まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

涙雨

2021年06月30日 | 日記
どうしてこんなことが起こるのか。
事故の一報を聞いた時はやりきれない思いと同時に
言葉にならない激しい憤りを感じました。
痛ましい事故と言うだけでは済まない
人間の愚かさを見せつけられたような事件でした。


千葉県の八街市の見通しのいい道路で
大型のクレーントラックが下校中の児童の列に突っ込み
複数の生徒が死傷するあってはならない事故。
しかも、トラックの運転手が飲酒運転での居眠りという
起こるべくして起こった悲惨な事故でした。
いや、真昼間から酒を飲んで運転するなんて
これは事故ではなく犯罪そのものではないかと怒りに震えます。
ただでさえ「走る凶器」でもある大型車両を
昼間から酒を飲んで運転するとはいったいどういう了見なのか。
いくら見通しがいいからと言っても
歩道もない道を通学路にしたまま放置しておくなんて
行政や警察の責任はどうなっているのか。
オリンピツクよりこういう道にこそ「安心・安全」でないと
日本の国はどうなるんだと理不尽な怒りが止まりません。
道路に転がった子供たちのランドセルを思い出すたび
降る雨が涙雨に見えてくるのです。


逆立ち

2021年06月29日 | 日記
公園の池でカモの逆立ちを目撃しました。
三羽が仲良く並んで何度も何度も
くり返し逆立ちを披露しているのです。
まさかアクロバットの練習でもないのでしょうが
なんとも不思議な光景でした。


どういう習性なのかはよくわかりません。
私のとぼしいカモの知識で言えば
池の中の小魚とか水草とかを捕食しているのでしょうか。
不思議でのどかな光景でありました。
と同時にちょっと悔しい光景でもありましたねえ。
何を隠そう私は逆立ちが出来ません。
小学生の頃からこの歳まで逆立ちが成功したことが
残念ながら一度ももありません。
もちろん何度も挑戦したことはあるのですが
いつもバランスが崩れたり腕がヘナヘナと折れ曲がったり
真っすぐ立てたことが一度もありません。
以来、逆立ちは自分には無縁のものだとすっかり諦め
いとも軽々と逆立ちが出来る人を常に羨望の目で眺めて来ました。
世にいう逆立ちコンプレックスかも知れません。
それだけにカモの逆立ちを見ても
悔しいような羨ましいような複雑な気分なのです。


ホタル飛ぶ

2021年06月27日 | 日記
公園で昼間にホタルを見た・・・
なんて言うのはもちろん冗談ですが
ホタルならぬ「ホタルブクロ」が咲いていました。
蛍袋と書いてホタルブクロ。
なんとも風流な名前の花ではありませんか。


ご覧のように釣鐘状になった薄紫色の花です。
なんとなくキキョウに似ていますねえ。
この花の中に生きたホタルを閉じ込めると
それはそれは幻想的で美しいと聞いたことがあります。
そう言えば清流にホタルが飛ぶ季節ですねえ。
昔はわが家の島根県の実家でも
庭の用水路の水面にもごく普通にホタルが飛び交って
子供の頃は夏休みに心ときめかせたものです。
今ではホタルどころかそんな清流すらなくなってしまって
時の流れとは言え寂しい限りですねえ。
闇の中でかすかに明滅するあのか細い命の輝きが
今も目に焼き付いて離れません。


蕎麦と俳句

2021年06月26日 | 日記
無類のそば好きである。
本場の出雲そばで育ったせいかも知れない。
仕事先でも旅先でも真っ先にそば屋を探してしまう。
時間がない時は立ち食いそば屋でも構わない。
そば好き店を選ばずである。(笑)



行きつけの立ち食いそば屋である。
お昼のランチはどこも混んでいる店ばかりだから
立ち食いでサッと済ませることも多い。
この日はめずらしく着席できたので
いつものかけそばに海老天丼をつけてみた。
うーん、これじゃ炭水化物まつりだなあと思いつつ
ズルズルとそばをすすり海老天を頬張る。



この店の気に入っているところは
店内の各所に俳句のプレートが掛かっているところだ。
蕎麦だけではなく無類の俳句好きでもあるので
いつも名句を味わいながらそばを食べる。

  蕎麦きりの ゆで湯ねだりて 窓の月

うーん、これは誰の句だったか・・・
蕎麦湯をいただくのはそば好きの常道だが
残念ながら立ち食いなのでそば湯は出て来ない.

     陽炎や そば屋が前の 箸の山

これは確か一茶だったか・・・
江戸の名句を味わいながらの粋な時間である。


店内は感染対策バッチリだが
間仕切りでせっかくの風情が台無しである。
もう一工夫欲しかったなあと思いつつ完食であった。

  そば屋にも アクリル板や 時代かな (杉作)



赤木ファイル

2021年06月25日 | 日記
公務員は国民全体の奉仕者。
それが亡くなった赤木さんの信念だったと言う。
国民にウソをついたり記録や文書を改ざんすることなど
およそ考えられないことだったに違いない。
公務員という仕事に誇りと矜持を持ち続けた人だった。


森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題。
それに心ならずも加担した近畿財務局の職員赤木俊夫さんが
自らの命をかけてその経緯を詳細に綴った文書
いわゆる「赤木ファイル」が裁判所に提出・開示された。
500ページ以上にもおよぶ膨大な記録である。
その量だけでも赤木さんの執念と無念の深さを思い知る。
森友問題とはいったい何だったのか?
一人の国民を自死にまで追いやって少しも恥じない
日本の政治とは政治家とは何なのか?
そんなプリミティブな思いにかられながら記事を読む。
赤木さんが奥様に呟いた切実な一言一言に
思わず胸つかれる思いだった。


懐かしい写真もネットに載っていた。
籠池夫妻に首相夫人。
夫妻のことなどどうでもいいけれど
財務省が真っ先に要求したのが「総理夫人」の削除で
とにかく早急にとの命令だったらしい。
この総理夫人もノーテンキにあちこちに出没しては
日本の政治をひっかき回してくれたものだ。
安倍さんが「私や妻が関係していたら総理も国会議員も辞める」と
大見得を切ったセリフは今も忘れられない。
裁判では赤木ファイルを徹底的に検証して真実を明らかにして
腐れ切った政治と官僚の実態を生類して欲しいと思う。