大晦日です。

大晦日がやって来ました。
泣いても笑っても今日で一年が終わります。
今年はあまり泣いたり笑ったりすることがなかったなあ
などと冴えない感慨がよぎります。

もうすっかり恒例になった絵です。
東山魁夷画伯の名作「年暮る」で今年もお別れです。
京都は鴨川沿いの東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのです。
もうどこにもないこの風景に・・・

さっき空から白いものが落ちて来ました。
東京の初雪ですねえ。
今年もこのささやかなブログに通って頂いて
本当にありがとうございました。
来年も頑張って続けていこうと思っていますが
新年にはサプライズを用意しています。


皆様、どうかよいお年をお迎えください。

 

年の瀬のツバキ

サザンカが散ってヅバキが咲き始めました。
いよいよ年の瀬ですねえ。
私も人並みに正月休みに突入にしましたが
一年の疲れがドッと出たようでまったく使い物になりません。

ポカポカと小春日和の陽気の中でも
寒椿は凛としたたたずまいで身が引き締まるようです。
今年もよく頑張ったよなあ・・・
思わず自分で自分をほめてやりたくなったりします。
甘いと言われるかもしれませんが
この年になると自分で自分を鼓舞しないと
なかなか前に進めません。

これは「侘助」ですねえ。
こんな侘び寂びた花を一輪挿しに活けたら
さぞかし美しく味わい深かろうと思ってしまいますねえ。
つらつらと一年を思うに・・・
結局「トランプ」と「北朝鮮」に明け暮れた一年ですね。
モリカケ問題のうやむやも
衆院選の自民党大勝も含めてなんと実りのない年だったことか。

　　まだ平和　朝からニュースが　不倫なら

そんな川柳を新聞で見かけました。
なるほど日本は平和です。
でも、一方では・・・

　　もう今は　戦後ではなく　戦前だ

来年はもうちょっと希望のある年であって欲しいですねねえ。

 

ねこといぬ

暮れの百貨店は混みあっていた。
家人に頼まれて買い物にはやって来たけれど
立ち入るスキがなくただただ茫然。
するとこんなポスターが・・・

岩合光昭さんの写真展だった。
岩合さんと言えばＮＨＫの「世界ネコ歩き」で知られる
ねこ大好きの写真家である。
以前にも同様のネコ写真展を覗いたことがあったか
今回の「ねこといぬ」は初めてである。
最終日だったので入場料３００円を払って入ってみる。

岩合さんはいつもこのポーズで撮影しておられる。
猫への愛情はもちろんだが
この「距離感」を獲得するにはコツがあるのだろうと思う。
私が撮ろうと思っても近づく前に逃げてしまう。

へえ、こんな写真が撮れるんだ！
と言うか、犬と猫がこんなに仲良くする瞬間があるんだ！
会場はそんな犬猫の写真ばかりだった。
ジャレ合ったり、抱擁したり、鬼ごっこをしたり
犬と猫には距離があると思っていたが
そんな常識を覆すような微笑ましい写真ばかりだった。
ふーん、仲良くできるんだ・・・
何やらキツネにつままれたような気分だったが
岩合さんだからこそ撮れる写真なのかも知れない。

ゆっくり鑑賞したかったので写真集を購入。
で、いまそれを見ながらこのブログを書いているわけだが
ついつい可愛くて見入ってしまう。
世の中、いつも角を突き合わせているような人ばかりだが
裸になればもっと仲良くできるのではないか。
などと人間世界に思いをはせる。

私自身は「犬だろうか猫だろうか」とよく考える。
やはり両面持っているような気がする。
本のキャプションにもあるように
イヌのようにまっすぐで
ネコのようにしなやかでありたい思う。

 

二人ぽっちの忘年会

いつものＫプロデューサーと
昨夜は池袋で二人ぽっちの忘年会だった。
と書くと寂しいようだが
気楽だし一人ぽっちよりずっとマシたった。

われわれ一般ピーポーにはピッタリの店だった。
ホルモン焼きの人気店らしい。
大阪ではホルモンは「放るもの」という意味だから
社会から放り出されそうな二人には
まさしくピッタリの店だった。

二人ともホルモンが苦手なので〈笑〉
湯ドーフにした。
この日は北風が強くてとびっきり寒かった。
東北は大雪らしいが
人間六十を過ぎると寒い日はやっぱり湯豆腐である。
大衆酒場の湯豆腐など
どうせ大したことないと高を括っていたのだが
これがメチャメチャ美味かった！

豆腐のなめらかなのど越しが抜群だった。
野菜やシイタケもたっぷり入って湯豆腐で腹いっぱいになった。
湯豆腐と言えばやっぱり京都だが
嵯峨野の「竹むら」も南禅寺の「順正」も真っ青の味だった。
湯豆腐の隠れた名店にぜひ推薦したいものである。

湯豆腐が煮えるまで間に
お刺身をいただいたのだがコレがまた凄かった。
中トロも寒ブリもまさしく極上で
ホタテもサーモンもとろけるような味わいだった。
大衆酒場おそるべし！
ホルモン屋をあなどるなかれ！
そんな思いをあらためて痛感して大満足だった。

井川遥ちゃんに見守られて話もはずんだ。
Ｋプロデューサーは鼻息荒く「BABYMETAL」の魅力を語り
返す刀で「けやき坂４６」への愛を告白した。
けやき坂が漢字ではなくひらがなである点にぜひ留意して欲しい。
もともと「ももクロ」からスタートした彼のアイドル道も
思えば遠くに来たもんだ・・と感動する。

そのアイドル話を肴にグイグイ飲んだから
一時間でもうベロベロ状態。
店を出たときはまだ７時を回ったばかりだった。

ご愛顧に感謝して・・・

今年も残すところわずかです。
この辺境のブログに今年もよく通って頂きました。
日頃のご愛顧に感謝をこめて
イキのいい生マグロなどいかがでしょうか。

鳥取沖を泳いでいた本マグロだそうです。
８０キロはあるそうです。
刺身にすると何人前になるのでしょうか。
この極上のマグロを肴に今夜はぜひ一杯やって欲しいものです。
勤め仕事は年内ギリギリまでありますが
原稿仕事は昨日でぶじ終了。
しばしの解放感を味わっている私であります。
二足のワラジはやはり大変で疲れがドッと出たような気がします。
今夜は親しい友人と忘年会ですが
果たしてぶじに帰還できるのでしょうか。〈笑〉

ご愛顧に感謝してこんな写真はいかがでしょうか。
コブシの蕾がもう膨らみ始めています。
来年の春には変わらず純白の花を咲かせてくれるはずです。
寒気にじっと耐えながら
春を待つ蕾の姿にいつも自分をオーバーラップさせます。
来年のことを言うと鬼に笑われそうですが
来年こそは「大輪」の花を咲かせたいものですねえ。
今さら純白は無理でしょうから
せめてドドメ色のデッカイ花ぐらいは！
ん・・・ところでドドメ色ってどんな色でしたっけ？