今日は「こどもの日」です。
もう40年以上も子供の数が減り続けていると
朝のニュースが言っていました。
少子化は高齢化よりはるかに深刻な問題ですねえ。
少子化の背景にはさまざまな問題がありますが
要するに日本は「子育てに希望が持てない国」と言うことでしょうか。
子供の数が減り続ける社会は不健康ですし
間違いなく国力も社会のダイナミズムも衰えていきます。
では、少子化を食い止めるにはどうしたらいいのか?
女性が子育てに希望を持つにはどうしたらいいのか?
素人の私にはよくわかりません。(笑)
ただ、単に予算の規模だけでなく
細かいところに気配りが利いた予算配分が重要ですね。
思い切った民間活力の導入も必要ですし
それを実現させるための規制緩和も大切なポイントになって来ます。
実際の施策も自治体まかせではなく
いっそ「少子化庁」でもつくって国が音頭をとるなど
オールジャパンで取り組むような体勢が必要ではないでしょうか。
まだまだ少子化への危機感が足りません。
そんなことを言いながら・・・
子供たちには見せたくない映画を観てしまいました。
いまの私には一番ふさわしいタイトルの映画かも知れません。(笑)
封切り当時から気になっていた映画で
絶賛の映画評もあちこちから聴こえて来たのですが
どうしても気分が乗りませんでした。
愛する人が殺人犯だったらどうしますか?
その人のことを信じられますか?
いきなりそんなことを言われても困ってしまいますが
人間の「信頼感」がいかに脆弱なものかを
真正面から描いた吉田修一氏のミステリー小説が原作です。
本来、暗くて難しい映画は苦手なのに
グイグイと引き込まれるような不思議な迫力がありました。
俳優陣も揃って熱演でした。
大好きな広瀬すずちゃんも出演していました。(笑)
妻夫木聡は李相日監督の前作「悪人」で映画賞を総ナメにしましたが
しばらく見ない間にいい役者になりましたねえ。
それより何より・・・
森山未來の瞬発力あふれる演技に感動しました。
もともとはダンサーだそうですが
その役になりきる集中力と想像力はまさにダンサーの跳躍のようで
凄い役者が出て来たなあと感心しきりでした。
人間の奥底に潜む理不尽な「怒り」の感情をみごとに映像化した
なかなかの力作だったと思います。
でも、子供たちには見せたくないなあ・・・