GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ラッキーマーケット

2011-07-28 22:13:17 | 買い物
先週、ホテルを出て家=部屋を借りました。10件ほど見て回ったり、新聞広告に電話したりもしましたが、あれこれ迷った挙句最後は不動産屋を尋ねました。「紹介手数料は幾らくらい取られるんだろう」と淋しくなりつつある財布の中を気にしながら。

早い話が、英語を話さない大家が言葉の通じない外国人に不安を抱いているのも分かったので不動産屋に仲介を頼んだ方が話が早かったわけです。しかし最後は家具備品の一切ない安い部屋を借りるか家具付きで少々高めの部屋にするかで迷いましたが、毎度毎度電気製品を買い揃えては引っ越しの際に安く売り払う無駄を続けるのも懲りたことだし、と家具付きの部屋に決めました。

仲介手数料は業者が大家から貰うとのことで借り手の負担はゼロだとのこと。そうと知っていれば最初から不動産屋のドアを開けていたのに。賃貸契約書も不動産屋が用意したものに双方がサインするだけ。

家具付きと言ってもシーツや枕などの寝具や台所の食器や調理用品は買わなければなりません。しかし、何処で買えば良いのかが分からずスーパーを探したり市場を覗いたり。市場で外国人が言葉も通じないのに買い物をすれば間違いなくUSドルに切り上がられてボラれること必至と思いつつ風通しの悪い狭い市場の中を汗ばみながら歩き回っても寝具はピンクやドギツイ色合いの化繊のペラペラした中国製ばかり。

スーパーが何処かにないかと探しました。ベトナムのサイゴンコープやビックCのような現地の人々が大勢買い物をするようなものは見当たらず、仕方なくシアヌーク通りのLUCKY MARKETというやや高級そうなスーパーに入ってみました。1階は食品中心で雑貨も少々、ペット用品のペースは何故かそれなりでした。

輸入加工食品の品揃えは数か月前に過ごしたタイニン省チャンバンを思い出せば驚くほどの別世界。
子供の頃いつも小金井の「鎌田商店」で買い物していて初めて「明治屋」に足を踏み入れた時のことを思い出しました。

2階に上がると寝具のテナントがありました。が、日本でもスパーには置いてないのではと思われる高級輸入品といったところで、プノンペンのVILLAに住むお金持ちや家賃1,000ドル以上の外国人駐在員向けという感じです。

綿の手触りもデザインも申し分ありません。シーツやベッドカバーのセットを手にとって値札を見ると280ドル。今まではベッド本体を含めてもこれだけの金額を払ったことはありません。バスに乗ってサイゴンに戻りコープ・マートに買いに行ったほうが・・・との思いが湧き上がります。

一番安いシーツを探して貰い一枚だけ買うことにしました。それでも71ドル。ベッドが200mm×185mmと不必要にでかいのも敗因の一つ。タオルケットや上掛けははじめから諦めその代りにバスタオル、それに枕も買うことになりました。開店プロモーションで15%引きだそうで、それでも何とか100ドル札一枚で済んだのが慰めでした。一体どこがラッキーなマーケットなのでしょう。

フンセン首相、VOA・ラジオ自由アジアに咬み付く

2011-07-26 23:10:07 | 新聞・書籍
Media critic: Hun Sen blasts VOA, RFA 'insults'

フンセン首相が先週金曜日の記者会見の席上、VOAとRadio Free Asiaを不正確かつ不公平で「下劣」“inferior”だと非難したとのこと。

詳細はわかりませんが、タイとの国境紛争がテーマであった席上でVOAの記者がポルポト派裁判の質問をしたのが気に障ったようです。

日本の首相もマスコミ対策に苦慮されている様子ですが、当たり障りのない抽象的な表現で逃げようとする日本の政治家と違って反撃が感情的にエスカレートするところが個性というよりは風土の違いのようもに感じられます。

国連との共同のポルポト派の戦争犯罪を裁く「国際法廷」は裁判の汚職が問題とされ、常々「汚職問題は言われるまでもなく十分承知してる」と語ってもいるようです。ポルポト派の犯罪を裁くというなら、そのポルポト派を長年支持し支援していた国連とアメリカ等はより犯罪的ではないのか?とも語っているわけで、出生がアメリカの「戦争謀略放送局」ともいうべきVOAの記者に戦争犯罪法廷について云々されればプッツン切れてしまうのも分からないでもありません。

それでも「VOAとRFAは人民党を侮辱するのが仕事でそうしなければ記者は給料が貰えない」からというのはどうでしょうか。更にVOA,RFAのカンボジア人スタッフに「君たちはカンボジア人だろう、だったらカンボジアの価値観に従って仕事をすべきだ」とカンボジアのニュースステーションで働くことを勧めたそうです。

カンボジア人民党= Cambodian People’s Partyの看板が至るところに掲げられたカンボジア。その数は以前よりはるかに増しているように感じます。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011072550607/National-news/media-critic-hun-sen-blasts-voa-rfa-insults.html

http://www.voanews.com/khmer-english/news/Cambodian-Prime-Minister-Criticizes-VOA-Radio-Free-Asia-126033973.html





7月ベトナム物価上昇

2011-07-25 13:09:37 | 経済

<食品がCPIを押し上げる-HCM市1.07%,ハノイ1.32%>

7月HCM市の消費者物価指数は2か月減速した後、前月比1.07%と再び高い上昇率となった。食品価格の上昇がこの主要な原因の一つと考えられる。

豚肉価格上昇が食品価格を1.92%押し上げた。
7月20日にHCM市統計局によって発表された市内の消費者物価指数は今年年初から12.73%の上昇となった。



市統計局は、11商品グループ中10グループが上昇し、その中3商品グループ:食品・飲食サービス、衣服・帽子・履物、設備・家庭用品のすべてが大きく上昇した。郵政・通信のみが0.01%の下落となっている。

急上昇を続けていた食糧グループは7月は0.35%の上昇に留まった。その中で食品は依然として1.92%と高く、家庭外飲食物を2.63%へと押し上げている。したがって今年7か月間の食品価格は20.67%の上昇となり、交通費の21.51%に次いで2番目の上昇率となっている。この食品価格の驚くべき上昇で注目すべきは、前月比豚肉価格が4.13%、鶏肉1.21%、生鮮水産品1.65%上昇したことであり、人々の生活にとってより重いものとなっている。

その前の病疫の結果による飼育頭数=供給量の減少に加え飼料価格の上昇と高利率が養豚業を圧迫し、豚肉価格高騰をもたらしている。
他の変動要因、衣服・帽子・履物グループについては前月の上昇率が低かったこともあり、新学期シーズンを迎えて1%以上の上昇となった。

夏のバーゲンセールも4月30日・5月1日のセールの時のような積極性はなく旧価格に戻るような値引きは行われていない。
あるスーパーマーケットのディレクターは、夏の数か月は常に購買力はとても低いため値上げは需要によるものではなく原料価格の問題だと語っている。食品価格については、気候に恵まれないため不安定になっている。7月中も不安定な商品の値上げ傾向での価格調整は価格上昇を抑制する手段として考えられている。

一方、ハノイのCPIは7月に前月比1.32%の上昇となり、多くの商品群がこの月値上がりした。食品と飲食サービスが最も上昇し2.67%に達した。特に食品価格は3.74%と高いだけでなく、ここ数か月連続しての上昇である。
ハノイでの物価安定のための管理方法に関連してハノイ市人民委員会Nguyễn Thế Thảo主席によれば、市はまず市場の管理を優先させることを確定し、その中でも緊急なのは抜本的な価格管理の諸方法の実現に集中することであり、価格安定のために商品を在庫する企業へ資金の前払いを行うということである。


<市場調査会社Nielsonの新しいレポートの中では、64%の消費者が現在の価格を考える時、買い物に適した時期ではないと答え、88%が昨年に比べ家計の節約のために支出の見直しを行った。ベトナムの消費者の主要節約品目は5つであり、電気・ガス(73%)、衣服の新規購入制限(70%)、行楽外出回数を減らす(61%)、家庭用品の買い替えを控える(52%)、電話通話料を減らす(51%)。>

http://tuoitre.vn/Kinh-te/447557/Thuc-pham-day-CPI-tang.html

カンボジア・ベトナム貿易増大

2011-07-23 11:33:37 | 経済
今年6か月間のカンボジア-ベトナム貿易についての記事がプノンペンポストにありました。
カンボジアからベトナムへの輸出は84%増の2.47億ドル。ベトナムからの輸入は56.72%増の13.35億ドルとのことです。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011072250562/Business/cambodias-vietnam-trade-increasing.html

伸び率はカンボジアからの輸出が上回るものの金額差は5.4倍もあり、差し引き10億ドル以上カンボジアの入超。

カンボジアからの輸出品は魚介類、トウモロコシ、タバコ、ゴム、カシューナッツなどの農産物で、ベトナムからの輸入品は、化学品、衣類、鉄鋼、機械、およびプラスチック材料とのこと。

5月の「VOA-khumer」には国境での軍事交戦にも関わらずタイとの二国間貿易が第一四半期に35%増大し7.16億ドルになったとの記事がありました。

http://www.voanews.com/khmer-english/news/Trade-With-Thailand-Grows-Despite-Border-Row-122440809.html

タイからの輸入品は、 petroleum, processed goods, consumer products, construction materials, fruits, vegetables and cosmetics。

タイへの輸出品は、agricultural goods, second-hand garments, recyclable metal and fishing productsだそうです。

たぶんタイとの貿易も圧倒的にカンボジアの入超だと思います。

ベトナムとの今年半年間の二国間貿易が15.82億ドル。タイとは3か月で7.16億ドルですから現在はカンボジアとの貿易額においてベトナムがタイを上回る時期にあるようです。
ベトナムのインフレによる物価高ゆえになのか、或いは、にもかかわらずと言うべきなのでしょうか。



プノンペンのバイク事情

2011-07-22 23:18:13 | 買い物
月極め120ドルで契約したレンタル・バイクもいつも間にか契約期間が終了。ずるずるこのまま契約更新すれば6か月で720ドル。1年で1,200ドルも払うことになってしまいます。探せばもっと安く借りられる店もあるようですが、借りたバイクと引き換えにパスポートを預けなければならないのが不便というか何処となく不安です。

そう思ってこの間あちこちのバイク店を何軒も見て回りました。

カンボジアはバイクが安い―などとベトナムに居た時には思っていました。たぶん誰かがそう言ってたのか、或いはまだベトナムのホンダやヤマハの工場が操業間もない90年代の話だったのかも知れません。

街で一番多く見かけるホンダのSCOOPYとDREAM125の新車は、それぞれ2,100ドルと1,700ドル。ベトナムでは見たことがないのでタイ製の輸入品のようです。ベトナム・ホンダのオートマチックバイクは生産が間に合わないほどだそうで、カンボジアへの輸出余力もないということなのでしょうか。



ヤマハのバイクもベトナムでは750ドルからのラインアップですが、ここでは一番安くてもSPARK-Zの1,190ドル。

カンボジアのバイクが高いというより、ここ10数年でベトナムのバイクが随分と安くなったというべきなのでしょう。12年前にベトナムで買ったスズキVIVA110ccは当時2,000ドルでした。今はSuzuki Revo 110ccが772ドルで買えます。
http://www.suzuki.com.vn/vi-VN/zone/102/mitem.cco

ベトナムと異なるのは日本製デュアルパーパス・バイクがプノンペンでは数多く走っており、また数多く売られていることです。しかし中古なのに値段が高い。一番目につくのがHonda SL230で2,800ドル程度。XL230やTLRなどもかなりの数が並べられていました。

プノンペン市内を走るだけなら500ドル程度のカブスタイルの中古で十分なのですが、交通機関の限られるカンボジアで地方に行くとなると無理があります。ベトナムと違って一応カンボジアでは国際免許が使えることになっているため400cc以下のバイクに乗れるわけだし。

そう思って日本製中古バイクを買うことにしました。



「アジアの精神」

2011-07-19 11:50:35 | 新聞・書籍
プノンペンではケーブルTVが普及しているようでベトナムのメコンデルタのような住宅密集地に地上波アンテナが林立する光景はないようです。1,500リエル(30円)でコーヒーが飲めるカフェでもケーブルTVが流れています。

ホテルのTVは65チャンネルあり、ベトナムのケーブルTV同様に国際色豊かです。しかもベトナムではNHKBSで殆ど英語音声なのに比べ、ここではNHKの日本語放送が流れています。その分観た時のストレスは減りますが、バラエティーや懐メロ歌謡番組にはちょっと勘弁。

65チャンネルもあると選択も面倒で覚えられません。テレビはNHKが45に設定されていて46は字幕がスポーツ新聞のように派手な色使いの台湾の民視新聞台、その次の47にドイツのDW-TVがあり、聞き流しています。ドイツ語の響きは思いのほか心地良く感じられ映像も落ち着きがあります。今年が「ベルリンの壁」から50年目になることも知りました。

今回のWoman's world cup開催国とあって試合のニュースが何度も流れていました。優勝候補ドイツチームが敗北した時のニュースなどはその落胆ぶりが痛々しく感じられるほど画面の中のドイツ世界に浸っていました。

ベトナムのトゥイチェ紙スポール欄には「日本の精神、アジアの精神」-Tinh thần Nhật, tinh thần châu Á-との文章が掲載されていました。
http://thethao.tuoitre.vn/The-thao/447171/Tinh-than-Nhat-tinh-than-chau-A.html

「決勝戦の終結のホイッスルが鳴った時、私は日本人ではないのに言い表せない感情に満たされた。私だけでなく他の多くのベトナム人が日本人の精神、アジアの精神、・・・・・に誇りを持ったのだ」と結ばれてました。

Khi tiếng còi kết thúc trận chung kết vang lên, lòng tôi dâng trào cảm xúc thật khó tả dù mình không phải là người Nhật. Tôi biết rằng không chỉ mình mà nhiều người VN khác nữa cũng đang tự hào về tinh thần Nhật và tinh thần châu Á, tinh thần của những người luôn biết đứng vững trước mọi cơn sóng dữ.

アジアの同胞としての日本という認識がベトナム人にあることを知らされたことは少なくありませんでした。日本人にとってアジアはより外在的なもののようですが。仏教的なものなのか儒教的なものなのかは知りませんが、ベトナム政府高官の発言などにも東アジア的精神を感じることがあります。

最近も農業・農村開発相が農業投資の重要性を語る中で「私たち今は都市に住む人間も多くは農村の子供だったのであり、農業投資は故郷と祖先への必要な恩返し」との主張を展開していました。

台湾の銀行もカンボジアに

2011-07-17 23:55:30 | 買い物
「Taiwanese bank eyes Kingdom」

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011071350354/Business/taiwanese-bank-eyes-kingdom.html

現在カンボジアには29の銀行があり、「人口1400万の国でこの数は多すぎる、2600万人のオーストラリアでも4行しかない」とのANZロイヤル銀行 chief executiveの意見もプノンペン・タイムス紙で見ましたが、このところ銀行関係の記事が多いようです。

カンボジア進出を計画しているのは、台湾のThe Mega International Commercial Bank(兆豊国際商業銀行)と Taiwan Co-operative Bank (TCB、合作金庫銀行)の二行。兆豊国際商業銀行の前身の一つである中国国際商業銀行はかつて孫文が設立した中国銀行を継承するもののようです。

孫文と言えば、今年は辛亥革命100周年―先日ベトナムとカンボジアに来た本間君が言ってました、「だからには10月に中国・台湾を旅行する」。明治維新5年後の渋沢栄一による第一銀行設立もそうですが、「近代国家建設と銀行設立」は歴史の中の遠い昔の話と思っていましたが、ある種同様の問題が現在のカンボジアでも展開されているようにも感じられます。

近代国家創世期の日本社会の驚くべき貧困さは、眼前のカンボジア社会の現実としてあります。世界市場に組み込まれる度合を深める毎に貧富の差は拡大し続けていると感じるのは、ベトナム以下の賃金でありながらベトナムよりも物価高の現実があるからですが。

ACLEDA Bank、Canadia Bank、ANZ Royal Bankの三行がカンボジアの大手銀行のようで、しばしば名前が新聞に載ります。
韓国資本の進出が目立つカンボジアですが、銀行も韓国資本は四行あり、ベトナムの銀行はプノンペンで見かけた限りでは三行ありました。

日系銀行はMARUHAN JAPAN Bankだけですが、これも最近プノンペン・ポストに記事がありました。
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011070850268/Business/maruhan-appoints-a-former-ambassador.html

Phnom Penh Commercial Bank(PPCB)は韓国の現代スイスグループとSBI(旧ソフトバンクインベストメント)との共同出資だそうです。
http://www.ppcb.com.kh/

先週、手持ちの日本円を両替するためにMARUHAN JAPAN Bankに立ち寄りました。口座を開いたSacomBankでは日本円からの両替ができません。ベトナムの経験では日系銀行はレートが悪いと思っていただけに、意外でした。店内に客数が少ないのはSakomBank同様でしたが、SakomBankの女子行員のように独特の濃い化粧をしてる行員もおらず、またかつてのベトナムの銀行の窓口のように弁当を食べながら横柄な態度で不愉快な思いをさせられることもありませんでした。

保護林破壊してキャッサバ栽培

2011-07-16 00:06:25 | 農業・食品
農産物の国際価格高騰は、ベトナムの消費者物価指数を押しあげている要因ですが、同時に農民の収入増大をもたらしています。しかし、農地面積が少なく人口過多のベトナム人のバイタリティーは流石です。
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Social-Isssues/213270/Trees-felled-for-cassava.html

この記事によれば、昨年末に比べ価格が二倍にもなっているため、中部ベトナムの多くの省で保護林が破壊され、キャッサバが植えられているそうです。毎年台風の直撃を受け、多くの犠牲者を出している中部ですから地元当局も自然災害を防ぐための保護林の重要性への認識も強く、この問題の解決のためには頭を悩ましている。

クアンガイ省Son Ha地区のTa Tien森林管理ディレクターによると、松の木が切り倒されるか或いは徐々に枯れるように傷つけられている。しかも夜にそれを行い、発見されないように木の葉で傷を隠す。

現在時点で生キャッサバの価格は2,200ドン(8.8円)/kg、乾燥キャッサバは4,800-5,000ドン(19.2-20円)/kgで昨年の二倍。

Son Ha地区Son Cao村のDinh Thi Hongさんによれば、キャッサバ栽培は期間も費用も少なくて済み、収穫まで約半年、ヘクタール当たり15‐35百万ドン(6-14万円)の利益になる。「このような利益があるため私たちはキャッサバ栽培の領域を広げるために森に群がる」

今年これまでに200ケース以上の森林破壊が引き起こされ、損傷した森林は66ヘクタールになる、とクアンガイ省森林管理局Nguyen Van Hanディレクターは語っている。先月だけで森林管理官は農民による19ヘクタールの破壊を確認した。しかし1人か2人の管理官が全体を見張るだけであり、破壊者を捕まえることは特に困難である。

現行犯で捕まえたとしても彼らは逃げるか、または人に雇われただけだと言い逃れをする。

フーイェン省で森林管理官は15~20件のキャッサバ栽培を目的とする森林破壊を発見した。省農業局の統計では、キャッサバ栽培のために5,100ヘクタール以上の森林が破壊されている。ハーティン省では40ヘクタール以上が破壊された。

「違反者はそれぞれ50万ドン(2,000円)の罰金を科されたが、この金額は抑止力として働くには余りにも軽いものだった」と南ハーティン森林保護委員会のVo Xuan Son氏は語った。Son氏は違反者に対する行政処分のレベルを引き上げるために省人民委員会に働きかける。

一方、クアンガイ森林管理局の Nguyen Van Han局長は、これら森林破壊に対し地方当局が法的手続きを開始したことを確認した。



172st.手打ち中華麺

2011-07-13 22:35:10 | 生活
毎日何を食べるかを考えるのが結構億劫になってきました。先週は腹の調子を崩してしまったこともありドル建て価格表示の食事(10ドル以下ですが)をしてましたが、今週は胃腸も回復したようです。

宿の近くの店は主人がベトナム語を少し話せるのでベトナム語で注文しています。殆どが一品だと5000リエル(1.25ドル、25,000ドン)なのでサイゴンの定食屋と同程度とも思えます。しかし、牛肉炒めの肉の少なさはベトナムでは考えられません。



鶏肉の生姜炒めも同様に肉が野菜に埋もれてました。もちろん日本なら100円の定食で肉が少ない、などと文句を言えるものではありませんが。何れにせよ今年のトウモロコシ‐飼料価格の高騰でカンボジアの肉価格も値上がりしているわけですから、デフレ日本の牛丼の値下げ競争みたいな世界は考えられません。

外国人向けの店も多い172通りに小さな手打ちの中華麺の店があります。



客数はいつも少なく、そのため麺を打つ間に長く待たされることもありません。
乾麺に慣れているせいか、麺は柔らか過ぎの感じで味も特別美味しいというものではありませんが、値段は2.5~3ドル。GO VAPで食べていたPham Van Tri通りのブンボーはこの半分の値段でしたが、遙かに美味しかった、などとも思っています。


カンボジアの米輸出4倍

2011-07-11 02:29:56 | 農業・食品
今年上半期のカンボジアのコメ輸出が昨年同期比4倍になったとのこと。
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011070850271/Business/exports-of-rice-quadruple.html

朝日新聞のコラム「週刊アジア」が「コメのゆくえ」を連載し、『昨年8月、フン・セン首相は、米産業育成の包括的な国策「ライスポリシー」を打ち出した。米をホワイトゴールド(白い黄金)と呼び、年20万トンの輸出量を2015年に年100万トンにするのが目標』とあったのを思い出し、既に一年目にして4倍とは・・・と驚きました。


が、記事の内容は今年6か月間の輸出は8万442トン、4,568万ドル(平均単価567ドル/トン)
昨年同期は17,144トン、1,343万ドル(平均単価783ドル/トン)とあり、年100万トンという数字にはまた遠いものがあります。

カンボジアのコメ生産量は昨年825万トン。
http://www.stats.maff.gov.kh/en/index.php?page=stat&mode=riceproduction&option=com_content&Itemid=47

今年半年で400万トンを輸出したベトナムの年間生産量は2,475万トン。ベトナムが年間800万トン輸出するとすればベトナムの国内消費量は一人当たり190kgとなり、人口1400万のカンボジアが同じ一人当たりの消費量を当てはめると国内消費は266万トンでカンボジアの輸出可能なコメは550万トンになってしまいます。

カンボジアのコメの潜在的輸出力が高いということなのか、統計数値に問題があるのかのどちらかなのでしょうけど。