まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

大晦日

2020年12月31日 | 日記
いよいよ大晦日です。
今年も最後また東山魁夷の名作「年暮る」です。
大晦日になると決まってこの絵をブログに載せたくなります。
国立近代美術館が所蔵する風景画の傑作。
単なる風景を超えて深い精神性さえ感じさせる世界です。


京都は鴨川沿い、東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのです。
当時、交流があった作家の川端康成から
「いま描かないと京都が消えてしまう」と強く勧められ
東山が渾身の思いで描いた古い町屋の風景。
今はこんな風景はもうどこを探してもありません。
いつかは京都で年越しをしたいと思いつつ
そんな機会もないまま・・・
いつしかもう40年の歳月が流れてしまいました。

皆様、どうかよいお年を。






買い出し

2020年12月30日 | 日記
戦時中の物資窮乏の時代には
昔の人は風呂敷を背負って買い出しに出かけたと言う。
時うつり星めぐりて現代のオジサンは
年末ともなればリュックを背に恒例の買い出しに出かける。
行き先は日比谷のアンテナショップ「島根館」だ。


わがふるさと島根県の名産品がズラリ。
いくつになっても、いや、この齢になるとますます郷土愛強く
懐かしい故郷の味がなければ年末・正月もなく
この時期になると決まって買い出しに出かけるのが常となった。
恒例行事と言うか・・・今や年の瀬の風物詩である。
出雲名物の「野焼き」に「すと蒲鉾」に年越しの手打ちそば。
なにせ松平不昧公ゆかりの茶所だけに
お気に入りの日本茶やお茶買菓子も次々と買い求めた。
コロナのせいではないけれど
今年も帰省の予定がなく故郷を離れての正月だけに
味だけはたっぷり郷里を堪能しようと思いきり買いまくった。
これで心置きなく「巣ごもり新年」を楽しもうと思う。
恒例の買い出しが終わると、いよいよ新年である。


ヒットメーカーの死

2020年12月29日 | 日記
作詞家のなかにし礼が亡くなった。
最近は作詞家と言うより直木賞作家とイメージが強く
テレビ番組のコメンテーターでも活躍された。
スタイリストで格好よく一家言の持ち主でもあった。
いつ見ても颯爽としていた。


今年の歌謡界をふりかえると
いわゆる「ヒットメーカー」の死が相次いだ。
筒美京平、中村泰士、そして、なかにし礼。
いずれも数多くのヒット曲を手がけた作詞家・作曲家ばかりで
まさにその道の手練れたちだった。
相次ぐ死は偶然と言えば偶然だが必然の匂いも漂う。
若者を中心によく言えば個性的なシンガソングライターが持て囃され
プロの職人肌の作家性など見向きもされなくなった。
あくまでも素人感覚が市場の最優先で
そんな薄っぺらな時代にさっさとオサラバしたのかも知れない。
印象深いのはやはり代表曲の「石狩挽歌」だろうか。
北原ミレイという個性的な歌手と
浜圭介というセンスあふれる作曲家をパートナーに得て
作詞家の本領を発揮した演歌の名曲である。

   ♪ あれからニシンはどこへ行ったやら
   やぶれた網は 問いさし網か~

久しぶりにあの深く悲しい歌詞を味わいたくなった。


年賀状書いた?

2020年12月28日 | 日記
郵便局に出かけたついでに
思い立って年賀ハガキを購入しました。
生来の面倒くさがりやと筆不精のせいもあって
数年前に勝手に「虚礼廃止」を宣言した身ではありますが
貰った賀状に返事を書かないわけにも行きません。


妻のためのお年玉付き年賀ハガキが50枚。
私の返信用に買った絵入りのデザイン年賀ハガキが5枚。
蜜柑の図柄の絵手紙風タッチが気に入りました。
ご存じのように年賀ハガキの発行枚数はここ数年は減る一方で
寒風の中、売り場に立つ郵便局員さんの表情にも
どこか悲壮感さえ漂っていました。
かく言う私も数年前まではかなりの枚数を書いていましたが
仕事量の減少と比例して年賀状の数も激減の一途。
心ならずも虚礼廃止となりました。
年賀ハガキなど結局は廃れ行く文化なのでしょうか。
年賀状で結んだ縁も多かっただけに
やはり一抹の寂しさがあります。

  新たなる 縁なきままに 賀状書く (杉作)

皆様方におかれましては
もう年賀状は書かれましたでしょうか。





有馬記念&年末ジャンボ

2020年12月26日 | 日記
いよいよ押しつまって来た。
年末と言えばやはり競馬の有馬記念である。
競馬ファンの投票で選ばれた馬たちが
それぞれの夢を乗せて走る年の瀬のドリームレース。
コロナの影響で競馬も長らく無観客レースが続いたのだが・・・



有馬記念にいい思い出はない。
感動したレースはいくつもあるのだが
馬券が当たったレースは記憶になくずつと連敗続きである。
今年の出走馬を見てもほとんど当たる気がしない。
ルメール騎乗のフィエールマンと牝馬のカレンブーケドールが強いと思うが
どちらも関東馬だから関西馬ひいきの私は気が乗らない。
穴馬でドーンと一攫千金が基本スタンスだから
人気馬はどうしても敬遠してしまう。
そこで選んでみたのが三枠⑥番の関西馬「キセキ」だある。
前走・天皇賞の先行策はなかなか果敢だったし
思い切って逃げればアッと言わせるシーンがあるかも知れない。
キセキの逃げで『奇跡』と行きたいものだ。(笑)


思い切って年末ジャンボも買ってみた。
今まで宝くじが当たったことは一度もないけれど
コロナ禍で運命が大きく変わったような予感がするのである。
あくまでも気がするだけで根拠はなにもない。
当然、馬券が当たらなかった時のリスクヘッジの意味合いもある。
10億当たったらどうしようという心配はあるが
これまでの馬券の確率からすれば杞憂に終わるのではなかろうか。
と、あくまでもノーテンキな年の瀬のオジサンである。