風の強い日でした。
せっかくの桜が無情にも散っていきます。
結局、今年もゆっくり花見が出来なかったなあと
ため息ひとつの春の日です。
ここ数日、大量の花粉が飛散しているらしいです。
くしゃみと鼻水が止まりません。
日本人ほどマスク好きの民族はいないそうですが
昨日も電車の中はマスクだらけでした。
眼鏡が曇るのでマスクは大嫌いな私ではありますが
さすがに禁を犯そうかと思いました。
ママさん軍団の花見の宴でしょうか。
日本人ほど花見が好きな民族もいないと言います。
遠くからでも嬌声が聴こえてきます。
ひさかたの ひかりのどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ (古今和歌集)
百人一首の有名な和歌です。
柔らかな春の日差しの中を、桜の花びらが散っていく。
こんなにのどかな春の一日なのに
花びらはどうしてこんなにあわただしく散っていくのか
静める心はないのか、という歌です。
桜の美しさ儚さが匂い立つような味わい深い和歌ですねえ。
今年の桜は本当に慌ただしい桜でした。
先日、「もう咲いてるやん!」とブログに書いた飯田橋の桜も
もうすっかり葉桜になってしまっていました。
年がら年中バタバタとして落ち着きのない私ではありますが
静める心=しづ心はないものでしょうか。