まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

蝉しぐれ

2021年07月31日 | 日記
今朝も蝉しぐれで目が覚めました。
朝っぱらからうるさぃと言えばうるさいのですが
最近はそれほど気にならなくなりました。
歳をとって早起きになったと言うか
眠りが浅くなったせいかかも知れませんねえ。


仕事に出かけようと玄関に出ると
エレペーター横のコンクリートに蝉が張り付いています。
うーん、これはアブラゼミでしょうか。
セミは大の苦手で見た途端に思わず腰が引けたものですが
最近はそういうこともなくなりました。
うん、そうか、いまキミはそこで休んでいるのだねと
そっと静かに見やりながらスルー。
朝っぱらからうるさい蝉時雨も「いのちの大合唱」と思えば
何やらいとおしさも湧き上がって来て
我ながら変われば変わるものだなあと思ってしまいます。


自転車置き場の横の地面には
セミが這い出た穴が無数に穿かれていて哀れを誘います。
こんな薄暗い土の中で何年も命をつないで
やっと地上に出てもわずか十余りで終わるセミの一生。
その厳しい命の宿命を想うと涙を禁じえません。
と思いつつも・・・
うーん、やっぱりセミは嫌いです。(笑)


枝豆&トマト

2021年07月30日 | 日記
東京はまさに感染爆発。
それでもまだオリンピックは続いているという
恐怖のブラックユーモア状態です。
こりゃあ、もうヤケクソでビールがぶ飲みだなあ
と思いつつ帰り道ブラブラ歩いていると・・・



近所の家庭菜園で枝豆を見かけました。
色といい艶といいそろそろ食べ頃ではないでしょうか。
冷たいビールに枝豆は居酒屋の定番ですが
私は山形産の「だだちゃ豆」という枝豆が大好きです。
独特の風味と味の濃さがあって
毎年、山形の友人が送ってくれるのが愉しみですが
コロナのせいでしばらく食べてません。


おお、葉っぱの陰で恥ずかし気にトマトも顔を覗かせてますよ!
トマトのスライスもビールにピッタリですねえ。
まさか拝借して帰る訳にも行きませんから
帰り道のついでに近くのスーパーで
枝豆とトマとを買ってひと風呂浴びてビールでした。
ヤケクソでロング缶も空けてしまいました。
それにしてもこの感染急拡大。
いったいどうなるのかうすら寒くなって来ます。


六十八歳の原点

2021年07月28日 | 日記
本棚の奥を整理していたら
埃まみれになった懐かしい文庫本が出て来た。
へえ、こんなところに・・・
と思いつつパラパラとページを繰っていると
遠い青春時代が否応なく蘇って来た。


高野悦子の「二十歳の原点」を覚えておられるだろうか。
かつて大学紛争はなやかなりし時代に
奥浩平の「青春の墓標」とともにベストセラーとなり
若者たちのバイブルのように読まれた一冊だ。
栃木県の那須に生まれた彼女は
県立宇都宮女子高から京都の立命館大学文学部に進学。
史学科の学生として憧れの京都で青春をすごす。
5年後に、まさか自分が同じ大学に進むとは思わなかったが
おそらくその親近感から買い求めた一冊だったと思う。



彼女自身の日記形式で綴られた本だけに
日々の息遣いかや苦悩ぶりが手に取るように伝わって来る。
学業とアルバイトに追われながらも
大学紛争という当時の社会情勢と真摯に向き合う姿は
じつに健気で痛々しいような印象さえ受ける。
高校時代は生徒会長もつとめただけに
問題意識は高く文中に収められた幾編もの詩も素晴らしい。
しかし、そんな多感な女性だからこそ孤独も深く
時代に翻弄されながらしだいに絶望に追いつめられていく。


昭和46年6月24日未明。
高野悦子は鉄道自殺で不帰の人となる。
文庫本の奥付にはこんな一文がある。
独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。
考えてみれば私も同じようなものではないか。
家庭があっても人間は独りだし
いたずらに年を重ねてみても人間は未熟のままだし
それは私の六十八歳の原点なんだと思う。


てのひら返し

2021年07月28日 | 日記
いつものお弁当&新聞タイム。
マスコミは今やオリンピック関連の記事一色だが
一面の見出しはやはりこれだろうと思う。
注目されていた広島の「黒い雨」訴訟に関して
国はついに上告を断念した。


井伏鱒二氏の「黒い雨」を読んだのは高校生の時だった。
確か夏休みの課題図書になっていたと記憶する。
原爆投下直後に降る黒い雨については
この小説を通じて初めて知って慄然とする思いだった。
その後、今村昌平監督の映画も観て
今は亡きスーちゃん(田中好子)の演技に胸打たれた。
この訴訟では黒い雨が降った地域の特定が大きな争点だったが
裁判を長引かせて世論の反発を受けるより
被爆高齢者たちの救済を優先するという政治決断だった。
菅総理お得意の朝令暮改、まさに「てのひら返し」の英断(?)で
最悪の支持率回復と選挙の人気取りなのだろう。
それでも上告断念はやはりよかったと思う。

それにしても「てのひら返し」が過ぎないか。
あれほどオリンビックは中止か再延期が主流だったのに
いざ始まって見ればどこもかしこも「たのひら返し」のバカ騒ぎ。
とくにマスコミ報道の節操のなさには
マスコミ出身の私ですら情けなくて呆れ果ててしまう。
スポーツ感動秘話にはもうウンザリである。
昨夜もマンションのあちこちの部屋から大歓声が響いて
何ごとかと家人と顔を見合わせてしまった。
国民もマスコミも政治も「てのひら返し」のオンパレード。
オリンピック中継はもう見ないと決めた。

トンボ来たる

2021年07月27日 | 日記
夏もいつしか盛りとなって
公園にもトンボがしきりに飛び交います。
トンボの習性はく知りませんが
田んぼの真ん中に立った棒杭がよほどお気に入りなのか
ひっきりなしに飛来して羽根を休めています。


これはシオカラトンボでしょうか。
飛んでは休み飛んでは休みを繰り返しています。
目の玉をクルクルと動かしてはあたりを見回しています。
♪ トンボのメガネは水色メガネ~
なんて歌が浮かびますが確かに透き通るような水色です。
子供の頃の昆虫採集を思い出しますねえ。
あちこちでセミの声が聴こえます。


お、赤トンボがやって来ました。
まさに千客万来、この棒杭はトンボに大人気ですねえ。
アキアカネの季節にはちょっと早いので
これはナツアカネでしょうか。
台風接近中とあって時おり強風が吹き抜けますが
小さな身体を踏ん張って飛ばされまいと必死の様子が健気です。
以上、夏の田んぼからの生中継でした。(笑)