鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

気になる富士川河口断層帯における地震発生

2022年07月28日 | 議会活動
令和4年7月28日(木)

 南海トラフを震源域とする巨大地震への関心が高まる中、25日朝、私の地元富士市や富士宮市付近の深さ約20キロを震源とするマグニチュード3.4の地震が発生し、富士宮市で最大震度3を観測したのに続き、お昼過ぎまでに、ほぼ同じ地点を震源として4回、マグニチュード2.5~1.7、最大震度2~1の地震が相次いで発生しました。
 私の地元でも震度2を記録しており、揺れ自体の実感はありませんでしたが、テレビのテロップに流れたときには、県東部地域という表現であったことから、さほど気にはなりませんでしたが、その後に発表された震源地の発表からは、普段は遠のいていた巨大地震の影が脳裏を過ぎりました。

 報道によると、「計5回の地震の震源地はいずれも富士宮市南部の富士川沿い。気象庁によると、震源地は富士山南西山麓から富士川の河口付近にかけて南北に延びる富士川河口断層帯付近とみられる。震源地付近ではこの日、震度1に満たない微小な地震も40回以上発生したという。気象庁の担当者は「今後大きな地震につながるかは、地震の発生数では判断できない」としている。一連の地震では富士宮市以外の県東、中部の一部地域でも震度2または1を観測した。」となっています。

 記事の中にある気象庁担当者の談話は、普段ならば聞き直す程度でしたが、この地域については地元に住む一人として気になっています。

 政府の地震調査研究推進本部の資料によれば、富士川河口断層帯は、富士山の南西山麓から静岡県東部の駿河湾奥に流れ込む富士川の河口付近にかけて、ほぼ南北に延び、富士宮市から富士市を経て静岡市清水区(旧庵原郡由比町および旧同郡蒲原町)に至る活断層帯です。長さは約26km以上で、断層の西側が東側に対して相対的に隆起する逆断層です。ただし、本断層帯は、南方海域に延長していると推定され、北方にも延長していく可能性があります。
 富士川河口断層帯の平均的な上下方向のずれの速度は、千年で約7mと推定されます。富士川河口断層帯は、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界付近に位置し、駿河トラフで発生した海溝型地震に伴って活動してきたと推定されます。しかし、科学的な究明は十分でなく想定の部分があります。

 過去の活動に基づくと、富士川河口断層帯は、駿河トラフで発生する海溝型地震と連動して同時に活動すると推定されます。この場合、海溝型地震と合わせてマグニチュード8程度の地震が発生する可能性があるということです。

 近年の南海トラフ近隣地域での地震や国内での火山噴火活動の活発化など、巨大地震に関連しそうな状況が続く中、今回の地震はより身近なところで発生しているだけに、注視していかねばなりません。
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