鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

地域イノベーターサミット

2016年02月23日 | 議会活動

平成28年2月23日(火)

 

 「新しいしずおか、新しい日本をデザインする」とのテーマで、県内で活躍する気鋭の起業家やNPO代表者が集い、「地域イノベーターサミット」が静岡市にある静岡県男女共同参画センター「あざれあ」で開催され参加してきました。主催者は静岡県です。

 

 開催の趣旨は、県内には、地域おこし、まちづくり、様々な社会諸課題に解決、産業振興などにおいて、特色ある取り組みを進めている気鋭の起業家、NPO代表など「地域のイノベーター」が多く存在します。

 またこうした団体の元には県内外から多くの若者が集い活躍しています。県下で活躍する地域イノベーターが集まり、その活動を、これから次代を担う若者やソーシャルビジネスに関心のある企業・金融機関などに広く紹介し、イノベーター同士の新たな出会いやこれからの協働の取り組み、静岡への若者の移住・定住を促すためとしています。

 

 オープニングセレモニーでは、所管する県くらし環境部の池谷部長から、「県の仕事のあり方を見直す時期に来ている。県民や地域ニーズに応えるためには、市町やNPOなどとの連携を強化していかねばならない。県では地域で頑張っているこのような団体をもっと支援していく。企業は、CSR(企業の社会的責任)からCSV(企業と社会の共通価値の創造)へ移行するともいわれ、市民活動とのマッチングも模索している。NPOも補助金依存体質から脱却し、規制緩和や融資支援などを求める声も聞こえる。これらを背景にイノベーターとの連携のためのネットワーク構築は重要だ。」と開催の意義を説明しました。

 また開催協力した、「公益財団法人ふじのくに未来財団」の代表を務める静岡大学の日詰先生は、「県が立ち上げた“ふじのくに”NPO活動基金は、創設から5年がたつ来年度で終了する。これまでこの基金を活用して市民活動を支えてきたが、今後は民間で運営する組織を立ち上げ引き続き支援していく。『新しい公共』という言葉が示すように、行政とNPOのコラボを実現している。これからは、新しい感性を持った若い人たちが企業的視点で活躍することを期待したい。このような取り組みこそが地方創生の原点だ。」と話されました。

(オープニングセレモニーであいさつする県くらし環境部池谷部長)


(配付された資料)

 

 その後、参加団体の活動紹介(ポスターセッション)を見て回り、さらに会場を移動し20名のイノベーターが活動発表されましたが、4会場に分かれていたため、聞きたい内容を網羅することはできませんでしたが、その中の「地域おこし」から2団体、「企業・産業振興」から2団体の活動報告を聞きました。

(ポスターセッション)


(市民コミュニティ財団を説明する)


(NPO法人東海道・吉原宿の活動の足跡)


(まちづくりの極意とは)

 

 「企業・産業振興」の「船でしか行けない一日一組のキャンプ場経営。下田をコペンハーゲンのような港町にしよう。」との取り組みは、地元では気づきにくい「へんぴな土地」の価値観を高めてキャンプの聖地にかえ、発想の転換で土地の有効利用と賑わいを実現している内容でした。その手法が認められ、各地からまた行政からも有効利用への相談掛けがあるという、企業経営が社会貢献となっている一例でした。

 また、「林業サービス会社」と称する森林管理を行う企業は、林家(山林を持っている人)と消費者をつなぐサービス業ということで、木の伐採を通じて様々な木の活用を提供しています。全くの素人が林業機械を得て、4人(内1人は女性)で会社を回しています。林業といえば、作業はきつく利益も厳しい分野ですが、あえて挑戦するその背景をお聞きしました。

 この二社に共通しているのは、「よそ者」「若者」「こだわり」です。イノベーターにふさわしい、まさに「地方創生」は彼らが成し得ていくのだろうと感慨深く聞かせていただきました。

(今回のサミットとは関係ないが、岳南電車でまちの再生を目指す市民団体も出現)




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平成28年2月県議会定例会開会 | トップ | 茶農家の苦悩 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

議会活動」カテゴリの最新記事