まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

もやしが消える日

2017年05月22日 | 日記

かねがね思っていたのだが・・・
もやしはどうしてこんなに安いのだろうか?
生産者の方々は果たしてこの値段で採算が合うのだろうか?
もやしファンとして憂慮していたのだが
案の定、もやし業界がいま悲鳴を上げていると言う。
このままではもうやっていけない!

もやしは物価の超優等生である。
いつスーパーを覗いても価格は安定して安いし
青物野菜のように天候の影響を受けて品不足になることもない。
最近は太いの細いの種類もいろいろあって
もやし料理のバリエーションも驚くほど多彩である。
昔は「もやしっ子」などと言ってひ弱なイメージだったが
どうしてどうして、栄養価だってすこぶる高い。
個人的にはもやしとお揚げさんの味噌汁が大好きなのだが
豚の三枚肉を入れた野菜炒めもよく食べる。
ナムルやおひたしのシャキシャキとした食感も捨てがたい。
それより何より値段が安いのが最大の魅力である。

しかし、何ごとも過ぎたるは及ばざるがごとし。
このスーパーでは28円が販売価格だが
他のスーパーでは5円で売っていることもあるし
大売出しの目玉商品で「1円」という値札を見たこともある。
大昔の子供の小遣いだってもっと高かったし
いくらなんでも1円とは生産者に対する冒とくではないか!
結局、もやしの買い取り価格は販売店側の裁量で
生産者が値上げを求めても難色を示されることが多いと言う。
だったら他の業者から仕入れますよと言われたら
零細業者はそれでお仕舞いなのである。
もやしの値段は40年前と変わっていないと言う。
40年前はそれでもやっていけたが
原材料や人件費の高騰に加え、電気代や運送費の値上げもあって
200以上もあった国内業者は半減。
このままでは食卓からもやしが消える日も近い。
業界団体の調べによるともやしの適正価格は40円だと言う。
それでもまだまだ充分に安いし
この際、値上げもやむ終えないのではなかろうか。
一袋1円のもやしは消費者には魅力だが
いかにも「経済合理性」に欠いてていると思えてならない。
たかがもやし、されどもやし。
森友問題も大事だが「もやし問題」も大事なのである。