Lo河の流れにほぼ沿いながら走る国道2号を北上してハザンに向かいました。途中の路上市場でバイクを止めて休憩。白く丸い野菜が何なのか気になっていたので訊ねてみました。
白い小ナスの塩漬け「cà muối」は南部にもありますが、これだけは北部が圧倒的に美味しい。と、いうかこれ以外の食べ物で北部で美味しいと感じる食べ物は滅多にないかと・・・。そして、緑色がかった大きなものは白ナスの大きい品種なのかと思っていたわけですが、此処で試食させて貰いました。すると予想に反し子供の頃に食べた記憶のある「甜瓜」の味がしました。大きいものはソフトボールほどのサイズです。一個ください、と言ったら1kg買えと言われ、6個ほど袋に入れられました。それでも1万ドン(50円)で、缶コーヒー一本の値段。
国道沿いの風景は退屈で時間も早かったので「Quang Minh湖」の標識を見て道を折れました。小さな湖でした。小魚を獲る小舟や筏が静かに浮かんでいました。
ハザンの市街地はLo河に沿って南北に長く、平野部の面積は限られています。ここで国道2号は左折し、Lo河沿に北北西へ向かい雲南の中国国境へ。南東方向へは国道34号がカオバンへと続いています。そして国道4Cが最北の町Dong Vanに向かいます。と、ちゃんと地図で調べてから出発すべきでした。
翌朝、Dong Vanへと向かったところ、1時間ほど走って早々に雨。一時間近く雨宿りして待ったものの雨は上がりそうもなく、どうせ山道なので何処かでは降ってる筈。雨具を着て出発しました。道路は工事中箇所の多い悪路に水溜りまで出来て最悪状態。ノキアマップに記されたルートは国道34号を進み、途中で左折北上するものでした。
交通量は少なく、ダンプカーが通るだけ。で、何時しかダンプの後に着いて走るようになり、分岐点でもスマホの地図を確認しないでダンプと同じ方向へ。そして悪路の急な坂を登り終えたら、突き当りは採石工場の門でした。スマホで現在地を確認すると道路の表示がない山の中。苦労した挙句にとんでもない結末が待ち構えていたというのは人生では珍しいことでもありませんが・・・。今回はただ同じ道を引き返せば良いだけのこと。しかも今度は下り坂だし、雨も上がり始めました。
道を戻って分岐点を過ぎると舗装された道路に出ることになり一安心。雨上がりの田園風景を楽しみながら何度もバイクを止めて気分は爽快。日本の子供やベトナムの都会の子供を見ても自分の子供の頃を思い出すことはないのに、何故かカンボジアや少数民族の子供の姿には懐かしさを覚えます。
10年ほど前だったか、雲南に旅行した時に見た棚田とも似た風景が広がっていました。スマホのノキアマップに疑問も持たずに通なりに進めばDong Vanに着くものと思ってました。しかし、下のグーグルマップの地図のルートとは異なり、省道176号なる山の中を行く道路で、160㎞ほど走ってガソリンも残り少なくなってしまいました。6時頃、三叉路にある小さな町のガソリンスタンドで給油して道を尋ねるとDong Vanへはどちらの道でも約60㎞とのこと。「山道なので着くのは8時になるかもねー、手前にMeo Vacの町がある」と聞いたので道が険しかったらMeo Vacで泊まるつもりで走り出しました。
ガードレールがない崖も多く、小さな砂利が撒かれたりしていると恐怖です。そんな場所では崖からできるだけ離れて前だけを見ることにするのですが、暗くなってしまうとライトに照らし出される範囲しか見えないので崖かどうかも分からず、却って恐怖心は少な目で、Meo Vacの町を通過してDong Vanまで走りました。ホテルも食堂も値段はかなり高めのものが多く、安宿と食堂探しに手間取りました。
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