まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

里いもの秋です。

2017年09月30日 | 日記

近くの農家の前を通ったら
雨宿りでも出来そうな巨大な葉っぱが生い茂っていました。
この葉っぱ、何だか知っていますか?
ハイ、里いもですねえ。

天高くサトイモの肥ゆる秋・・・
いよいよ根菜類が美味しくなる季節ですねえ。
このデッカイ葉っぱを見るとついウキウキしてしまいます。
ジャガイモやサツマイモもいいけれど
私はサトイモが大好物です。
前世はサトイモではなかったかと思うほどです。


スーパーの店頭にも里いもが出回り始めました。
うーん、いいですねえ。
まるまると太って実に美味しそうです。
この時期になると全国各地で「芋煮会」が催されて大盛況とか。
野趣豊かな里いもを野外で食せば
さぞかしうまかろうと思いつつなかなか行く機会がありません。
どなたか呼んでくれませんかねえ。(笑)
昔、学校で「サトイモの伝来は稲より古い」と習ったような気がしますが
日本人は縄文時代からこのイモを愛して来たのでしょうか。
まことに伝統のある愛すべきイモです。



さっそく料理してみました!
と言いたいところですがこれは去年の写真です。
サトイモの煮っ転がしです。
モチモチねっとりとした味わいのある食感で
ユズの皮をすりおろせば風味満点!
人間も無口で実直で朴訥な「イモ臭い」やつが大好きです。



サトイモと言えば「筑前煮」ですねえ。
一般には正月料理ですが
わが家は冬場は週に一度は食べますねえ。
男もすなる・・・ではありませんが料理担当は私です。
自分好みで味をいつもより濃くして
しっかりと照りも入れて・・・ああ、食べたくなって来ました!
今晩の夕食は久しぶりに筑前煮です。

  サトイモの 煮物ごろごろ 芋日和  〈杉作〉

今日も秋晴れのいい天気ですねえ。






 

 

 

 


ふたたびのヘップバーン

2017年09月29日 | 日記

例によって酔っぱらって
ベッドの上でうたた寝をしていたのだが
気がつくとBSテレビで「ローマの休日」をやっていた。



オードリー・ヘップバーンである。
ついでに言えばグレゴリー・ペックである。
ふたたび、三度どころか
今までにこの映画を何度観たか数え切れないほどだ。
ストーリーはもちろん映画のワンシーン、ワンカットまで覚えているのに
ついついまた観てしまうような映画である。
その魅力を一言で言えば・・・
オードリー・ヘップバーンの美しさに尽きるのである。



彼女はヨーロッパ某国の王女様である。
日頃の息苦しい生活に嫌気がさしてヒステリーを起こし
イタリア・ローマを表敬訪問中に失踪。
街で偶然出会ったアメリカ人新聞記者と仲良くなり
久しぶりの自由を謳歌しながらローマ観光を愉しむという
ただそれだけの話なのだが・・・
ヘップバーンの輝くばかりの美しさに圧倒されてしまう。
街の美容院で髪を切るシーンも
スペイン広場で名物のジェラードを頬張るシーンも
スクーターに二人乗りしてローマ市内を走り回る有名なシーンも
ただただ美しく可愛らしく見惚れてしまう。
彼女は無名の新人女優だったが
この映画によってアカデミー賞の最優秀主演優賞を獲得。
たちまち世界的スターになっていく。



この映画の制作は1953年である。
私が生まれた年だからもう60年以上も前の映画である。
それなのに古臭さはまったくないし
観るたびに新鮮な驚きや感動があって飽きることがない。
もちろん作品もよく出来た名作だが
一人の女優の魅力だけで成立している映画というのも
最近めっきり減ったような気がする。
「麗しのサブリナ」「ティフニーで朝食を」「シャレード」「マイ・フェア・レディ」
みんな美しくて華麗でよかった。
そうそう「暗くなるまで待って」も怖かったなあ。
そうそう来年一月には日本橋三越で
オードリー・ヘップバーンの写真展も開かれると聞いた。
ふたたびブームが来るのか。
ぜひ「永遠の妖精」に逢いたいものだ。



希望はあるのか?

2017年09月28日 | 日記

またしても選挙である。
今日召集される臨時国会冒頭で安倍首相は解散を宣言し
一気に選挙戦へと突入する。
まったく身勝手な解散・総選挙で迷惑この上ない。



テレビのニュースで解散の記者会見を見たが
消費税の使い道や教育の無償化など従来の政策をグダグタ繰り返すだけで
ほとんど中身のない空疎な内容だった。
苦し紛れに「国難突破解散」などと言ってはみたものの
国難の時に政治空白をつくってどうする!
どう考えても森友・家計問題をこれ以上追及されたくないのが
ミエミエの会見だったのではないか。
解散に大義があるとすれば保身と政権の延命だけである。
あれだけ北朝鮮への圧力を強弁したのも
ひょっとすると危機感をあおる作戦だったのではないか。
ホント、この人はどこまで身勝手に政治を私物化すれば気が済むのか?



そんな政治に失望しかない時代だから
この人が掲げる「希望」というネーミングは秀逸である。
政治センスと度胸では他の追随を許さない。
寄らば大樹の陰〈?〉で選挙に勝ちたい落ちこぼれや離党者が
なだれを打ってはせ参じて来るのも当然だろう。
でも、民進党まで「合流」とは信念もへったくれもないのか?
言っておくがバリバリの保守政治家である。
安倍内閣の防衛相時代には日本の「核武装」を口にしたこともあって
ある意味では安倍さん以上のゴリゴリの保守だ。
そんな人の唱える「希望」とは果たしてどのようなものなのか?
もちろん選挙の結果は神のみぞ知るだが
もし希望の党が「原発ゼロ」を争点にして戦うならば
安倍自民党には最大の驚異で
都議選のような不測の事態も起こるのではないか?
希代のリアリストだから勝つためには何でもやるところがあって
そうなると「政権交代」という希望も・・・


世界で一番美しい本屋

2017年09月27日 | 日記

本好きなら知らない人はいないと言う
有名な本屋が京都にあります。
大して本好きでもない私はもちろん知りませんでした。
京都市左京区の恵文社一乗寺店。
一乗寺と言えば私が大学時代に下宿をしていた町ではありませんか!



うーん、なんともいい風情の本屋ですねえ。
家人が以前からこの書店のファンだったとは知りませんでしたが
先日、大阪で親戚の結婚式があったときに
わざわざ京都まで足を伸ばしてこの恵文社を訪ねたと言います。
イギリスのガーディアン紙が2010年に発表した
「世界で一番美しい本屋10」に日本で唯一選ばれた書店です。



店内も落ち着いていい感じですねえ。
書棚の本と机の上の平積みの本がほどよく融合しています。
何より店員さんの手作り感があふれています。
恵文社のコンセプトは本の「セレクトショップ」だそうです。
店員さんがこんな本を読んでほしいという提案だけでなく
作家の魅力や本のある暮らしの豊かさを掘り下げ
さまざまな企画を展開しているそうです。
その個性あふれる本への「愛情」が美しいのでしょうねえ。



書棚を見てもこだわりが随所にあふれています。
最近は大手の書店でも本好きの店員さんが書いたと思われる
手書きの推薦文がよく見られますが
あれはいいですよねえ、まさに「人の顔が見える」本屋です。



その恵文社一乗寺店で
伝統ある「書店部門」を担当するのが最年少24歳の鎌田裕樹さん。
いやあ、若いですねえ、可愛いですねえ。〈笑〉
店の代名詞と言っても過言ではなかった名物店長・堀部篤史さんが
勤務10年にピリオドを打って独立された後
二年前に書店部門の後継者に抜擢されたと言います。
もともとは千葉県の出身だそうですが
いかにも本好きな好青年といった雰囲気ですよねえ。

鎌田さんの専門は英米文学とか。
別の書店で店長をやっているところを
恵文社の社長にスカウトされたそうですが
その店の書棚を見た時の社長の言葉は「若いな」の一言だったとか。
それを聞いて鎌田さんはガックリ。
しかし「若いけどいい本を売ろうとしている姿勢が誠実に見られる棚だった」と
大いに評価されて採用が決まったそうです。
書棚を見ただけで人間を見抜く社長の眼力もスゴイですねえ。



活字文化の衰退に歯止めがかかりません。
お気に入りの「街の書店」もドンドン姿を消していきます。
マスコミもベストセラーしか話題にせず
出版社もこぞって「売れる本」を出すのに四苦八苦しています。
たとえ売れなくてもいい本はある訳で
それを守るのが出版文化だと思うのですが希望がありません。
だからこそこういう本屋さんは一筋の光明ですね。


帰宅した家人は熱くその魅力を語っていましたが
つらつら話を聞くに恵文社は私が大学時代に足繁く通った映画館
あの「京一会館」のすぐ向かいだったことが判明。
そう言えば昔も映画館の反対側に小さな書店があったような・・・
うーん、まさに青春プレイバックでした。
今では日本国内のみならず遠く海外からもお客さんが訪れるという恵文社。
心からエールを送りたいですねえ。

 


新そばの季節です。

2017年09月26日 | 日記

へえ、もうそんな季節か!
風にはためく幟を見て思わず顔がほころんでしまいました。
新米もいいけれど新そばは格別ですねえ。



そうですか届きましたか!
さっそくはせ参じたいものですねえ。
叱られるかも知れませんが東京は概して食べものがマズイです。
食文化に関しては関西には遠く及びません。
ただ、そばだけは別ですねえ。
江戸の昔から「そば食い」などという言葉があるように
そば文化の歴史と伝統がしっかり生きています。
関西はウドン文化ですからねえ。



これは去年の新そばの写真です。
決して名店ではなく東中野の露地裏の名もないそば屋です。
黒味がかった独特の色つやといい
プーンと鼻腔にぬけるほのかな蕎麦の香りといい
思わずうなってしまう味です。
白っぽい「更科」系のそばも悪くはないのですが
私はソバの実も殻も一緒に挽いたこの黒っぽい田舎そば系の方が
より香りと風味が際立っているような気がします。
ちなみにわが郷里の出雲そばも
この黒そば系の代表選手でそれはもう絶品です。〈笑〉



昔から江戸っ子は「そば屋で一杯」が定番でした。
お銚子の二、三本も飲んで仕上げはそばというのが最も粋でした。
この時期で言えばアテは煎り銀杏でしょうか。
あの独特の臭気がウソのような
なんとも香ばしい味でついついお酒がすすんでしまいます。

  新蕎麦や 昼酒のうまき 頃となり  〈杉作〉

ああ、今すぐそば屋に飛び込みたい気分です。