大晦日ですねえ。
泣いても笑っても今日一日です。
結局、令和という新しい年号にも馴染めないままで
一年が過ぎようとしています。
今年最後のブログは恒例の一枚の絵です。
毎年毎年、大晦日が来ると
飽きもせずにこの絵を掲げています。
1968年に描かれた東山魁夷の名作「年暮る」です。
京都は鴨川沿いの東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのです。
もうどこにもないこの風景に・・・
忙しいという字は「心」が「亡ぶ」と書きますが
日々に追われて生きていると
心が錆びついて軋んでくるような気がしますね。
たまには旅に出たいものです。
京都のセンチメンタルジャーニーなんかいいですねえ。
皆様、どうかよいお年を・・・