まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

大晦日

2019年12月31日 | 日記

大晦日ですねえ。
泣いても笑っても今日一日です。
結局、令和という新しい年号にも馴染めないままで
一年が過ぎようとしています。
今年最後のブログは恒例の一枚の絵です。



毎年毎年、大晦日が来ると
飽きもせずにこの絵を掲げています。
1968年に描かれた東山魁夷の名作「年暮る」です。
京都は鴨川沿いの東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのです。
もうどこにもないこの風景に・・・

忙しいという字は「心」が「亡ぶ」と書きますが
日々に追われて生きていると
心が錆びついて軋んでくるような気がしますね。
たまには旅に出たいものです。
京都のセンチメンタルジャーニーなんかいいですねえ。

皆様、どうかよいお年を・・・

 


冬の星座

2019年12月30日 | 日記

陽が沈むと急に冷え込んで
ジャケットだけでは身震いするようでした。
空気がキーンと澄みわたった冴え冴えとした夕暮れです。
目を凝らすとビルの上空に光っているのは
一番星ではないでしょうか。



日が暮れて漆黒の闇につつまれると
やがて満天の星空が・・・と言いたいところですが
見える星は本当に数えるほどでガッカリ。
昔はもっと肉眼で星が見えたものだよなあと嘆きつつ
さらに目を凝らすとようやくオリオン座のペテルギウスやリゲルが
天空近くに見えてきました。
オリオン座は冬の星座の代表選手ですよねえ。
小学生の頃、父親に買ってもらった天体望遠鏡を後生大事に持って
毎晩、飽きもせずに夜空を眺めたものです。
母さん、あの天体望遠鏡はどこへ行ったのでしょうか。(笑)
今年も今日もふくめてあと二日です。
皆さん、悔いがないように過ごしましょうね。
私は今日も仕事です。


冬晴れの空

2019年12月29日 | 日記

東京ミッドタウンです。
六本木交差点から歩いて5分の桧町公園です。
毎週土曜日、この公園の前にある超高級マンションで
管理員として働いています。
桧町公園も今ではすっかり馴染みの公園になりました。



雲一つない「冬晴れ」の空です。
ビルの谷間にあるコンクリート造りの人工的な公園ですが
植栽も四季折々に色どりが変化して
多くの野鳥も飛来するなどお気に入りの公園です。
木々もすっかり葉を落として色のない冬枯れの風景です。
でも、このキーンと冷えこんだ朝の冬晴れの空が大好きです。
身も心も引き締まるとと言うのか・・・
寒さに耐えて生きている!という実感があります。



つい2週間前はこんな風景でした。
まだところどころに紅葉も残っていて
ヒヨドリやシジュウカラの鳴き声が響き渡っていました。
こんな大都会のど真ん中でも四季の移ろい感じられることは
やっぱり嬉しいですし感慨がありますねえ。
よく見るとコブシの花が
ほのかに蕾を膨らませていました。


令和の顔

2019年12月28日 | 日記

令和元年が間もなく終わろうとしています。
いまだに慣れないと言うのか
書類を書くときについ「えーと」なんて言っています。
この時期は新聞や週刊誌でも回顧記事が多く
令和という新しい時代をあれこれ振り返っていますが・・・



今年の顔は文句なくこの人だと思いますねえ。
ペシャワール会の中村哲医師。
アフガニスタンの緑化事業に生涯を捧げつくし
先ごろ不幸にも現地で凶弾に倒れて亡くなられました。
大統領自らが棺を担い、国営航空の尾翼にも肖像画を掲げるなど
アフガンは国を挙げて感謝と弔意を示しました。
単に志しの高さや不屈のボランティア精神ということだけでなく
この人の生き方そのものが令和という新しい時代の
日本の「在り方」指し示しているような気がしますねえ。
トランプの顔色ばかりを窺う従属主義ではなく
国民の税金で大量の武器を購入するのではなく
唯一の被爆国である日本が世界平和のために本当に何ができるか。
いい加減そこに思いが至らなければ
日本という国の存在価値はないと思うのですが・・・

そんな義憤にかられていると・・・
安倍内閣が遅ればせながら中村さんに
勲章と感謝状を贈ったというニュースが入ってきました。
しかし、一方ではボスポラス海峡警備のため
自衛隊の海外派遣を正式に閣議決定たというニュースも入ってきました。
そうじゃねえだろ!とまた義憤にかられます。


年の瀬の新宿御苑

2019年12月27日 | 日記

いよいよ年の瀬ですねえ。
あれもしなきゃコレもしなきゃと気持ばかりが焦ります。
焦りながらもなぜか開き直って
仕事帰りに新宿御苑を歩いてみました。
そんなことをしている場合じゃないちゅーの!

今年最後の新宿御苑です。
すっかり冬枯れの風景で色彩がありませんねえ。
新宿御苑と言えばやはり「桜を見る会」の呆れたスキャンダルでしょうか。
今さら腹を立てても仕方がありませんが
日本古来の伝統ある桜が汚されたような思いですねえ。
ウソと詭弁でで塗り固めたようなこんな政権
いったいいつまで続くのでしょうか。

花がないなあ・・・と思っていたら
鮮やかな黄色の花が冬景色の中でイキイキと咲いていました。
これは確か「ツワブキ」ですねえ。
ツワブキは「石蕗」と書きますからやはりフキの一種でしょうか。
秋から初冬にかけて咲く菊によく似た花で
艶のあるある葉っぱが特徴です。

   夕暮れや 明かりのごとき 石蕗の花 (杉作)

ツワブキのあざやかな黄色は
そこだけ明かりが点ったようでホッとしますねえ。