メコン河右岸にある世界遺産のワット・プーへはパクセから13号線を南下し、フェリーで河を渡って行くことにしました。それしか方法がないと思い込んでいたためです。
このフェリー乗り場への分岐点は13号線を北上してパクセに向かっていた時に確認しておいたし、観光バスをはじめ観光客はこのルートでワット・プーに向かうのだと思っていました。
河岸に着いて唖然としました。乗用車やバスを何台も乗せられるフェリーが其処に待っているとの期待は裏切られました。小船2台の上に板を乗せただけのフェリーがバイクを乗せているだけです。岸辺は砂地で桟橋も小舟に板を乗せた簡易的なものです。安全性の概念が根本的に異なるようで、かなり怖い思いでした。
その上、料金も40,000KIP(400円)でカンボジアのネァクルン・フェリーの700リエル(14円)と比べるとかなりの高額。利用者が少ないのでそれも仕方ないとは思いますが、観光客料金ではないようで、地元の人も40,000KIP払っていたのには驚きました。
河を渡り土手を上がって少し進むと何と舗装された新しい道路があり、ガソリンスタンドには観光バスが止まり、観光客がマイクロバスに乗り換えていました。この道があるのならパクセで橋を渡って来るべきでした。高い料金を払って怖い思いをせずに済んだわけだし。
ワット・プーへの入場受付の建物は最近出来たもののようで明るく清潔感のあるものでした。プレハビヒアとは大違い。入場料45,000KIP、バイクの駐輪3,000KIP。
敷地はかなり広く、たぶん10ha以上なのですが、電動カートのサービスが利用できます。クメール遺跡の中で時代的にどういう意味を持つ遺跡なのか、後で調べてみたいと思いました。
遺跡の保存にはインド政府が支援しているようで、「INDIA-LAOS COOPERATION PROJECT」と看板に書かれています。
登れるところまで登ってみるつもりでしたが、「NO Climbing」の看板があったので諦めました。見たことのない花びらの形が「古代」から咲き続けているのか・・・などと感じさせてくれました。
カートに乗らず、貯水池の周りを歩いて戻ったので堪らぬ暑さでした。アイスコーヒーはミルクが多めでしたが予想以上に美味しかったです。このDao coffeeはカンボジアでも見たことがあります。ラオスコーヒーのブランドなのでしょうか?
メコン河右岸のこの周辺を探索してみるつもりもあったのですが、何故だかこの周辺は「禁煙」地区のようで、雑貨店などにも禁煙のシールが貼ってあり、長居をする気になれず、右岸の道路を直進してパクセの町に引き返しました。50kmほどだったかと。