まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

新芋

2017年10月31日 | 日記

新米、新酒、新蕎麦・・・
秋の季語を見るたびに心が躍ります。
食欲は言葉によって喚起されるものなんですねえ。



新芋という言葉は初めて聞きました。
確かに秋はサトイモやサツマイモが美味しくなる季節ですから
そんな言葉があっても不思議はありません。
幼稚園児の「芋掘り体験」はサツマイモと相場は決まっていますが
ビックリするようなサイズの芋が鈴なりで
まさに実りの秋を感じます。
幼稚園児でないオジサンも昔からイモは大好きですから
一度は芋掘りを体験したいのですが・・・



久しぶりに舟和の「芋ようかん」を買って帰りました。
ご存じ東京・浅草の銘菓ですねえ。
創業が明治末だそうですからもう100年以上つづく老舗です。
サツマイモの素材の旨さをそのまま生かした
シンプルで自然な甘みが特徴です。
世の中に芋ようかんは数々あれどコレに勝るものなし!
と言いたいぐらい美味しいです。

  「冷蔵庫に入れて明日中にお召し上がりください」

店員のオバチャンに何度も言われました。
それだけ自然の素材で余計な添加物が入っていない証明でしょうか。
しばらく見ない間に「あんこ玉」なる丸いようかんも
おまけに入っていてこれもなかなかでした。

   秋深し 大満足の 放屁かな (杉作)

久しぶりに散髪でスッキリして
芋ようかんも食べて、さあ、今日も頑張らないといけません。


ハロウィーンの秋

2017年10月30日 | 日記

六本木ヒルズの秋です。
街路樹もほどよく色づいて来ました。
心配した台風も一気に通り過ぎてホッとひと息です。

今日からまた月曜日です。
台風と入れ替わるように冬型が急発達して寒くなるようです。
寒くなるのは構いませんが
またあの騒ぎが始まるのかと思うとユーウツですねえ。
そうですハロウィーンのバカ騒ぎです。



西麻布のクラブです。
芸能人も来るような有名なクラブだそうです。
一週間ほど前から気味の悪い骸骨のディスプレイが登場して
いやがおうにも雰囲気を盛り上げています。



六本木交差点近くの駐車場に
突貫工事で巨大なステージが建設されました。
連日、ここで飲めや歌えの阿鼻叫喚が繰り返されるのでしょうか。
ハロウィーンって何の祭りなの?
まったく興味のない家人にそう聞かれて答えに窮しました。
うーん、確かクルド人だったかケルト人だったか
あ、クルド人ってことはないか・・・
要するにスコットランドだったかアイルランドだったかに伝わる
古い祭りで、なんか呪術的な・・・
まったく要領を得ずに最後はムニャムニャでした。



急ごしらえの酒場もあちこちに出来ています。
うーん、悪魔の晩餐会ですか。
悪魔が来りて笛を吹くではありませんが
要するに仮装して酒を飲んで
悪魔のようにバカ騒ぎをする西洋の祭りでしょうか。
なぜそんな祭りが日本で持て囃されるのか
サッパリわかりません。



公園のパラ園もハロウィーンモードでした。
なるほどカボチャですねえ。
ハロウィーンと言えばカボチャが決まりものですねえ。

  秋深し カボチャが 上手くなりにけり (杉作)

今夜はカボチャの煮物なんか食べたいですねえ。

 


雨の日は煎茶でも・・・

2017年10月29日 | 日記

今日も朝から雨ですねえ。
週に一日だけの貴重な休日だと言うのに
こう雨続きで台風までやって来ると手も足も出ません。



これではてるてる坊主も効果なしでしょうか。
不細工なのに妙に可愛い「ぶさカワイイ」てるてる坊主です。
ハロウィンで大騒ぎするつもりの若者も
この雨でパレードも中止になって残念でしょうねえ。
ざまあみろ!ですね。(笑)



こんな雨の日は外出は控えて
濃いお煎茶でも淹れてホッコリするのが一番ですね。
普段はダラダラとコーヒーばかりですが
久しぶり煎茶をのむと体も心もスキッと生き返るようです。
ちなみにお茶は出雲の銘茶「勾玉」です。



お茶口は同じ出雲銘菓の「薄小倉」です。
三日間、秘伝の蜜に漬け込んだ
大粒の大納言小豆を丁寧に炊き上げ
錦玉(寒天)に流し込んでじっくりと乾燥させた逸品です。
外はカリッと中はふんわりと上品な味です。
日本人ならではの至福ですねえ。



ベランダではヒメツルソバの紅葉が始まっています。
どこから飛んで来たのか
いつの間にかベランダの住人になって
毎年、この季節になると赤く色づいて目を楽しませてくれます。
今日はたまった仕事を一気に片づける予定ですが
最近はパワー不足が顕著で
この「一気」がなかなか難しいんですよねえ。

さて、もう一杯、煎茶をいただいて・・・

 


秋に桜が咲いて

2017年10月28日 | 日記

近所のコスモス畑がもう満開です。
近所と言っても自転車で30分近く走るのですが
今年は例年に比べて早いようです。

高速のインター近くの殺風景な空き地に
ここ数年、誰が植えたか色とりどりのコスモスが群生するようになった
毎年、訪れるのが愉しみにありました。
最近は「観光資源」としても大いに見直されているようで
各地でコスモス畑を見かけるようになりました。
儚げに風に揺れる風情が魅力ですが
こちらのコスモスは元気いっぱいでたくましそうです。

コスモスは秋に咲く桜「秋桜」とも呼びます。
秋桜と言えばさだまさしですねえ、山口百恵ちゃんですねえ。

    薄紅の秋桜が秋の日の
    何気ない日溜りに揺れている
    此頃涙脆くなった母が
    庭先でひとつ咳をする

    縁側でアルバムを開いては
    私の幼い日の思い出を
    何度も同じ話をくり返す
    独言みたいに小さな声で

娘が嫁ぐ日の母の心情を歌った曲ですが
百恵ちゃんの幸薄そうな(?)な横顔かピッタリでした。
百恵ちゃんが引退してもう何年でしょうか。
幸せそのもので羨ましい限りです。



こちらはキバナコスモスの花畑ですねえ。
いつもの公園のいたるところに群れ咲いています。
夏ごろから咲き始めてもうずいぶん長い間咲き続けています。
とにかく生命力の強い花ですねえ。
ともすれば「コスモスもどき」などと一段と低く見られがちですが
最近になってこの花の魅力を見直すようになりました。
年のせいかそういうことが本当に多くなりました。
花だけでなく食べものの嗜好、好きな絵、映画、女性のタイプ(笑)
若い頃の感性が大きく様変わりして来たと言うか・・・
そんな老いの風景が
我ながら愛おしく思える今日この頃であります。


東京国際映画祭

2017年10月27日 | 日記

六本木を歩いていて・・・
今年もまた「東京国際映画祭」が始まったことを知った。
もう30回目と知ってちょっと驚いた。



これから一週間にわたって
六本木を中心とした映画館や劇場で
世界中ら集まったノミネート作品が上映されるらしい。
サイトを覗いてみると驚くほどの数の「意欲作(?)」のラインナップだ。
勉強不足で前評判も何も知らないけれど
やはり中国を中心としたアジア勢の台頭が著しい。
確か第一回のグランプリは相米信二監督の「台風クラブ」だったと思うが
残念ながらもう亡くなってしまわれた。

当日は日本映画の主演女優が勢揃いだった。
宮崎あおいや満島ひかりはこの映画祭が始まった年に生まれたらしい。
ちょっと意地悪を言ってみたくなるが
この中で文句なく観たくなるような映画女優らしい美人が
果たして何人いるのだろうか。(笑)
私はそういう要素は映画には欠かせないとおもうのだが
お叱りを受けそうなのでこれ以上は言わない。
ただ、これだけ仰々しく金をかけて開催される東京国際映画祭も
ここ数年、観客減に頭を悩ませていると言う。
実際、世界中に星の数ほどある映画祭の中でも存在感はイマイチである。
もちろん作品の充実も大切ではあるが
普段は映画を観ない人たちをもっともっと呼び込むような
発想の転換が必要ではないだろうか。



映画はささやかな産業である。
あってもなくても「経済」というマクロの視点から見れば
取るに足らない存在かも知れない。
とくに言葉の壁がある日本映画は市場規模も驚くほど小さい。
私たちも別に映画など観なくても何の痛痒も感じないし不便もない。
でも、だからこそ育てなければならない蚕業である。
なぜならかけがえのない「文化」だから・・・