鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

原爆投下から79年

2024年08月09日 | 議会活動
令和6年8月9日(金)

 7日は立秋でした。その文字からはこれから涼しくなるとの期待が浮かぶ一方で、本当の暑さはこれからです。今年の夏はこれまで以上に暑さが増した年になりました。

 7日の朝は、広島に原爆が投下されてから79年が経ち、被爆地となった広島市では、平和記念式典が開催され、そのテレビ中継を見ながら、投下時刻の8時15分に合わせ、私も黙祷を捧げました。また、今日、9日は長崎市に原爆が投下された日で、同様に平和記念式典が開催されます。
 私は、昨年11月、広島市で開催された政令市のある13都道府県会議に副議長として出席した際、広島平和記念資料館に立ち寄り、久しぶりに平和を考える時間に触れました。修学旅行生や一般の日本人に加え、多くの外国人が混み合う館内に、関心の高さをうかがえました。






(昨年、資料館を訪れた際の様子)

 原爆を体験した人たちは高齢化し、その生き証人として残された時間は多くありません。その貴重な体験を後世に残そうと、次の世代に語り継がれているようですが、これは被爆地だけの問題でなく、日本全体で受け止めていく必要があります。その意味では、平和記念式典は常にその意識を維持していくための、貴重な機会と受け止めています。

 「核廃絶」は誰もが願うことであり、人類共通の課題として考える必要があります。また、「平和」は、核廃絶だけでなくこの世の中から殺戮をなくすことであり、世界中で止まない戦争や紛争、テロなどをなくすことです。

 争い事がない中で、核兵器を前触れもなく使うことは考えられません。戦争が激化し、その延長に核兵器使用の可能性が高まりますが、戦争さえ起こらなければ、平和な時代が来れば、使わなくて済むはずです。その時に、核廃絶について全ての国が冷静に考える時が来るようにも感じています。
 ロシアのウクライナ侵攻では、プーチン大統領が核兵器使用を示唆し、脅しています。政情不安定な北朝鮮は日本にとって海を隔てた隣国で、核兵器開発が急速に進んでいます。争い事は減るどころか増えているのが現状です。
 冷静さを失った国のリーダーたちは、核兵器こそが自分たちを守る砦としか考えていません。

 国連は、世界平和に向けた大きな期待の組織ではありますが、それが機能していません。常任理事国が核廃絶について後ろ向きだからです。
 日本は核兵器を持たない国ですが、米国の核の傘下にいます。周辺国の政情が不安定な状況下において、唯一の被爆国でありながら、核廃絶は一番理解しているはずですが、日本が置かれている状況下では、はっきりした態度を示していません。

 唯一の被爆国国民として、核廃絶や平和の在り方を繰り返し訴えていくことが重要な意味を持つと考えています。そのためにも、被爆者が減少する中、被爆地だけでなく日本全体でこの大切な運動を継承していくことが、最も重要なことと考えています。
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