎました。
その費用対効果にあぐらをかいてドンドン堕落しています。
私も「テレビ人間」とは言いながら
これまでに携わった番組もラジオの方が圧倒的に多いです。

という難しい話は置いておいて・・・
明日はいよいよ競馬の祭典「ダービー」ですねえ。
久しぶりにこのラジオで競馬中継を聴いてみたいと思います。
私は波乱を呼ぶ1枠に期待して
武豊騎乗の「ダンビュライト」の粘り込みで勝負します。
ああ、楽しみだなあ!
毎年、そんなことを言っているのですが・・(笑)