まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

社会ファースト

2021年03月31日 | 日記

オリンピック・パラリンピックに向けての
聖火リレーがいよいよ全国で始まった。
コロナ禍であろうと何が何でもオリンピックを開催したい。
という政治の強い意思を感じてしまう。
思えばすべてが最初から政治主導であったと思う。

この日のために必死に努力してきた
アスリートたちの思いを無にしてもいいのかという議論がある。
私はあくまでもオリンピック開催には反対だが
確かに選手たちの気持ちを考えると反対の矛先も鈍る。
モスクワオリンピックのボイコットという昔の悪夢も頭をよぎる。
そう言えばあれもすべては政治の独断だった。
先日、深夜にオリンピック開催に向けての討論番組があって
メダリストの有森裕子さんの意見が心に残った。
と言いつつうろ覚えなのだが・・・
開催の理由に選手やスポーツをあげるのはやめて欲しい。
あくまでも社会ファーストであって欲しい。
ちゃんとした社会があってその下にスポーツや文化がある。
オリンピックはその一つに過ぎないといと思う。
というような趣旨の意見だったが
聴いていてなるほどなと思わせる見識だった。
うちてしやまん、なにがなんでもオリンピックをなどと
かつてのインパール作戦を思わせる玉砕主義が
果たして健全な社会なのだろうか・・・
にこやかに走る聖火ランナーたちの姿の向こうに
歪んだ政治の野心が透けて見えるのである。


百花繚乱

2021年03月30日 | 日記

花散らしの雨風も何とか耐え抜いて
桜はまだまだ満開です。
この季節、桜にあらずんば花にあらずの風潮ですが
そんな世間の桜びいきに反発してか
咲いてるのは桜だけじゃねえぞ!の声も聞こえてきます。

メタセコイアの林の下で
淡いピンク色の可愛らしい花が咲いています。
その名もハナカイドウ(花海棠)です。
桜と同じバラ科の花だけについつい間違えてしまいねえ。
名前の由来は・・・うーん、知りません。(笑)
ピンクの花が咲いた後に林檎に似た小さな紅い実がなって
これがまた可愛らしいんですねえ。
桜に比べてちょっと色っぽいイメージでしょうか。



こちらはお馴染みの木瓜(ぼけ)の花です。
これも桜と同じバラ科の花ですが
ちょっと毒々しいような濃い真っ赤な花姿が特徴です。
ボケの花と言えばどうしても関西弁の「ボケ!」を連想しますねえ。
東京言葉のバカ!は限りなく人格否定に近い罵詈雑言ですが
関西弁のボケ!はお前はホンマにどうしようもないアカンタレやなあ
という優しみにあふれた救済の言葉です。
こうやって赤やピンクの花が次々と咲き始めて来ると
いよいよ春だなあという気分になって来ます。
桜に負けず劣らず百花繚乱の季節です。



ゆるみ放しでした。

2021年03月29日 | 日記

公園名物のしだれ桜です。
普通のソメイヨシノとはまたひと味違って
見るからに豪奢で華やかで今年もみごとに枝垂れてくれました。
さすが公園の一番人気とあって
花の下には大勢の人がつめかけて大賑わいでした。

緊急事態宣言が解除されて最初の週末とあって
満開の桜とポカポカ陽気に誘われた人たちが次々と繰り出して
もはや誰も止めようがありません。
こうなることは予想していたとは言いながらも
完全に「ゆるんじゃった」状態でした。
一度ゆるだ褌(ふんどし)をもう一度締め直すのは大変で
ズルズルとゆるみ放しの状態ですねえ。
どこを見回しても「密」「密」「密」のオンパレードで
マスク外してのお喋りに歓声あげての酒盛りにと
まあ、呆れるほど大騒ぎでした。
人間ばかりと思いきや・・・



こちらも完全にゆるんじゃってますねえ。(笑)
ちょっとゆるみ過ぎ言うか、ほとんど爆睡状態じゃないですか。
まあ、春眠暁を覚えずとは言いますが・・・
世の中これだけゆるんでしまうと
いつもビクビクと息をひそめるように生きている自分が
うーん、何やら阿保らしくなって来ますねえ。


桜とタワマン

2021年03月27日 | 日記

目黒川の桜もこれ以上はないくらい満開です。
天気もこれ以上はないくらい快晴で
うららかな日差しを浴びて川べりをそぞろ歩く人が
いやあ、驚くほど多かったですねえ。
緊急事態宣言が解除された解放感にあふれていました。

巨大なタワーマンション(通称タワマン)が聳えるすぐ横にも
いい枝ぶりの桜がいまを盛りと咲き誇っています。
まさに「万朶(ばんだ)の桜」ですねえ。
桜の花というのは不思議なもので
日本庭園にひっそりと咲く桜の風情もいいものですが
こういうコンクリートだらけの無機質な都会風景の中にあっても
不思議に溶けあって季節を感じさせてくれます。
桜は咲く場所を選ばず・・・と言うのか
どんな風景でもどんな背景を背負っても揺らぐことなく
いい味わいを見せてくれますねえ。
オジサンもかくありたし(?)などと思いつつ
マスクを外して深呼吸でした。

これ以上はなく満開だけに
花びらがもうハラハらと散り始めていました。
散り際の潔さとは言いますが
オイオイ、そんなに早々と店じまいするのかよと
ちょっとボヤキたいような気分でした。

  行き暮れて ため息ひとつ 花吹雪 (杉作)


鶴竜の引退に思う

2021年03月26日 | 日記

もう七、八年前のことでしたか・・・
いつもの公園にモンゴル相撲がやって来たことがあります。
毎年恒例の体育の日のイベントで
この時、白鵬と鶴竜という二人のお相撲さんがやって来て
公園には大勢の人がつめかけました。



横綱の白鵬は当時から抜群に強くて人気もあって
この人かいるだけで周囲がパーッと明るくなるような
そんな自信満々の横綱でした。
その白鵬の左隣で伏し目がちの表情で
クラーイ顔で並んでいるが当時大関の鶴竜ですねえ。
白鵬とは対照的にいかにも自信なさげな地味なお相撲さんでしたが
私はたちまち好感を持ってファンになりました。
その後、鶴竜も横綱となって全盛期を迎え
あまり熱心なファンではありませんでしたが勝敗が気になり
ひそかに応援したものでした。

その鶴竜が白鵬より一足先に引退するそうです。
まだ35歳だけにもうひと花咲かせて・・・
とは思うものの度重なるケガが長引いて回復もままならず
今回の無念の決断となったそうです。
取り口も派手で豪快な天才肌の白鵬に比べて
愚直でひたむきな努力型の相撲でしたが私はそれが大好きでした。
自分の性格と重ね合わせていたのかも知れません。
希望の星・・・とは言いませんが
われわれオジサン世代の目標でもあっただけに残念です。