まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

毀滅の刃

2020年10月31日 | 日記
単なるブームではなく
今やれっきとした社会現象だと言う。
しかも、日本のみならず世界をも巻き込んだ
巨大なうねりとなっていると言う。
知らぬこととは言え驚嘆するばかりである。



漫画もアニメも一度も見たことがない。
そう言うことすら恥ずかしいような雰囲気があって
オジサンはすっかり呆れられている。
劇場版アニメの興行収入がいきなり100億超えと聞いて
思わず「はあ?」と耳を疑ったのだが
まさに前代未聞で空前絶後の現象であるらしい。
なぜそこまでブームに・・・
とツラツラ考えてみても皆目わからない。
コロナの巣ごもり需要と決して無縁ではないなどと
それらしい理屈をこねてみても説得力はない。
オジサンの乏しい経験則と想像力をフル稼働してみても
まったく刃(やいば)が立たないのである。
ブームはやがて過ぎ去る・・・
と強がりを言ってみても悪夢はまだまだ続く。


未練の月

2020年10月30日 | 日記
昨日は「十三夜」でした。
お月見と言えば一般的には十五夜の満月ですが
満月にわずかに欠ける月だそうです。
そう言えば十六夜(いざよい)なんて呼び方もあって
あれは十五夜の翌日の月らしいです。



言われてみれば確かにちょっと欠けているような・・・
そんな気がするだけかも知れません。
いずれにしても夜空にぽっかりと明るい月で
お団子でも飾りたいような気分でした。
十三夜と言えば私はなぜか古い歌謡曲を思い出します。
藤島恒夫さんが歌った「月の法善寺横丁」・・・

  包丁一本 さらしに巻いて
  旅へ出るのも 板場の修行
  まっててこいさん 哀しいだろうが
  ああ 若い二人の 思い出にじむ法善寺
  月も 未練の 十三夜

こいさんとは奉公先の末娘さんのことです。
板前修業の青年が店の嬢さんに法善寺に連れて行ってもらい
立派な板前さんになりやと言いいつつ
境内の水かけ不動に熱心にお祈りしてくれる彼女に
ほのかな恋心を抱く、なんて設定でした。
まさに古き良き時代と言うのか
あの中に出てくる「未練の月」という表現が素敵で
そうか十三夜は未練の月か・・・
などと妙に腑に落ちた覚えがあるのですねえ。


著作フェア

2020年10月29日 | 日記
日本学術会議の任命拒否問題が
大騒ぎとなっている最中・・・
新会員に任命されなかった6名の方々の
著作フェアが開かれていると聞いた。
本郷の東大生協の書籍部である。


さすが東大!と快哉を叫びたい。
余計なことをしてまた睨まれても知らねえぞ!
という意見もなかった訳ではないらしいが
そんな心配をよそに学問の自由のため立ち上がった勇気は
まさしく称賛に値するのではないかと思う。
聞けばわが母校の立命館大学書籍部においても
同様のフェアが開かれていると言う。
政府の顔色など忖度せずに全国の大学でドンドンやったらいい。
とにかくこの内閣のやることはおかしい。



浅学菲才の私は居並ぶ著作とは無縁だが
唯一この本だけは読んだことがあって大いに感銘を受けた。
東大大学院教授の加藤陽子氏が書かれた
<それでも日本人は「戦争」を選んだ>の名著である。
昔のことなので記憶は定かではないが
高校生に対する「公開授業」のかたちで書かれたご本で
日清戦争から太平洋戦争にいたるまで
日本が体験した5つの戦争の資料を丁寧にひも解きながら
日本人がなぜ戦争に至ったかを分析している。
登場する高校生たちも高校生と思えぬ問題意識の高さで
驚くとともに感服したものだった。
果たして菅総理は読んだことがあるのだろうか?
もちろんないだろうなあ・・・


秋のカマキリ

2020年10月28日 | 日記
意外な闖入者だつた。
勤務先である五反田のマンションのベランダ。
雑居ビルばかりで近くに草むらなどないし
どこからどうやって出て来たのか。
まったく見当もつかない突然の闖入者だった。



とこをどう見てもカマキリ君である。
こっちを威嚇するように激しくにらみつけている。
カマキリと言えば真夏のイメージだが
秋も深まるこの季節に出て来るカマキリなんているるのだろうか。
よく見ると体色も薄茶色の枯れ葉のようで
まさしく「秋のカマキリ」である。
そういえば以前、真冬にカマキリを見かけたこともあった。
今にも飛びかかって来そうな勢いに気圧されて
思わず後じさりしてしまったが
しばらくして戻って来るともうそこに姿はなかった。
どこから来てどこへ行ってしまったのか・・・
今もって謎のままである。


声を上げ続ける。

2020年10月27日 | 日記
確かに核廃絶への大きな一歩だった。
以前から注目していた核兵器禁止条約の批准国が
ついに50の国と地域に届いた。
史上初めて核兵器を非人道的で違法とする
国際条約が発効することになった。


画期的な条約と言っていい。
関係者や関係国の喜びはいかばかりかと思うし
その努力には心から敬意を表したい。
ただ、米国やロシア・中国など核保有大国は無視を続け
唯一の被爆国である日本も不参加のままだ。
大国エゴの前では条約の実効性はまだまだ遠いと言える。
核兵器は「必要悪」だと言う意見もあるが
これだけ非人道的な兵器は「絶対悪」だと私は思う。
広島・長崎の現実を見れば言を待たない。
この条約のために長年努力して来られたカナダ在住の被爆者
サーロー節子さん存在には本当に頭が下がる。
喜びの反面、日本政府へ激しい怒りをぶつけておられたが
それに対して声を上げない日本国民にも
理解できないと怒っておられた。
広島の被爆者である彼女にとっては当然かも知れない。



坂本龍一氏のツィッターが印象的だった。
これは日本学術会議への人事介入に対する抗議だが
核廃絶への思いも同じなのだと思う。
声を上げる。上げ続ける。
社会や世界を変えるには結局それしかないである。
道半ばとは言いながら
核兵器禁止条約の未来に声を上げ続けようと思う。